なお、エイリアン・コスチューム[6][7]に関しては、以下のような別称がある。 アメリカン・コミックスの長期タイトル(人気キャラクター)に見られるように、ヴェノムも代替わりをしている。 ヴェノム(Venom)の名前は「毒(猛毒)」に由来する。初代の本名は、エドワード・チャールズ・アラン・ブロック(エディ・ブロック)で、ニューヨーク出身[6]。デイリー・ビューグルのライバル誌であるニューヨーク・グローブの人気記者[10]であったが、スパイダーマンによって「シン・イーター」と呼ばれる連続殺人鬼の誤報記事を暴かれ、職を失い[6]、妻にも去られてしまう[10]。エディはスパイダーマンを逆恨みしていたが、その憎悪を抑えるべく、教会を次々に訪問していた。共生体が休眠していた教会にエディが来て、起きた共生体が寄生してヴェノムが誕生した。一人称は「We(俺たち)」である[13]。本人は「自らは善、スパイダーマンは悪」という信念を持っている[11]。 ボディビルダーでもあるエディはピーターより体格が良いため、ヴェノムはスパイダーマンと比べて体が大きい。そのパワーがコスチュームで強化された結果、パワーだけならスパイダーマンを凌いでいる[14]。もともとエディ自身は320キログラム程度の重量を持ち上げることが出来たが、ヴェノム化することでパワーは40倍になっている[11]。コスチュームは保護色に変化し、姿を隠すことが可能[11]。スパイダーマンの特性でもある「壁や天井へのへばりつき」、「クモ糸(ウェブ)の発射」という部分を受け継いでいるが、学習進化してスパイダー・センスの回避まで行うようになった[15]。このため、ヴェノムはスパイダーマンに易々と不意打ちを食らわせることができ、危険な敵となっている。新たな宿主に寄生してもその能力を使えるため、個人情報が筒抜けなのも利点となっている。 1987年、メリー・ジェーン・ワトソンの前にヴェノムが姿を現し、彼女を怯えさせる。1988年、スパイダーマンとヴェノムは対決し、エイリアン・コスチュームは封印され、ピーターは「赤と青のコスチューム」(メリー・ジェーンの手製)に戻った。 前回の敗北後、ヴェノムはスパイダーマンを南洋の島に誘き出す。スパイダーマンは死んだふりで誤魔化したが、ヴェノムは相手の死を確信し、自らの任務が終わったと思いこみ、エディとコスチュームは島で穏やかに暮らすことにした[16]。 しかし、カーネイジ誕生の責任を取る形でスパイダーマンと共闘し[8]、以後は「弱者の庇護者」を自称する[15]。一時期は「庇護者」としてサンフランシスコに居住していた。悪に戻った後は、悪のヒーローチームシニスター・シックス(邪悪なる6人)に参加したこともある。この時はサンドマンと仲違いし、その命を奪う原因となった。 後に癌の悪化のため、共生体はエディから離れることを希望する。 エディは共生体を競売に掛け、ドン・フォルトゥナートが1億ドルで落札。ギャングの親玉である彼は息子のアンジェロに与えるものの、その臆病さに呆れ、共生体はアンジェロを見放し、空中で分離、アンジェロは落下し死亡した[15]。 なお、ライフ財団が共生体からスクリーム、ライオット、ファージ、ラッシャー、アゴニーの五体の人造共生体を作り出した[15]。 本節で特に出典のない記述は、『マーベル・キャラクター大事典』 351頁による。 アンジェロの後、スコーピオンことマック・ガーガンは共生体の能力を渇望し、寄生が実施され、新しいヴェノムとなった。ガーガンと一体化した共生体[17]はさらに凶暴化し、犠牲者をむさぼり喰う事もあった。 シニスター・トゥエルブと共闘してスパイダーマンを倒そうとして失敗した後、シビル・ウォーではサンダーボルツ軍に協力し、登録拒否をした超能力者の追跡に参加。シークレット・インベージョンでスクラル人たちと戦った後、ノーマン・オズボーン(グリーン・ゴブリン)が、彼の指揮下にある新アベンジャーズへ移籍させた。凶暴性を抑える薬を与えられ、ノーマンの指示でスパイダーマンに成りすました。 『マーベル・アベンジャーズ事典』では、「パワーレベル」という項目があり、新ヴェノムの腕力は5となっている[18]。スパイダーマンは4[19]、マーベル最強クラスのヒーローたち(ハルク、マイティ・ソー、セントリー)は7である[20][21][22]。 ユージン"フラッシュ"・トンプソンはイラク戦争に参加した際、仲間を救う為に行動した結果、両脚を失い車椅子生活を送っていたが、共生体をマック・ガーガンから奪取したアメリカ軍から「両脚が戻る」事を条件に共生体の宿主となり、それ以降は「エージェント・ヴェノム」として活動している。
異星生物[8]
宇宙生物[9]
生命体[10]
共生体[11]
シンビオート[12]
エイリアン・シンビオート(異星の寄生体)[12]
原作コミック
初代ヴェノム
二代目ヴェノム
三代目ヴェノム
四代目ヴェノム
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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