一騎当千_(漫画)
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同年9月、少年画報社発行の『ヤングキングアワーズ』に移籍した上で連載を継続することが発表され[3]、同年11月発売の同誌2016年1月号より『真・一騎当千』(しん・いっきとうせん)と改題の上で連載開始となり、この時に以前のシリーズの版権も少年画報社に移管している。2015年3月時点でコミックス累計発行部数は400万部を突破している[4]
概要

いわゆる「現代版三国志漫画」の1つであり、『三国志』を題材とした作品では珍しく勢力を主役とする格闘漫画である。

『三国志』の英雄たちの魂が封じ込められた勾玉を持ち、彼らの宿命を受け継いだ現代の高校生たち(作中では「闘士」と呼称される)が、激闘を繰り広げる。主人公である17歳の女子高生孫策伯符をはじめとする闘士たちの名前は、『三国志』や『三国志演義』の登場人物から採られている。また、闘士たちの性別は英雄たちの性別とは完全一致しておらず、大半は女性となっている。

物語の内容は、『三国志』および『三国志演義』の内容を基に構成されており、それぞれ分割すると「孫策伯符バトルデビュー編」「大闘士大会編」までが後漢末期、「赤壁の戦い・天下統一争奪戦編」から三国時代に割り当てられる。赤壁の戦い終盤の直後には、日本史の人物の名とその魂が封印された「刀の鍔」を持った関西の闘士・「柳生三厳」をはじめとしたキャラクターも登場する。こちらは日本史の年代がバラバラの人物となっている。

世相の風刺ネタや連載当時の流行、それより古いネタなどが盛り込まれているほか、コメディ風のお色気や女性たちのヌードなどの際どいシーンが自然的な背景の一環としてふんだんに描かれているが、極端な性的描写は含まれていない。なお、前述の激闘による流血などの残虐描写は一部盛り込まれている。

作者の絵柄の変化に伴い、赤壁の戦い中盤あたりからキャラクターたちの容姿が大幅に変化している。

本作の発表以降、『DRAGON SISTER! -三國志 百花繚乱-』(漫画)、『恋姫†無双』(アダルトゲーム)などの女性化三国志作品が登場している。

アニメ版については、#アニメ版を参照。各期の略称については、以下のとおりとする。

第1期『一騎当千』:第1期

第2期『一騎当千 Dragon Destiny』:DD

第3期『一騎当千 Great Guardians』:GG

第4期『一騎当千 XTREME XECUTOR』:XX

第5期『一騎当千 集鍔闘士血風録』:血風録

第6期『一騎当千 Extravaganza Epoch』:EE

第7期『一騎当千 Western Wolves』:WW

登場人物

ここでは、主要人物のみを紹介する。詳細は「一騎当千の登場人物」を参照
南陽学院
孫策 伯符(そんさく はくふ)
本作の主人公。三国時代の呉の武将・孫策の魂を受け継いだ、爆乳女子高生。勾玉のランクは低いが、幼少期から母・呉栄に鍛えられ続けたため、戦闘のポテンシャルは高い。「東京で天下をとれ!」という母の言葉を受け、転校して、現在はいとこの周瑜の家に居候しながら、天下統一を目指す。天然ボケな性格。当初は未熟な一面があったが、後に南陽の新頭主となり、精神的に成長していく。
周瑜 公謹(しゅうゆ こうきん)
南陽学院の闘士で、伯符のいとこ。伯符に対する主なツッコミ役。彼もまた、伯符と共に徐々に闘士としての才能を開花させていく。後に南陽学院四天王に加わる。
呂蒙 子明(りょもう しめい)
南陽学院の闘士で、南陽学院四天王の一人。関節技の名手。当初は伯符を敵視していたが、徐々に彼女の理解者の一人となる。
左慈 元放(さじ げんぽう) / 王允 子師(おういん しし)
南陽学院四天王の一人。女性に手が早く、謎めいた男。その正体は、董卓がスパイとして送り込んだ闘士・王允。後に南陽側に貢献する。
楽就(がくしゅう)
南陽学院四天王の一人。外見は厳ついが、仲間思いの「いい人」。闘士としての実力は高いものの、冴えない場面が多い。
成都学園
劉備 玄徳(りゅうび げんとく)
成都学園の頭主。読書好きのメガネっ娘。実力は低いが、その体内には龍を宿しており、一度覚醒すれば残虐な性格となって人々を襲ってしまう。
関羽 雲長(かんう うんちょう)
成都学園の闘士。常に青龍刀を持ち歩いており、その実力は作中の闘士の中でも圧倒的。頭主である劉備を守ることを己の使命としている。
張飛 益徳(ちょうひ えきとく)
成都学園の闘士。関西弁を話し、八重歯が特長。お菓子を食べるシーンがよくあり、 家事全般をこなして器用な面がある。将来において特Aランクになり得る力を秘め、関羽と共に劉備を守る。張飛が持つ蛇矛(じゃぼう)は、関羽の青龍偃月刀の4倍もの重さがある。
諸葛亮 孔明(しょかつりょう こうめい)
成都学園の軍師。まだ中学生であるが、「伏龍」と称されるその知能は群を抜く逸材である。
趙雲 子龍(ちょううん しりゅう)
成都学園の闘士。日本刀の使い手であり、関羽と並ぶ実力を持つ。
許昌学院
曹操 孟徳(そうそう もうとく)
許昌学院の頭主。普段は昼寝ばかりしているが、その体内には覇王となり得る龍を宿しており、やがて覇業への道を歩み始める。
夏侯惇 元譲(かこうとん げんじょう)
許昌学院の闘士。卑怯なことを嫌い、"基本"のバトルを大事にした好男子。親友の曹操と共に、覇業への道を辿る。
用語
勾玉(まがたま)
三国志・三国志演義の英雄・武将の魂が封印された代物。それぞれの英雄・武将たちの名前と継承者が一致する者が着用すると「闘士」と呼ばれ、その武将に応じた力を最大限にまで引き出せる。他の闘士を倒したり、強くなるとランクが上がる。なお、勾玉を付けていない闘士はEランク以下と見なされる。ほとんどの闘士は通常左耳に付けているが、アニメ版第1期のプロローグでは腕に付けている闘士もいた。孔明によると、「複数の勾玉を着用することは危険」とされている(読み切り版「第零話」では李通が呂布の勾玉を追加着用していたが、それについては記述がない)。原作では、呂布と陳宮が自決する際に勾玉を破壊している。これを見た夏侯惇は「禁じ手」と言っており、勾玉を破壊することは「死」を意味することが劇中で示唆されている(しかし、上記したように甘寧が呂布の勾玉を追加着用しているため、矛盾が発生している)。
ランク
勾玉の色により、その闘士の強さを表す。最高特Aランクから最低Eランクまである。のちにSランクが最高に追加された。

Sランク - 七色

特Aランク - 透明

Aランク - 金色

Bランク - 銀色

Cランク - 赤色

Dランク - パール色

Eランク - 緑色

玉璽(ぎょくじ)
古代中国における帝位の印。当時、これを所持する者が「皇帝」を称することを許された。作中の現代日本においても、これを所持する学校が実質的なトップとなるが、他の学校から狙われるというデメリットもある。

関西の闘士が所持している代物。日本史の人物で、主に武士の魂が封印されている。大抵、日本刀に付けている場合が多い。ランクの扱いは不明だが、単行本第21巻時点では特AランクからSランクまで登場している。
書誌情報
単行本

塩崎雄二 『一騎当千』 ワニブックス〈ガムコミックス〉、全24巻
2000年10月25日発売
[5]、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-8470-3329-9

2001年4月25日発売[6]ISBN 4-8470-3396-5

2001年10月25日発売[7]ISBN 4-8470-3414-7

2002年4月25日発売[8]ISBN 4-8470-3429-5

2002年11月24日発売[9]ISBN 4-8470-3388-4

2003年8月24日発売[10]ISBN 4-8470-3452-X

2004年3月25日発売[11]ISBN 4-8470-3465-1

2004年10月24日発売[12]ISBN 4-8470-3482-1

2005年5月25日発売[13]ISBN 4-8470-3502-X


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