当初、アメリカでの劇場公開は2020年6月5日の予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、8月14日に延期された[6]。これを受けて、日本での公開も6月12日の予定から延期されることが決まった[7]。しかし、アメリカでは新型コロナウイルスの影響が続いているため、改めて公開延期となり、新たな公開日として10月2日に設定された。アメリカでの新たな公開日に合わせて、日本での公開日も10月9日に決定したが[8]、9月11日、ワーナー・ブラザースはアメリカでの公開日を12月25日に延期することを発表した[9]。それに伴い、9月14日に日本公開日をアメリカと同じ12月25日に変更するとワーナー・ブラザース映画が発表した[10]。
その後、ワーナーはアメリカとカナダでは予定通り、2020年12月25日に劇場公開すると共にHBO Maxでも加入者限定で配信することを決定した。HBO Maxのサービスが行われていない国や地域ではアメリカより先行する形で同年12月16日から順次劇場公開することが決定し、日本では当初の予定より1週間前倒しとなる12月18日に公開することになった[11]。動画配信サービスでの同時公開について、パティ・ジェンキンス監督は「もしも1年前にこの映画がストリーミングに直行すると聞いていたら、正気を失っていたでしょう」と基本的には反対の立場とした上で、「でも、このような狂った年になってしまったんです。(中略)最善策はない」とこの決定を受け入れたことを話した[12]。 北米市場での公開3日間の興行収入は1670万ドルであった[13]。これは、前作の1億330万ドルの2割にも満たない数字だが、当初の予想では多くとも1500万ドル以内に収まるとされていたため、予想を上回るヒットとなった[13]。これは、同じく凄惨な記録となった『TENET テネット』の930万ドルを上回っており、パンデミック発生後では最も高い興行収入記録となった[13]。「HBO Max」でのネット同時配信も好調で、契約者の約半分が公開日のうちに鑑賞し、同サイト総視聴時間は他の一般的な日の約3倍となった[14]。 映画批評集積サイトRotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「『ワンダーウーマン 1984』は続編の過負荷に苦しんでいるが、それでもシリーズのファンとその古典的主人公のファンを満足させるのに十分な活気のある現実逃避を提供している。」であり、433件の評論のうち高評価は59%にあたる256件で、平均点は10点満点中6点となっている[15]。Metacriticによれば、57件の評論のうち、高評価は30件、賛否混在は24件、低評価は3件で、平均点は100点満点中60点となっている[16]。
興行収入
作品の評価
出典^ a b “Wonder Woman 1984
^ 『キネマ旬報』 2022年3月下旬特別号 p.22
^ a b “日本語吹替版に甲斐田裕子さん、小野大輔さんの続投が決定!