現在[いつ?]、EWSのMPU (CPU) ではRISC系(PA-RISC、POWER、SPARC、MIPS、Alphaなど)、x64、インテル系(x86、IA-32)、IA-64など様々な種類が使用されているが、Unix系ではそれぞれに対応したものがあるのに対して、Windows系ではRISC系はPowerPC、MIPS、Alphaをサポートするものが存在した。Windows系で現在[いつ?]も製造・販売されているものはインテルおよびAMDのx86/x64系のみである。
Windows系のGPUには、主にゲームやマルチメディア用途で利用されるDirectX (Direct3D) よりも、CAD等でよく使用されるOpenGLへの最適化やサポート体制および保証期間の関係上、NVIDIAのQuadroシリーズやAMDのFirePro (Radeon Pro) シリーズを搭載することが多い[1][2]。これらのワークステーション向け製品は、同一チップを採用するGeForceやRadeonと比べて耐久性や安定性を重視しており高価であるが、DirectXには最適化されておらず、ゲーミング性能は低いことが多い。なお、macOSやLinuxなどのUnix系製品や2020年以降のWindows系製品の一部には、GeForceやRadeonシリーズが搭載されているものも存在する[3][4]。ただしECCメモリをサポートするのは、QuadroやFireProの上位機種に限られる。GPGPUのために、NVIDIA TeslaやAMD FirePro Sシリーズを追加で搭載するワークステーションもある。
UNIXワークステーションもインテルやAMDのハイエンドCPUやマザーボードを採用した上でLinuxやmacOSなどのPC-UNIXをプリインストールすることによりハードウェアの設計が概ね共通化されたため、Windows系システムとほぼ同等の価格で購入できるようになっている。 流通などを目的とし、出荷台数ではEWSを上回る。ハードウェア、OSなど主に端末系とエンジニアリング系の一部を流用した製品である。主に、ミニコンピュータ (ミニコン)、オフィスコンピュータ (オフコン) またはサーバとセットになった端末型か、EWSのハードウェアを内包し外観は別製品となっている。 EWSを内包したものの中には、EWS本体または同一のマザーボード、CPUなどを内蔵しているが、ファームウェアの変更を行ったり、状況に応じ専用のLSIをマザーボード上に搭載するなど構成の多くは専用にカスタマイズされたハードウェアを持つ。このため、OSがWindows系であっても、BIOSなどが異なり、他のEWSやPCとの互換性は全くない。 1990年代前半は殆どが独自のOSであったが、1990年代後半は多くがUNIXやWindows系のサーバ用マシンをベースに設計された。そのほとんどは顧客のニーズに合わせ設計されているため、専用のアプリケーションを使用する。特に高度なGUIは必要とされず、容易に業務を実行できるようカスタマイズされている。またこれらの多くは、制御を兼ね備えるため、多くのインタフェースを有する。 ※太字は現行機種(2012年5月現在)
流通システム用ワークステーション
関連用語
エンジニアリングワークステーション (EWS)
漢字ワークステーション (KWS)
グラフィックワークステーション
デジタル・オーディオ・ワークステーション
ピザボックス・フォームファクタ
プレイステーション - Work(業務)の対義語としてのPlay(遊び)が名称の由来となった。
主なワークステーション
端末型
N6300
POSシステム
先進型
Alto (Xerox PARC)
Domain(アポロコンピュータ)
PERQ (Three Rivers Computer
オフィス向け
J-Star(富士フイルムビジネスイノベーション)
UNIX(互換)ワークステーション
Sun-1/2/3/4, SPARCstation, Blade, Ultra(サン : SPARC / Solaris)
HP 9000, HP c8000 (HP : PA-RISC / HP-UX)
DECstation, AlphaStation(DEC, 現HP : Alpha / Tru64 UNIX, OpenVMS)
RS/6000, IntelliStation POWER (IBM : POWER / AIX)
Personal Iris, Indy, Indigo, O2, Octane, Fuel, Tezro (SGI : MIPS / IRIX)
NeXTcube, NeXTstation (NeXT)