(英語訳: I show in the first place that the state of men without civil society (which state may be called the state of nature) is nothing but a war of all against all; and that in that war, all have a right to all things.)(日本語訳: 私がまず最初に示したことは、市民社会無き人間の状態(それは自然状態と呼ばれるべきかもしれないが)は「万人の万人に対する闘争」でしかなく、その闘争においては、万人が全てについての権利を有するということである。)
『リヴァイアサン』においては、意味としては変わらないが、...such a war as is of every man against every man.(日本語訳: 全ての人間の全ての人間に対するかのような闘争)
といった表現で記述されている[2]。 これらの著書が書かれた当時は、清教徒革命の真っ只中であり、その野蛮で混乱した社会状況が、ホッブズのこのような人間観に影響を与えたと考えられる[要出典]。
背景
脚注[脚注の使い方]
注釈^ ホッブズは、この万人の万人に対する闘争状態がもたらす堪え難い暴力と不安を取り除くために、すべての個人は、それ自身の行動の自由を完全に放棄し、国家、つまりリヴァイアサンという人為的な存在を作り上げることにしたのだ、と説いた。
P.G.ヴィノグラドフ 著、末延三次,伊藤正巳(共訳) 編『法における常識』岩波文庫、1972年。 p.31
出典^ De Cive - Prefatio (前書き)
^ Leviathan - of the natural condition of mankind as concerning their felicity and misery
関連項目
トマス・ホッブズ
自然状態
リヴァイアサン (ホッブズ)