2009年2月12日、全米ワクチン被害補償プログラム (National Vaccine Injury Compensation Program) に基づく請求を審査するためにアメリカで招集された特別法廷は「チメロサールを含むワクチンが免疫機能障害の原因になること、あるいはMMRワクチンが自閉症もしくは胃腸機能障害の原因になることを証明できなかった」とし、自閉症の子どもの親は、特定のワクチンが彼らの子どもに自閉症を引き起こしたという主張において補償を受ける権利がないとの裁定を下した[125][126]。 ワクチンに含まれるアルミニウムは、アジュバント(補助剤)として免疫反応を増強するために用いられている[127][128][129]。場合によっては、これらの化合物は発赤、痒み、微熱を伴うことがあるが[128]、重篤な有害事象とは関係がない[127][130]。アルミニウム含有ワクチンで生じる局所的マクロファージ筋膜炎 ウイルスを不活化させる際にホルムアルデヒドを使うことがあるが、ワクチンに残存する可能性のあるごく微量(最大で307.5 μg)では、人体に自然に存在する量よりはるかに少ないため、健康への影響は無視できるものと結論づけられている[134][136][137][138][139]。リンゴ1個には428.4 - 1,516.4 μgのホルムアルデヒドが含まれ、平均的な新生児は常に約575 - 862 μgのホルムアルデヒドが体内で生成されて血液中を循環している[139][140]。さらに、人体は、ワクチンに存在する少量のホルムアルデヒドと同様に、自然発生するホルムアルデヒドを分解する能力があり、ワクチンに存在する少量のホルムアルデヒドへのまれな暴露と癌を関連付ける証拠はない[134]。
アルミニウム
ホルムアルデヒド