ワンダーウーマン
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ワンダーウーマンはさらにスーパーヒーローのチーム、ジャスティス・ソサエティ(1941年?)やジャスティス・リーグ(1960年?)を中心的に扱うコミックブックに定期的に登場している[11]

ワンダーウーマンはポップカルチャーのキャラクターとして広く認知されており、様々なメディアで描かれてきた。その中で有名なものには、1971年のグロリア・スタイネムによる雑誌『Ms.』第二版の表紙への登場、1975年から1979年のリンダ・カーターが演じた『ワンダーウーマン』、さらに『スーパーフレンズ』や『ジャスティス・リーグ』などのアニメーションシリーズがある。カーターのテレビシリーズの後、スタジオは観客に向けた新しい実写版ワンダーウーマンの制作に苦闘した。キャラクター自体は様々な玩具や商品に登場しており、ケリー・ラッセルが演じたDVD用アニメ映画などをはじめとしてDCが権利を所有する作品のアニメ版翻案が作られていたにもかかわらず、実写版制作についてはなかなか実現しなかった。ワンダーウーマンのテレビ復帰の試みには2011年のNBCパイロット版や、後に続いたが結局制作が中止状態になってしまったCWテレビジョンネットワークの他の作品が含まれる[12][13]ガル・ガドットDCエクステンデッド・ユニバースでワンダーウーマンを演じ、2016年の映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』に出演したことで、75年の歴史の中で初めての長編映画への登場となった[14]。ガドットは更に、初めてワンダーウーマンが主役となる実写映画『ワンダーウーマン』(2017年6月2日公開)にも出演した[15][16]
人物

本名はダイアナ。身長182.8センチメートル、体重74.8キログラム。髪の色は黒、瞳は青[17]

特殊能力は、高い耐久力と怪力、亜光速での飛行能力、動物とテレパシーで意思の疎通ができる、など。伝統的な武術を知り抜いており、剣、斧、弓術を会得している。卓越した戦術家であり、外交官でもある。以上のように、かなり強力な存在であり「地上最大級の力」を備えている[17]

彼女は人間ではなく、粘土から生まれた存在である。ダイアナの母であるヒッポリタは、3万年前に死んだ女性の転生した姿であり、彼女はかつて産んだ子供との再会を欲していた。オリュンポス十二神からの神託に従い粘土をこねて赤ん坊の姿にしたところ、神々が命を吹き込んだ。こうして誕生したのがダイアナである。ヒッポリタは、女だけの一族「アマゾン族」の女王であり、その娘のダイアナはプリンセス・ダイアナと呼ばれた[17]

アマゾン族は、パラダイス島で人間界から隔離されて生きており、島に入るには不思議な障壁を通り抜ける必要があった。かつて、この障壁を通り抜けて不時着した女性、ダイアナ・トレバーは、アマゾン族を守るために命を落とすこととなり、彼女を称えて星条旗を模した衣装が作成された。これがワンダーウーマンの衣装であり、また粘土から生まれたダイアナの命名の由来である。後に息子のスティーブ・トレバーも島に不時着し、ワンダーウーマンをアメリカへ向かわせる事になった[17]
武器・装備
真実の投げ縄(Lasso of Truth

ヘーパイストスが鍛造したもの。輪に捕らえた者に真実を告白させる事ができる[17]
銀の腕輪(Wonder Woman's bracelets)
両手首に装備した腕輪は、弾丸や投射物を弾く能力がある[17]
インビジブル・ジェット(Invisible plane)
以前は飛行能力を持たない設定であり、透明飛行機を所有している。
登場人物
ファミリー
ヒッポリタ女王(Queen Hippolyta

ダイアナとドナ・トロイの母親。
ドナ・トロイ(Donna Troy)
二代目ワンダーガール。ティーン・タイタンズの創立メンバー。ドラマ『ワンダーウーマン』シーズン1では、妹の「ドルシラ(Drusilla)」としてゲスト出演し、コスチュームを着用して共闘した。演じたのはデブラ・ウィンガー、吹き替えは鵜飼るみ子
キャシー・サンズマーク(Cassandra Sandsmark)
三代目ワンダーガール。ヤング・ジャスティスティーン・タイタンズに参加。スーパーボーイの恋人。アニメ『ヤング・ジャスティス』では、本名「キャシー・サンズマーク」として第2シーズンから出演した。吹き替えは高橋李依
協力者
スティーブ・トレバー
ワンダーウーマンの相棒の軍人。
刊行目録
All Star Comics

1940年 - 1951年 全57号、1976年 - 1978年 全17号。1940年に創刊された月刊誌。1941年にワンダーウーマンは初登場した。
Sensation Comics
1942年 - 1952年 全109号。
Wonder Woman (comic book)
(vol. 1) 1942年 - 1986年 全329号。(vol. 2) 1987年 - 2006年 全228号。(vol. 3) 2006年 - 2011年 全60号。(vol. 4) 2011年 - 2016年 全55号。(vol. 5) 2016年 -
単行本
Wonder Woman: Gods and Mortals

1987年にジョージ・ペレスによって書かれたシリーズ。この時期にギリシャ神話の要素が多く取り入れられた。
Wonder Woman Spirit of Truth (ワンダーウーマン:スピリット・オブ・トゥルース)
2001年にポール・ディニとアレックス・ロスによって書かれた、「社会問題」を題材にしたワンショット
Wonder Woman '77
ドラマ版『ワンダーウーマン (テレビドラマ)』で主演を務めたリンダ・カーターとコミックの設定を組み合わせたシリーズ。
The Legend of Wonder Woman
2016年にレナエ・デ・リズによって書かれた、幼少期からヒーローとして成長していく過程を描いたシリーズ。
スピンオフ
タイニー・タイタンズ
ティーン・タイタンズが小学生となった日常を描いた作品。コミカルな絵柄と作風が特徴。ワンダーガール(ドナ)とキャシーが登場する[18]
DCスーパーペッツ
ワンダーウーマンがジャンパ (Jumpa) の飼い主となっている[19]
DCコミックス・ボムシェルズ
DCコミックスのキャラクターを1940年代のピンナップガール風にアレンジしたスピンオフシリーズ。
日本語訳

DCスーパーヒーローズ
2011年12月17日発売。
ISBN 978-4796871020ワンダーウーマン:スピリット・オブ・トゥルース』を収録。

DCコミックス アンソロジー
2016年3月16日発売[20]ISBN 978-4756247476

トリニティ バットマン/スーパーマン/ワンダーウーマン
2016年7月27日発売[21]ISBN 978-4796876001

ワンダーウーマン:アースワン
2017年3月8日発売[22]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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