CGS単位系における電磁気量の単位系としては歴史的に電磁単位系と静電単位系があるが、これらは基本単位の組はともにセンチメートル、グラム、秒であるが、与えられた量体系が異なるため、両者の間に一貫性はない。 すでに述べたように、SI単位にSI接頭語を付した単位はすべて一貫性がない(ただし、kg は歴史的経緯から唯一、SI接頭語が付いているがSIにおいて一貫性のある単位である。)[11]。よく使われる cm、km、mg、kN、MPa、kW を含む単位はすべてSIにおいて一貫性がない。 以下の六十進法の単位はしばしばメートル系の単位とともに用いられるが、一貫性はない。 メートル系の単位のうち、SI(MKS単位系)でもCGS単位系でも一貫性のないものとして以下が挙げられる。 人が考案した最も初期の単位は、単位の間で互いに関係を持っていなかった。計量単位が標準化されるようになると、初期の単位のうちのいくつかは共同体をまたがって同じ大きさを持ち、同じ量の異なる単位(例えばフィートとインチ)は一定の比率を保つようになった。しかし、容積と質量の単位が黍に結びつけられていた古代中国は別として、異なる種類の量に関係を持たせた例は、啓蒙時代以前にはほとんど痕跡がない[12]。 長さの計測の歴史は、中東の初期の文明(紀元前10000年 ? 紀元前8000年)にまで遡る。考古学者は、メソポタミア
加速度(ガル、Ga) = 長さ(センチメートル、cm) ÷ 時間の二乗(s2)
力(ダイン、dyn) = 質量(グラム、g) × 加速度(m/s2)
エネルギー(エルグ、erg) = 力(dyn) × 長さ(cm)
圧力(バリ、Ba) = 力(dyn) ÷ 面積(cm2)
粘度(ポアズ、P) = 圧力(Ba) ÷ 速度勾配(s−1)
質量密度(g/cm3) = 質量(g) ÷ 体積(cm3)
動粘度(ストークス、St) = 粘度(P) ÷ 質量密度(g/cm3) = 面積(cm2) ÷ 時間(秒)
CGS電磁単位
電流(ビオ、Bi) = 力の平方根(dyn1/2)
電気抵抗(cm/s)
磁束(マクスウェル、Mx) = エネルギー(erg) ÷ 電流(Bi)
磁束密度(ガウス、G) = 磁束(Mx) ÷ 面積(cm2)
磁界強度(エルステッド、Oe) = 電流(Bi) ÷ 長さ(cm)
CGS静電単位
電気量(フランクリン、Fr)
照射線量(レントゲン、R) = 電離電荷量(Fr) ÷ 体積(cm3)
一貫性のあるFPS単位の例
加速度(ft/s2) = 長さ(フィート、ft) ÷ 時間の二乗(s2)
FPS絶対単位
力(パウンダル、pdl) = 質量(ポンド、lb) × 加速度(ft/s2)
FPS重力単位
質量(スラグ、slug) = 力(重量ポンド、lbf) ÷ 加速度(ft/s2)
一貫性のないメートル系の単位の例
時間(分 min = 60s、時間 hr = 60min、および日 day = 24hr)
角度(度、 ° = 2π rad/360、分、′ = °/60、および秒、″ = ′/60)
質量(トン、t = 103 kg = 106 g)※ただし MTS単位系では基本単位に位置付けられる。
体積(リットル、L = 10−3 m3)
面積(アール、a = 102 m2、およびヘクタール、ha = 104 m2)
圧力(バール、bar = 105 Pa)
長さ(オングストローム、Å = 10−10 m)
反応断面積(バーン、b = 10−28 m2)
吸収線量(ラド、rad = 10−2 Gy = 10−2 J/kg)
線量当量(レム、rem = 10−2 Sv = 10−2 J/kg)
歴史
メートル法以前
同じ種類の量