作品総数は断片も含め900曲以上に及ぶ。作品はあらゆるジャンルにわたり、声楽曲(オペラ、教会用の宗教音楽、歌曲など)と器楽曲(交響曲、協奏曲、室内楽曲、クラヴィーアソナタなど)のどちらにも多数の作品が残されている。
作品を識別するには、音楽家のルートヴィヒ・フォン・ケッヘルが分類した作曲順の目録であるケッヘル番号(K.+数字)が使われる[注釈 16]。モーツァルト自身は1784年以降に自作の作品目録をつけている。1784年より前の作品やモーツァルト自身の作品目録に載っていない作品には、作曲の時期がはっきりしないものもある。 最初は父のレオポルト経由でヨハン・ショーベルトなどの当時のヨーロッパで流行した作曲家たちの様式を、チェンバロ曲を中心に学んだ。その後、ヨハン・クリスティアン・バッハの影響をピアノ・管弦楽曲の双方で受けた。後期に入るとハイドンとヨハン・ゼバスティアン・バッハの影響が強い。
代表的な作品
5大オペラ:『後宮からの誘拐』『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ(女はみなこうしたもの)』『魔笛』
宗教音楽:大ミサ曲、レクイエム、『アヴェ・ヴェルム・コルプス』
交響曲:第25番、第29番、第35番『ハフナー』、第36番『リンツ』、第38番『プラハ』、第39番、第40番、第41番『ジュピター』
セレナード:『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』『セレナータ・ノットゥルナ』
ピアノ協奏曲:第20番、第21番、第22番、第23番、第24番、第26番、第27番
ヴァイオリン協奏曲:第3番、第5番『トルコ風』
管楽器のための協奏曲:クラリネット協奏曲、フルート協奏曲第1番、フルートとハープのための協奏曲、オーボエ協奏曲、ホルン協奏曲
弦楽四重奏曲:ハイドン・セット、プロシャ王セット
弦楽五重奏曲:第3番、第4番
その他室内楽曲:クラリネット五重奏曲、オーボエ四重奏曲
ピアノソナタ:第11番『トルコ行進曲付き』
ピアノのための変奏曲: きらきら星変奏曲(フランスの歌曲『ああ、お母さん、あなたに申しましょう』による12の変奏曲)ハ長調 K.265
作風