ワクチン
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体液性免疫/液性免疫のみならず細胞性免疫/細胞免疫も獲得できる[21]ため、不活化ワクチンに比べて獲得免疫力が強く、免疫持続期間も長い。生産コストが低い上投与回数も少なくて済み、経済性に優れるが、発見は偶発的なものに頼る部分が多いため開発しづらく、また弱っている病原体を使うため、ワクチン株の感染による副反応を発現する可能性が稀にある[22]。免疫不全症で細胞性免疫が低下している場合は、生ワクチンを接種してはならない[23]。不活化ワクチンにはできない、変異株など構造の異なるウイルス株にも対抗できる広域中和抗体が産生される[24][25]

BCGワクチン

ポリオワクチン

種痘天然痘)?現在は、主に軍隊

麻疹ワクチン

風疹ワクチン

流行性耳下腺炎ワクチン(おたふく風邪)

麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)

水痘ワクチン帯状疱疹

黄熱ワクチン

ロタウイルスワクチン

弱毒生インフルエンザワクチン ?点鼻投与型、注射針を使用しないのと、粘膜免疫ができる。

新三種混合ワクチン(MMRワクチン、麻疹風疹流行性耳下腺炎混合) ?日本では、1988年から1993年まで実施されていた。注意事項として下記の不活化ワクチンの三種混合ワクチン(DPTワクチン、ジフテリア・百日咳・破傷風混合)とは別種である。

MMRVワクチン(英語版)(麻疹・風疹・おたふく・水痘-帯状疱疹)

不活化ワクチンジフテリア・破傷風混合ワクチン(DTワクチン)B型肝炎ワクチン ビームゲン詳細は「不活化ワクチン」を参照

死菌ワクチンとも呼ばれる。狭義の不活化ワクチンは化学処理などにより死んだウイルス細菌リケッチアを使用。取り扱いや効果において同様である抗原部分のみを培養したものを含めて不活化ワクチンと称されることもあり、以下その定義に含められるものを挙げる。生ワクチンより副反応が少なく安全性が高いが、液性免疫しか獲得できずその分免疫の続く期間が短いことがあり、このため複数回接種が必要なものが多い[26](代表例は三種混合ワクチンやインフルエンザワクチン)。免疫不全症の場合でも投与は可能である[23]

2歳未満の乳幼児では、蛋白成分を含まない抗原(ハプテン)部分だけでは免疫を惹起できない。このため、肺炎球菌ワクチンなど蛋白ではない抗原を用いるワクチンでは、乳幼児に接種するに際しては別の蛋白と抗原を結合させるなどの工夫がされている。

また、インフルエンザワクチンについては、1971年以前の全粒子ワクチン使用による副反応の(死亡あるいは脳に重篤な障害を残す)危険性が大きかったことや、それとは異なる現行の安全性の高いワクチンでも100%発症を抑えることはできないことから、接種を避けるべきとの意見も依然として存在する。

しかしながら、ハイリスク群(高齢者や慢性疾患を持つ人など)の人がインフルエンザに罹患した場合に、肺炎等の重篤な合併症の出現や、入院、死亡などの危険性を軽減する効果が世界的にも広く認められている。これが、国際連合世界保健機関(WHO)や世界各国が、特にハイリスク群に対するインフルエンザワクチン接種を積極的に薦めている理由である[27]

インフルエンザワクチン

肺炎球菌ワクチン

Hibワクチンインフルエンザ桿菌b型ワクチンの略称)

狂犬病ワクチン

コレラワクチン

二種混合ワクチン(DTワクチンジフテリア破傷風混合。ジフテリア抗原のため10歳以上には1/5量投与。この量だと破傷風の有効量が不足しているため、最大限の効果を得るためには別途破傷風トキソイドをうつか、輸入TdまたはTdapにする必要がある)

三種混合ワクチン(DPTワクチン、ジフテリア・百日咳・破傷風混合)注意事項として上記の生ワクチンの新三種混合ワクチン(MMRワクチン、麻疹風疹流行性耳下腺炎混合)とは別種である。

水痘ワクチン帯状疱疹

不活化ポリオワクチン(IPV)

四種混合ワクチン(DPT-IPVワクチン、ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ混合ワクチン)

日本脳炎ワクチン

百日咳ワクチン

肺炎球菌ワクチン(2歳以上、2歳未満の小児用との2種がある)

A型肝炎ウイルスワクチン

B型肝炎ウイルスワクチンC型肝炎その他は開発中)


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