ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

作品を識別するには、音楽家のルートヴィヒ・フォン・ケッヘルが分類した作曲順の目録であるケッヘル番号(K.+数字)が使われる[注釈 16]。モーツァルト自身は1784年以降に自作の作品目録をつけている。1784年より前の作品やモーツァルト自身の作品目録に載っていない作品には、作曲の時期がはっきりしないものもある。
代表的な作品


5大オペラ:『後宮からの誘拐』『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ(女はみなこうしたもの)』『魔笛

宗教音楽:大ミサ曲レクイエム、『アヴェ・ヴェルム・コルプス

交響曲:第25番第29番第35番『ハフナー』第36番『リンツ』第38番『プラハ』第39番第40番第41番『ジュピター』

セレナード:『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』『セレナータ・ノットゥルナ

ピアノ協奏曲:第20番第21番第22番第23番第24番第26番第27番

ヴァイオリン協奏曲:第3番第5番『トルコ風』

管楽器のための協奏曲:クラリネット協奏曲フルート協奏曲第1番フルートとハープのための協奏曲オーボエ協奏曲ホルン協奏曲

弦楽四重奏曲:ハイドン・セットプロシャ王セット

弦楽五重奏曲:第3番第4番

その他室内楽曲:クラリネット五重奏曲オーボエ四重奏曲

ピアノソナタ:第11番『トルコ行進曲付き』

ピアノのための変奏曲: きらきら星変奏曲(フランスの歌曲『ああ、お母さん、あなたに申しましょう』による12の変奏曲)ハ長調 K.265

作風

最初は父のレオポルト経由でヨハン・ショーベルトなどの当時のヨーロッパで流行した作曲家たちの様式を、チェンバロ曲を中心に学んだ。その後、ヨハン・クリスティアン・バッハの影響をピアノ・管弦楽曲の双方で受けた。後期に入るとハイドンとヨハン・ゼバスティアン・バッハの影響が強い。

モーツァルトの作品はほとんどが長調で、装飾音の多い軽快で優美な曲が多い。聴衆にとっては、明るく華やかに聞こえる作品が多い。これは当時の音楽の流行を反映したもので、ロココ様式あるいはギャラント様式と呼ばれる。彼がおもに使用していたピアノの鍵盤が沈む深さは現代のピアノの約半分であり、軽快に演奏できるものであったことがその作風にも影響を与えた[16]

晩年に向かうにつれて、長調の作品であっても深い哀しみを帯びた作品が増え、しばしば「天国的」と形容される。また、短調作品は少ないながら悲壮かつ哀愁あふれる曲調で、交響曲第40番ト短調のように人気が高い。

モーツァルトの時代にはポリフォニー音楽が流行遅れになり、ホモフォニー音楽が支配的になっていた。しかし彼はJ.S.バッハやヘンデルの作品を研究し、交響曲第41番の終楽章のように対位法を活用する手腕があった。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:131 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef