ヴェネツィア
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ヴェネツィアにおける宗教 (2019年)[4][5]
宗教パーセント
カトリック  85.1%
イスラム教  9.6%
その他の宗教  5.3%

ヴェネツィア(イタリア語: Venezia [ve?n?ttsja] ( 音声ファイル)、ヴェネト語: Venesia または Venexia[要出典])またはベニス(: Venice [?v?n?s])は、イタリア共和国北東部に位置する都市で、その周辺地域を含む人口約250,000人の基礎自治体コムーネ)。ヴェネト州州都ヴェネツィア県県都である。中世にはヴェネツィア共和国首都として栄えた都市で、「アドリア海女王」「水の都」などの別名を持つ。
名称

古来はラテン語でウェネティ人の土地を意味し、ウェネティ人が住んでいたアドリア海の奥に広がる土地をウェネティア (Venetia) と呼んだことにちなむ。この綴りをイタリアでのラテン語の読み方に従うと、ヴェネツィアとなる。英語でヴェニス (Venice)、フランス語でヴニーズ (Venise)、ドイツ語でヴェネーディヒ (Venedig) と呼ばれる。ヴェネツィア方言では、古語は Venexia、現代語では Venessia(まれに Venezsia)と表記され、ヴェネーシアとヴェネースィアの中間に近い音で発音される。

日本語では、イタリア語由来のヴェネーツィアをはじめ、ヴェネチア、ベネチア、ベネツィアなどとも表記される。英語由来では、ヴェニス、ベニスなどがある[注釈 1]
地理
位置・広がり

都市としてのヴェネツィアは、ヴェネタ潟上の島(ヴェネツィア本島、5.17平方キロメートル)に築かれている。

自治体(コムーネ)としてのヴェネツィア市 (Comune di Venezia) は、ヴェネタ潟の島々や、メストレなどの本土側も市域に含んでおり、面積は412.54平方キロメートルにおよぶ。

市域に含まれる島として、本島のすぐ南にはサン・ジョルジョ・マッジョーレ島ジュデッカ島、さらに南に下ると映画『ベニスに死す』で有名なリード島がある。また、本島のすぐ北には、墓地となっているサン・ミケーレ島、さらに北にはヴェネツィアン・グラスで有名なムラーノ島レース編み産業の地であるブラーノ島、そして、もっとも古い時代に栄えたトルチェッロ島がある。ヴェネタ潟内の島々の位置関係
隣接コムーネ

隣接するコムーネは以下の通り。括弧内のTVはトレヴィーゾ県所属を示す。

カンパーニャ・ルーピア

カヴァッリーノ=トレポルティ

キオッジャ

マルコーン

マルテッラーゴ

ミーラ

モリアーノ・ヴェーネト (TV)

ムジーレ・ディ・ピアーヴェ

クアルト・ダルティーノ

スコルツェ

スピネーア

ヴェネツィア市街

都市としてのヴェネツィアは、アドリア海の最深部、ヴェネツィア湾にできたラグーナ(Laguna di Venezia または Laguna Veneta)」の上に築かれた、運河が縦横に走る水の都である。

ヴェネツィア本島は大きなのような形をしており、本島全体が小さな島々からできている。その真ん中を全長約3キロにおよぶ逆S字形の「カナル・グランデ(Canal Grande、大運河)」がヴェネツィアの北西から南東へ、市街を2つに分けながら湾曲して流れる。鉄道路線と土手を走る車道が島々と本土を結び、ラグーナの外側の長い砂州や海岸の防波堤がこの町を海から守っている。150を超える運河が177の島々を分け、運河には400におよぶ橋がかかる。また市街地と南端のジュデッカ島の間には幅約400メートルのジュデッカ運河がある。

地上では、迷路のように狭くて曲がりくねった路地や通りに自動車は入れず、も歩行者専用である。何世紀もの間市内の輸送をになったのは、ゴンドラ (gondola) と呼ばれる手漕ぎボートであった。今は水上バスフェリー市民や貨物を運んでいるが、ゴンドラも観光に利用されている[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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