ワルシャワは中央マゾフシェ低地にあり、平均海抜はおよそ100mである。市内にはいくつかの丘があるがその多くは人工的に築かれたものである。ヴィスワ川の中流に位置し、市域はその両岸に広がっている。カルパート山脈やバルト海からの距離はおよそ350km。
歴史地区旧市街広場「新市街」広場と聖カシミロ教会(15世紀以前に開発された「旧市街」に対して15世紀に新たに開かれた歴史的市街地)バルバカンから聖霊教会を望む
王の道(トラクト・クルレフスキ) - 南部のヴィラヌフ宮殿から北上し、官庁街とワジェンキ水上宮殿公園を抜けて中心市街地に入り、新世界通り
なお、中心市街地(シルドミェシチェ)は、18世紀から特に共産主義時代にかけて開発された、歴史地区でない市街地を中心として戦前のオフィス街とユダヤ人住宅街(アシュケナジム語、ケヒッラー)の一部がその主要部を占める。第二次世界大戦の時に、ナチスがユダヤ人地区にワルシャワ・ゲットーを作った。戦争終盤のワルシャワ蜂起の際、ナチスによって破壊され、戦後はソ連と国内の共産主義政権によって、ここの中心部は戦前とは異なる他の衛星国同様の共産主義の都市開発がされた。ワルシャワ中央駅、文化科学宮殿、近代的な高層ビルが何棟か立ち並ぶ。 ワルシャワは大陸性の湿潤気候である。バルト海沿岸地方が海洋性気候であるため、大陸性気候と海洋性気候の境目にあるワルシャワは比較的気候が安定しない。平均気温は8℃(1月の平均気温はマイナス3.0℃、7月が19.3℃)。年間降水量は680mm以下で、最も雨が降るのは7月である。冬季はしばしば気温が-20度を下回る寒さとなる。ケッペンの気候区分では西岸海洋性気候(Cfb)と亜寒帯湿潤気候(湿潤大陸性気候)(Dfb)の境になる。 ワルシャワの気候
気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)12.5
(54.5)15.9
(60.6)23.3
(73.9)29.1
(84.4)32.7
(90.9)34.8
(94.6)36.0
(96.8)36.4
(97.5)33.0
(91.4)26.1
(79)19.3
(66.7)16.1
(61)36.4
(97.5)
平均最高気温 °C (°F)0.1
(32.2)0.9
(33.6)4.7
(40.5)12.2
(54)19.4
(66.9)21.7
(71.1)23.8
(74.8)23.0
(73.4)18.3
(64.9)12.9
(55.2)5.0
(41)2.1
(35.8)12.0
(53.6)
日平均気温 °C (°F)?3
(27)?2.3
(27.9)1.7
(35.1)8.2
(46.8)14.0
(57.2)17.6
(63.7)19.3
(66.7)18.3
(64.9)14.0
(57.2)8.2
(46.8)2.9
(37.2)?0.5
(31.1)8.2
(46.8)
平均最低気温 °C (°F)?6.1
(21)?5.5
(22.1)?1.3
(29.7)4.2
(39.6)8.6
(47.5)13.5
(56.3)14.8
(58.6)13.6
(56.5)9.7
(49.5)3.5
(38.3)0.8
(33.4)?3.1
(26.4)4.4
(39.9)
最低気温記録 °C (°F)?30.7
(?23.3)?30.4
(?22.7)?23.5
(?10.3)?10.1
(13.8)?3.6
(25.5)0.3
(32.5)4.2
(39.6)2.0
(35.6)?4.7
(23.5)?9
(16)?18.2
(?0.8)?27.4
(?17.3)?30.7
(?23.3)