同時上映は『サイボーグ009』(東映動画、この作品も『少年マガジン連載)と『なかよし合奏団』(東映教育映画)で、金子吉延演じるワタリが『009』主役の「島村ジョー(009)」と握手する合成写真が劇場や宣伝で使われた。
スタッフ
製作:大川博
企画:岡田茂、秋元隆夫、新海竹介
原作:白土三平(『週刊少年マガジン』連載)
監督:船床定男
脚本:伊上勝、西村俊介
音楽:小川寛興
撮影:國定玖仁男
照明:長谷川武夫
録音:荒川輝彦
美術:矢田精治
合成:松本春吉
編集:神田忠男
助監督:本田達男
記録:矢部はつ子
装置:矢守好弘
装飾:笠井伴夫
美粧:堤野正直
結髪:橋本明子
衣裳:三上剛
擬斗:谷明憲
舞踊指導:長曾我部はる子
進行主任:中川卓慶
特殊撮影班
特撮監督:倉田準二
撮影:赤塚滋
照明:若木得二
録音:中山茂二
美術:石原昭
助監督:清水彰
記録:勝原繁子
協力:東映動画スタジオ(森康二、菊池貞雄、羽根章悦)
現像:東映化学工業
挿入歌
「ワタリ」(歌:佐々木新一)
「ワタリまーち」(歌:佐々木新一、キング合唱団)
2曲ともに、作詞:たなかゆきお、作曲:小川寛興。
配役
ワタリ:金子吉延(「少年スター」と併記)
ツユキ:本間千代子
新堂の小次郎:村井国夫
爺(四貫目):牧冬吉
楯岡の道順:天津敏
百地三太夫:内田朝雄
雲組小頭:楠本健二
カンパチ:汐路章
トリコ:原健策
ドンコ:ルーキー新一
藤林長門:瑳川哲朗
ハンザキ:加藤浩
カズラ:伊藤敏孝
ピロン:金子剛
ツブキ:岡田千代
シジマ:脇中昭夫
下忍
波多野博
春川純
土橋勇
矢部義章
末広恵二郎
有島淳平
香月涼二
カンネ:宍戸大全
シブタレ:西田良
クグツメ:大城泰
ヨサメ:阿波地大輔
雨組小頭:岩尾正隆
「全国応募少年スター」
平助:池田起教
三太:竹渕文明
次郎:田中基幹
貞吉:長張卓実
音羽の城戸:大友柳太朗
製作
企画
大川博東映社長の命で、京撮の大リストラを敢行していた岡田茂京撮所長(当時、のち同社社長)が、テレビ映画に本格的に参入を図り、岡田が設立した東映京都テレビプロダクションの田口直也所長(当時)に命じ、関西のテレビ関係のキーパーソンを積極的に起用する方針を打ち出した[4][5]。以前から付き合いのあった電通大阪支社企画室長の入江雄三を介して、関西テレビ副社長の芝田研三[注 3]と東映テレビ次長・渡邊亮徳(全て当時)を引き合わせ[4][5]「お互いに話を煮詰めて、子供ものの時代劇で何かおもしろいものを作ってくれ」と岡田が二人に要望を出し、東映で子供向けの時代劇として最初に企画されたのが本作である[5]。渡邊はこの漫画の映画化を皮切りに、連続テレビドラマ化を構想していた。しかし、脚本を一読した原作者の白土三平は、「ライフワークである“階級解放闘争”が消されている[注 4]」として激怒[6][7]。