この項目では、英国のレコードレーベルについて説明しています。日本のレコードレーベルについては「Virgin Music」をご覧ください。
ヴァージン・レコード
Virgin Records
親会社ユニバーサル ミュージック グループ(2012年以降)
EMI(1992年 - 2012年)
設立1972年
設立者リチャード・ブランソン
サイモン・ドレイパー
ニック・パウエル
現況現存
販売元 キャピトル・ミュージック・グループ
ヴァージン・レコード(Virgin Records)は、イギリスのレコードレーベルで、米ユニバーサル ミュージック グループの傘下。
社名の由来は、ヴァージン・グループ創業者のリチャード・ブランソンの友人女性から「ビジネスにおいてまだ誰も足を踏み入れていない」との意味で、ヴァージンという名前を提案されたことによる[1]。 etc…注:過去に所属していたアーティストも含む。 当初は日本コロムビア[4]が日本盤の発売元になっていたが、1979年にビクター音楽産業→ビクターエンタテインメントに移動。1984年に東芝EMI(後のEMIミュージック・ジャパン→ユニバーサルミュージック/EMI RECORDS・Virgin Music)に移動したが、1987年にフジサンケイグループが資本参加すると、同社系のポニーキャニオンの系列企業として日本法人であるヴァージン・ジャパンが設立された(ただし当初の販売元はビクター音楽産業で、ポニーキャニオンが販売元になるのは1990年になってから)。
沿革
1972年、リチャード・ブランソン、サイモン・ドレイパー、ニック・パウエルが設立する。
1973年、第1回発売新譜として、大ヒットしたマイク・オールドフィールドの『チューブラー・ベルズ』を含む4作のアルバムを発売した[2]。レーベル設立当初は、ヘンリー・カウ、ファウスト、タンジェリン・ドリームなどプログレッシブ・ロック、アヴァンギャルド、クラウトロックなど実験的でアート色の濃いレコードを発表していた。レーベルの経営難を救ったのは、パンクのセックス・ピストルズの大ヒットである。そのプロモーションの際には、ブランソンほかの面々が逮捕されたりもしている。
1970年代後半、レゲエ専門レーベル「フロントライン (Front Line)」を立ち上げる。
1980年代からカルチャー・クラブなどをヒットさせ、その後メジャー志向が強まっていく。1987年 米国法人「ヴァージン・レコード・アメリカ (Virgin Records America)」設立。
1987年、日本のフジサンケイグループが資本参加。
1992年、EMIに売却される。
1997年、EMIはナラダ・プロダクションを買収。
2012年、EMIの音楽ソフト部門がユニバーサル ミュージック グループに売却される。
2021年2月、ヴァージン・レコードの精神を受け継ぐ起業家、インディーズのレーベルやアーティストを支援する、ユニバーサル ミュージック グループの新たなグローバルネットワークサービスとして、「Virgin Music Label & Artist Services(VMLAS)」が設立される。日本では「VMLAS Japan」が発足され、Caroline Japanの機能拡張が行われる[注 1][3]。
主要な所属アーティスト(邦楽系等を含む)
Ado
アリス・イン・チェインズ
イギー・ポップ
カルチャー・クラブ
キャプテン・ビーフハート
ゲイリー・ムーア
ケミカル・ブラザーズ
ゴリラズ
坂本龍一
ジャネット・ジャクソン
ジャパン
ジェネシス
スティーヴ・ウィンウッド
スパイス・ガールズ
SEKAI NO OWARI
セックス・ピストルズ
ソウル・II・ソウル
ダフト・パンク
タンジェリン・ドリーム
デヴィッド・ボウイ
デペッシュ・モード
DREAMS COME TRUE[注 2]
ネナ・チェリー
ピーター・ガブリエル
ヒューマン・リーグ
フィル・コリンズ
ブラー
ブライアン・イーノ
布袋寅泰
マイク・オールドフィールド
マキシ・プリースト
マッシヴ・アタック
マライア・キャリー
レニー・クラヴィッツ
ローリング・ストーンズ
和田アキ子
UB40
XTC
日本盤の発売元の変遷