ヴァルミア=マズールィ県
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のちにこの一帯はドイツ帝国領となった。

第一次世界大戦でドイツ帝国が敗北すると、新生ポーランドが独立し、ヴェルサイユ条約によりエルブロンクなどがある西プロシア地方を獲得、ポーランド領の一地方とした。残った東部はドイツ領東プロイセンとしてそのままドイツの飛び地となった。1939年ナチス・ドイツソビエト連邦によるポーランド侵攻で西プロシア地方はナチス・ドイツに実効支配されたが、これは単なる暴力的占領でありドイツ領として正式には認められていない。

1945年第二次世界大戦のドイツ敗北によってソ連軍が占領。ヤルタ会談に従ってポーランドは西プロシアの全域とドイツ領東プロイセンの南半分を獲得して、そのままヴァルミア県とマズールィ県となった(ドイツ領東プロイセンの北半分はカリーニングラード州としてソ連が併合)。

1999年の県合併によりヴァルミア=マズールィ県となって現在に至る。
地域区分

郡 (powiat
)

バルトシツェ郡 (Powiat bartoszycki)

バルトシツェ(バルテンシュタイン) Bartoszyce


ブラニェヴォ郡 (Powiat braniewski)

ブラニェヴォ(ブラウンスベルク) Braniewo

フロンボルク(フラウエンブルク) Frombork


ジャウドヴォ郡 (Powiat dzia?dowski)

ジャウドヴォ(ゾルダウ・イン・オストプロイセン) Dzia?dowo


エルブロンク郡 (Powiat elbl?ski)

エルブロンク(エルビング) Elbl?g

パスウェンク(プロイシッシュ・ホラント)Pas??k


エウク郡 (Powiat e?cki)

エウク(リュック) E?k


ギジツコ郡 (Powiat gi?ycki)

ギジツコ(レッツェン) Gi?ycko


イワヴァ郡 (Powiat i?awski)

イワヴァ(ドイチュ・アイラウ) I?awa


ケントシン郡 (Powiat k?trzy?ski )

ケントシン(ラステンブルク) K?trzyn


リズバルク郡 (Powiat lidzbarski)

リズバルク=ヴァルミニスキ(ハイルスベルク) Lidzbark Warmi?ski

ゴロヴォ(ランツベルク) Gorowo


ムロンゴヴォ郡 (Powiat mr?gowski)

ムロンゴヴォ(ゼンスブルク) Mr?gowo

ミコワイキ(ニコライケン) Miko?ajki


ニジツァ郡 (Powiat nidzicki)

ニジツァ(ナイデンベルク) Nidzica


ノヴェ=ミャスト郡 (Powiat nowomiejski)

ノヴェ=ミャスト=ルバフスキェ(ノイマルク) Nowe Miasto Lubawskie

リズバルク(ラウテンブルク) Lidzbark


オレツコ郡 (Powiat olecki)

オレツコ(トロイブルク) Olecko


ゴウダプ郡 (Powiat go?dapski)

ゴウダプ(ゴルダップ) Go?dap


オルシュティン郡 (Powiat olszty?ski)

オストルダ郡 (Powiat ostrodzki)

オストルダ(オステローデ・イン・オストプロイセン) Ostroda

オルシュティン(アレンシュタイン) Olsztyn

モロンク(モールンゲン) Mor?g

ステンバルク(タンネンベルク) St?bark

グルンヴァルト(グリューンフェルデ) Grunwald


ピシュ郡 (Powiat piski)

ピシュ(ヨハニスベルク) Pisz


シュチトノ郡 (Powiat szczycie?ski)

シュチトノ(オルテルスブルク) Szczytno


ヴェンゴジェヴォ郡 (Powiat w?gorzewski)

ヴェンゴジェヴォ(アンガーブルク) W?gorzewo(L.-Welski, L.-Dziadowski)



特別市

エルブロンク(エルビング) (Elbl?g)

オルシュティン(アレンシュタイン) (Olsztyn)


観光地

太字は読むときのアクセント(強勢)。
マズールィ湖水地方

マズールィ湖水地方(英語版)は県内にある湖水地方で、シニャルドヴィ湖をはじめとする数十の大小のがあり、森林湿地、水面からなる美しい風景が広がる[2][3]。一帯にはヴォイノヴォ(英語版)など古儀式派の伝統を保つ村があり、独特なバーニャ小屋を備えた木造建築が多く見られる[2]

この地形は数万年前のスカンジナビア氷床(英語版)の活動の結果であり、湖の多くは腐植栄養湖(英語版)で泥炭地の植生がある。一帯には多様な生態系があり、多数の希少種、保護対象種または遺存種維管束植物隠花植物地衣類菌類脊椎動物および無脊椎動物が生息している。また、のコニック(英語版)とポーランド赤牛(英語版)の保護と繁殖も行われる[2]コブハクチョウ個体群があるウクナイノ湖(英語版)とその周辺は1976年にユネスコ生物圏保護区に指定され[2]、1977年にラムサール条約に登録された[3][4]
バルチャニ

バルチャニ(ポーランド語版)は、先住民である古プロシア人の村であったが、チュートン騎士団によって征服され、1240年に砦が築かれた。14世紀に建設されたチュートン騎士団城や教会が見どころ。自治体(グミナ)の公式サイト(ポーランド語)あり[5]

チュートン騎士団城

チュートン騎士団城

チュートン騎士団城

バルチャヌィ教会

エルブロンク

エルブロンクは、中世にはプロシア人の街であったがチュートン騎士団に征服され、ハンザ都市となった。1440年にはチュートン騎士団支配を嫌って自治領連合であるプロイセン同盟の都市としてポーランドの王の庇護を受け、1466年よりポーランド王領プロイセンの都市として発展した。1569年より正式にポーランド王国に加盟。1772年の第一次ポーランド分割よりプロイセン王国領となる。


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