一休宗純
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また、一休が村田珠光の師であるという伝承もあり、茶人の間で墨蹟が極めて珍重された(なお、珠光の師という説は現在の研究ではやや疑わしいとされる)。

著書(偽書を含む)に、『狂雲集』『続狂雲集』『自戒集』『一休骸骨』などがある。

東山文化を代表する人物でもある。また、足利義政とその妻日野富子の幕政を批判したことも知られる。
名言ウィキクォートに一休に関する引用句集があります。

門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし[9][注 5]

釈迦といふ いたづらものが世にいでて おほくの人をまよはするかな

秋風一夜百千年(秋風のなかあなたと共にいる。それは百年にも千年の歳月にも値するものだ)

女をば 法の御蔵と 云うぞ実に 釈迦も達磨も ひょいひょいと生む

世の中は起きて箱して(糞して)寝て食って後は死ぬるを待つばかりなり

南無釈迦じゃ 娑婆じゃ地獄じゃ 苦じゃ楽じゃ どうじゃこうじゃと いうが愚かじゃ

えりまきの 温かそうな 黒坊主 こいつの法が 天下一なり(本願寺で行われた開祖親鸞の二百回遠忌に、他宗の僧侶としてはただ一人参拝し、山門の扉に貼り付けて帰った紙に書かれていた)

分け登る 麓の道は多けれど 同じ高嶺の月こそ見れ

評伝・現代語訳

『一休:乱世に生きた禅者』(
市川白弦著 東京:日本放送出版協会、1970年12月(NHKブックス 132))

『一休:風狂の精神』(西田正好著 東京:講談社現代新書、1977年5月

『一休:「狂雲集」の世界』(柳田聖山著 京都:人文書院、1980年8月)

『一休』(水上勉著 東京:中央公論社中公文庫)、改版1997年5月)

『一休:その破戒と風狂』(栗田勇著 東京:祥伝社、2005年11月) ISBN 4396612567

『一休:「狂雲集」訳注』(柳田聖山ほか訳著 東京:講談社〈禅入門〉7、新版、1994年5月)

初版は〈日本の禅語録〉12、1978年、柳田訳で中公クラシックスでも2001年に刊行。


『一休和尚全集』(東京:春秋社全5巻、1997年 - 2003年)

『一休和尚大全』(石井恭二/訓読・現代文訳・解読 東京:河出書房新社上下巻、2008年)

『書と禅』(大森曹玄著 春秋社 新装版第二版 1975年 p.127 自由人・一休宗純)

関連作品
説話
『一休咄』で知られている。詳細は「
一休さん」を参照
伝記
幼少期は頓知小僧で、青年期に厳しい修行を積んで名僧となったという逸話が多い。なお幼少期の一休の名前や寺の名前、生まれについては明示するものとしないものがある。
小説


『一休暗夜行』『一休闇物語』『一休虚月行』『一休破軍行』『一休魔仏行』『ぬばたま一休』(朝松健

『一休さんの門』『一休さんの道』(川口松太郎)(講談社文庫ほか)

テレビドラマ


『一休さん』(1985年の単発テレビドラマ。富田靖子主演。月曜ドラマランドのうちの一本として放送)

『一休さん』(1986年の単発テレビドラマ。浅香唯主演。月曜ドラマランドのうちの一本として放送)

一休さん・喝!』(1986年の連続テレビドラマ)

花の乱』(1994年の大河ドラマ、演:奥田瑛二

えなりかずきの一休さん』(2004年の単発テレビドラマ)

一休さん』(2012年の単発テレビドラマ。鈴木福主演。翌2013年に続編『一休さん2』が製作された)

舞台


『TABOO』(野田秀樹・作)

漫画


あっかんべェ一休』(坂口尚

『一休伝』(原案:水上勉、脚色:佐々木守、作画:小島剛夕

探偵ボーズ21休さん』(原作:新徳丸、作画:三浦とりの)

『とんちの一休さん』(吉田忠[10]

テレビアニメ


一休さん

オトナの一休さん

R.O.D -READ OR DIE-

まんが偉人物語』 - 第19話「世直し和尚」

バラエティー


日本史サスペンス劇場』(2008年、一休宗純:加藤茶[11]

音楽


「一休さん」(作詞:若杉雄三郎、作曲:中山晋平

「とんちの一休さん」(作詞:市原三郎、作曲:山口保治

「一休禅師?いま宿花知徳の道へ?」(作曲:櫛田?之扶

「一休さん」(作詞・作曲:オオルタイチ、歌:水曜日のカンパネラ。2017年発売のアルバム『SUPERMAN』に収録)

玩具


超合金GA-68『名作シリーズ 一休さん』(ポピー)

アニメ版ではなく歴史上の人物で、現在唯一超合金として発売。定価1300円(当時)


脚注[脚注の使い方]
注釈^ 有力視されている一休皇胤説については、東坊城和長の『和長卿記』明応3年8月1日1494年8月31日)の条[2]に「秘伝に云う、一休和尚は後小松院の落胤の皇子なり。世に之を知る人無し」とある。
^ かつて京都四条街大宮西に位置した禅寺で、現在は廃寺。足利直義や一休の高祖父である光厳上皇によって、元弘の変以降の戦没者の霊を弔うために建てられた。京都十刹の一つ。
^ 大徳寺第48世。虚堂智愚から7世、大徳寺開山・宗峰妙超からは5世[7]
^ 宮内庁では落胤説にもとづいて「後小松天皇皇子宗純王墓」としている。
^ 『一休蜷川狂歌問答』に「門松はめいどのたびの一里づか馬かごもなくとまり屋もなし」という類似の歌がある。

出典^ 『一休』 - コトバンク
^ 菅原, 和長. “東坊城大納言殿/和長郷記 他”. p. 53. doi:10.20730/100422403. 2024年3月21日閲覧。
^ “名所、史跡、文化財”. 門真市 - 門真市紹介. 門真市. 2020年3月2日閲覧。
^ 後世史料による。
^ 『図解仏教』成美堂出版122頁
^ フジテレビトリビア普及委員会『トリビアの泉?へぇの本? 6』講談社、2004年。 
^ 小松茂美編『特別展 日本の書』、東京国立博物館、初版1978年、図版257の解説。
^ 一休宗純像 - 奈良国立博物館、2020年4月8日閲覧。
^ “一休さん(一休宗純)の歌「正月や冥途の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」はこれで正しいか。この...”. レファレンス協同データベース. 国立国会図書館. 2019年5月18日閲覧。
^ “【全巻無料】とんちの一休さん 1 - 吉田忠 。男性向け漫画が読み放題”. マンガ図書館Z. 2024年4月1日閲覧。
^ “日本史サスペンス劇場”. 日本テレビ. 2015年2月19日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。


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