語源的にインド神話の神ヴィシュヌと関連する、という説もある(ジョルジュ・デュメジルの説)。ヴィシュヌが世界を三歩で踏みつける神ならば、ヴィーザルは世界大のオオカミであるフェンリルの顎を踏みつける、というわけである。
さらに、ヴィシュヌが世界を踏んだ理由は、神々の敵アスラの王マハーバリが天と地と地底を支配したため、神々に頼まれ、これを取り戻すためであった。つまりアヴァターラ(化身)の一つヴァーマナの姿で、三歩で歩いた面積の土地をくれるようマハーバリに求め、彼が了承すると、直ちに巨大化して天と地を踏み、三歩目はマハーバリの額に下ろした。これによってヴィシュヌは世界をアスラから取り戻した[6]。
ヴィーザルもまた、ラグナロクという危機に際して初めて世界に介入し、一歩を狼の顎に下ろす。そして悪の力が一時的に勝利した後に現れ、世界の再建にあたるのである[6]。
脚注[脚注の使い方]^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』81-82頁。
^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』49頁。
^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』276頁。
^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』14頁。
^ 谷口幸男「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』第43巻No.特輯号3、1983年、p.23。
^ a b 「ヴィーザル」188-189頁。
参考文献.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、ヴィーザルに関連するメディアがあります。
ジョルジュ・デュメジル「ヴィーザル」『ユリイカ』1980年3月号、松村一男訳、青土社。
V.G.ネッケル他編 『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
表
話
男神
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オーズ
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クヴァシル
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テュール
デリング
トール
エーギル
ニョルズ
ヴァーリ
バルドル
ヴィーザル
ヴィリとヴェー
ヒューキ
フォルセティ
ブラギ
フレイ(イングナ・フレイ|ユングヴィ)