ワイルド・スピード_SKY_MISSION
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さらに、劇場公開から12日間でシリーズ最高の興行収入を記録した[4]

クランクアップ前にポール・ウォーカーが同乗していた車の交通事故により死亡してしまったことにより、一部の登場シーンではCGによる合成、およびポールのふたりの弟(ケイレブとコディ)による代役が用いられている。エンドクレジットでは、最初に一作目からのドミニクとブライアンとの出会いからの思い出と「FOR PAUL(ポールに捧ぐ)」と表示されている。
あらすじ

オーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織から恋人のレティ・オルティスを取り戻すことに成功したドミニク・トレットであったが未だ記憶が戻らない彼女との関係に苦悩する。また、ミニバンで息子・ジャックを送迎するという平和な日々を送るブライアン・オコナーであったが、かつての刺激を恋しく思う胸中を妻のミアに打ち明ける。ミアは2人目の子供を身ごもっていたが、ブライアンをより束縛してしまうのではないかとそれを打ち明けられていないことを兄であるドミニクに吐露する。

一方、ルーク・ホブス、エレナ・ネベスが勤めるアメリカ外交保安部(DSS)本部のホブスのオフィスで、見知らぬ男が彼のPCをハッキングしていた。男の名前はデッカード・ショウ、元イギリス特殊部隊員で秘密諜報機関にも在籍していた男であり、オーウェンの兄でもあった。デッカードは弟の復讐のためホブスの端末からドミニクファミリーの居場所を探知、手始めにホブスに重傷を負わせ去っていく。そして東京に移り住んでいたハン・ソウルオーを事故に見せかけて殺害し、更にドミニクの自宅に爆弾を送り届け、家を木端微塵にしてしまう。入院しているホブスから情報を手に入れたドミニクは、ファミリーの命を狙うデッカードを打倒することを決意する。東京へ飛んでハンの遺品を受け取った後、アメリカで葬儀を行ったがその最中にデッカードを目撃。カーチェイスの末辿り着いた地下駐車場で互いの車両を正面衝突させて一触即発となるが、突如特殊部隊が現れデッカードは逃走する。

特殊部隊は自らをミスター・ノーバディと名乗る男が率いるアメリカ政府所属の秘密組織であり、ドミニクに対してモーゼ・ジャカンディ率いる民間軍事組織によって捕えられたハッカー・ラムジーの奪回を依頼する。ノーバディの提案はラムジーが開発した世界中のありとあらゆる情報機器から瞬時にデータを入手することのできる監視プログラム「ゴッド・アイ」が目的であり、奪回に成功すればゴッド・アイを利用してデッカードを打倒することに協力するというものであった。ドミニクはこれを了承し、ファミリーと共にアゼルバイジャン山中で移動していたジャカンディの車両部隊へ空からの急襲をかける。途中でデッカードの乱入を許すも決死の作戦を成功させ無事ラムジーの救出に成功するが、彼女の口からアブダビにいる友人・サファーにゴッド・アイを譲ってしまったことが告げられる。

アブダビに向かったファミリーはサファーに会うも、ゴッド・アイは既にヨルダン王子に売られてしまっており、王子が所有するWモーターズ・ライカン ハイパースポーツに搭載された上で高層ビルの最上階に安置されていることが明らかになる。ファミリーは王子が主催するパーティに潜入、王子のボディガードや途中に現れたデッカードとの交戦が勃発するもドミニクとブライアンはライカン ハイパースポーツを強奪し、高層ビル2棟を飛び越えた末に同車を大破させながらもなんとかゴッド・アイの奪還に成功する。その夜、ファミリーはノーバディの特殊部隊と共にゴッド・アイを駆使して割り出したデッカードの潜伏拠点に急襲を図るが、そこでデッカードがジャカンディと手を組んでいたことが発覚。部隊同士の激しい交戦の末ノーバディの部隊は痛手を被った他、ノーバディ自身も被弾して戦線離脱してしまう。更にはゴッド・アイがジャカンディの手に渡ってしまうのだった。

ゴッド・アイを奪われたことでこちらの動きが丸裸も同然のファミリーだったが、地の利を活かすためホームタウン・ロサンゼルスのストリートを決戦の場とする。1人でデッカードに挑むドミニクに対し、ドミニク以外のメンバーはゴッド・アイのハッキングが可能になる距離内でラムジーを車から車に移しながら走らせるという作戦を立てる。ドミニクはお気に入りのダッジ・チャージャーを引っ張り出し、一方でブライアンもミアから2人目の子供の妊娠を打ち明けられ決意を新たにして戦いに臨む。

やがて決戦の幕が切って落とされた。ジャカンディが「プレデター」というドローンを引っ張り出してきたことに加えてハッキングに用いていた電波塔が破壊され、現地警察も出動するなど様々な障壁が立ちはだかるが、入院中であったはずのホブスの加勢もあってゴッド・アイをハッキングし無力化することに成功する。一方、ドミニクはデッカードと対峙し、立体駐車場で互いの車両を正面衝突させた直後に素手での戦いに発展するが、その最中にゴッド・アイを無力化されたことでデッカードを見限ったジャカンディが立体駐車場に攻撃、デッカードはそれによる崩落に飲み込まれることとなる。その後、新たな標的となったドミニクは崩落を避けながらジャカンディのヘリコプターに向けてチャージャーを走らせ、ヘリコプターに接近した際にデッカードが所持していた手榴弾の入った鞄を引っかける。そしてドミニクの援護をこれまで行なっていたホブスがそれに向けて発砲したことでヘリコプターは爆発・墜落した。

ジャカンディを倒したドミニクだったが飛び越えたチャージャーが瓦礫に激突したショックで一時昏倒状態となり、ブライアンらの手で救命措置が行われる。その際、レティは記憶を取り戻したことを告げ、そこで逃走中に滞在していたドミニカ共和国で結婚式を挙げていたこと、ドミニクが東京でハンの遺品として受け取った後にレティのもとに戻った十字架のネックレスが結婚指輪代わりとなっていたことが明かされた。意識を取り戻したドミニクは、レティが彼以外を愛さないことに賭けて2人が夫婦であることを明かさなかったと告げる。戦いの後、デッカードはホブスによってついに逮捕され、頑丈な警備の刑務所に収監された。

ファミリーは砂浜で穏やかな一時を過ごしていた。そこでブライアンとミア、ジャックの3人の団欒を目にしたファミリーはブライアンが「家庭」という新たな居場所を見つけたことを悟る。その後ドミニクはひとりその場を去るが、やがて「さよならも言わずに行くのか?[5]」と追ってきたブライアンとしばし並走する。やがて分岐路に差し掛かり、スープラとチャージャーはそれぞれ別々の道を走っていった。
登場人物
ドミニク・トレット(愛称:ドム)
アメリカでトラック強盗犯のリーダーを務めていた過去を持つ男。超一流の運転技術だけでなく、現役の捜査官や元諜報員とまともに戦える格闘能力も持つ。前作でのホブスへの協力で無罪放免となり、念願のロサンゼルスの自宅に帰ってきていた。妹家族を見守る幸せな暮しをしているかに見えたが、記憶が戻らずに苦悩するレティとの間に少しずつ溝が出来てしまっていた。ホブスの負傷、ハンの死、自宅に届いた爆弾など、仲間が命の危機に晒されたことで再び仲間たちを集めて大仕事をすることとなる。
ブライアン・オコナー
元ロス市警で元FBI捜査官。国際指名手配を受けていたが、ドミニクと同様に前作でホブスに協力した事で無罪放免となった。かつてはドミニクのライバルであり相棒としてスポーツカーを乗り回す日々を送っていたが、今は息子・ジャックの送り迎えにファミリーカーに乗る毎日である。ミアに対して「銃が懐かしい」と平和な日々に慣れないことを吐露する等してドミニクに心配されている。デッカードの凶行に対してミアと子供たちを守るべく、またもドミニクらと共に、家族の平和のための、自身としては最後の大仕事を行うこととなる。
レティ・オルティス
ドミニクの幼馴染であり恋人。死亡したと思われていたが、前作で記憶喪失ながらも生きていた事が判明し、ドミニクの元に戻ってきた。しかし、一向に記憶が戻らないことに人知れず苦悩している。ドミニクと思い出のレース場でレースをしたものの、記憶をとり戻すどころか逆にパニックを起こしてしまう。これにより、2人の記憶があるドミニクと記憶のない自分に溝を感じてしまい、一度はドミニクに別れを伝え彼の元を去った。だが、ミスター・ノーバディの手引きで再びファミリーの一員として合流する。
ローマン・ピアース
ブライアンの幼馴染。相変わらず陽気でおしゃべりなファミリーのムードメーカー。アゼルバイジャンでのパラシュート降下において一人だけ怖気づいて降下しなかった為、テズによって強制的に落とされたり、アブダビのパーティーにおいて客らの目を引くために客の前で芝居をうつなど今作ではよりコメディ・リリーフ的活躍が目立つ。ただし、車の運転技術も健在でデッカードと対決するドミニクの窮地を救うなど運転での活躍もする。
テズ・パーカー
ブライアンがマイアミで暮らしていた頃の土地の顔役で電子機器のスペシャリスト。今作でも相変わらずローマンとの掛け合いは健在である。今作ではハッキングだけでなく、格闘の立ち回りも披露する。
ミア・トレット
ドミニクの妹でありブライアンの妻。ブライアンとの女の子の第二子を身篭っているが、平和な日々に馴染めないブライアンの重荷になるのを気遣ってなかなか言い出せないでいる。デッカードの凶行に対して息子のジャックと共にマンドの豪邸に匿われるが、2人の事を常に心配している。
ルーク・ホブス
米DSS捜査官。過去にドミニクらを追い回したが、その過程で彼らと協力関係になり信頼をおくようになった。デッカードの急襲により鎖骨が砕け、左腕を骨折するという重傷を負うが終盤に戦線復帰を果たす。その際左腕に力を入れてギプスを破裂させたり、運転する救急車にてある行動で仲間たちの窮地を救う人間離れの荒業も見せた。本作において子持ちであることが発覚し、サマンサという娘がいる
[6]。また、ドムの事は「一番殴った相手」として娘に紹介している。
ミスター・ノーバディ
アメリカ政府に属する秘密工作組織のリーダー。ラムジーと「ゴッド・アイ」奪還のため、ドミニクらと取引を持ちかける。ビールをこよなく愛しており、特にベルギービールがお気に入りで、たびたびドミニクに勧めるがコロナビールを愛するドムには断られる(ただし、いろいろなビールをストックしているらしく、コロナビールもすぐに出している)。銃器に精通していて戦闘能力も非常に高い。さらには暗視装置付きサングラスや高性能防弾着を装備している。ドミニクとブライアン、自身の部下を引き連れてデッカードのアジトを奇襲するも、デッカードにはその行動を読まれており、待ち伏せていたジャンカンディ一味と銃撃戦になる。しかし、その最中にキエットに銃撃され負傷。防弾チョッキを身に付けていたため直接の致命傷は免れたものの、左脇腹に銃弾が当たり、戦線を離脱した。
ラムジー
女性ハッカー。人物監視プログラム「ゴッド・アイ」の開発者であり、その技術を欲するジャカンディ一味に拉致されてしまう。ドミニクらに救出され、「ゴッド・アイ」奪還に協力する為にテズとコンビを組んでハッキングを行う。また、かなりの美人でグラマラスな女性の為、テズとローマンがどっちが先に「モノ」にするかと張り合っている。
デッカード・ショウ
前作の敵役であるオーウェン・ショウの兄。元イギリス軍特殊部隊出身。秘密諜報部に在籍していたが、その能力の高さ故に「知りすぎていた」ことから情報漏えいを恐れた組織から抹殺されそうになったところを返り討ちにして、6年間行方をくらましていた。1対多数の格闘術に長けており、冒頭では弟オーウェンが入院している病院にいた警備の部隊をたった1人で壊滅させ、ホブスとは互角に張り合う等の実力を持つ。また、高度な運転技術も持ち合わせており、街中やオフロード等の悪路すら自在に車を操る。オーウェンに意識不明の重症を負わせたことからファミリーへ報復を決意。DSS本部に忍び込み、ドミニクたちの個人情報を入手、ハンの殺害を皮切りにドミニクらを執拗に狙う。
モーゼ・ジャカンディ
民間軍事組織のリーダー。最新型の無人攻撃機ドローンを搭載した戦闘ヘリなど強力な武装を持つ。「ゴッド・アイ」の入手のためにラムジーを拉致していたがドミニクらによってラムジーを奪回されたため、敵対することとなる。
キエット
ジャカンディの部下の一人で、ラムジーの輸送車のリーダー。とてつもない身体能力を持ち、それを活かした格闘能力でブライアンと幾度となく戦う。
カーラ
ヨルダンの王子の私設警備隊の女リーダー。レティと激しい格闘戦を展開する。
サファー
アブダビにて自動車整備工場を営む男でラムジーのハッカー仲間でもある。ラムジーより「ゴッド・アイ」が隠された自動車電子部品を受け取っていたが、それを知らずに無断で王子に売ってしまう。
シェパード
ミスター・ノーバディの部下で常に付き添っている。作戦会議の際、ローマンと言い合いになる。
エレナ・ネベス
DSS捜査官でホブスの部下。元ブラジル警察。かつてはドミニクの恋人だったが、レティの無事を知ったことで警察の職に戻りドミニクのもとを去った。職場からの帰り際、ホブスより昇進の推薦を貰った矢先にデッカードの襲撃に巻き込まれることとなる。ホブスの入院中は、ホブスの娘・サマンサの世話を度々担っている。
ハン・ルー
ドミニクが南米で強盗団のリーダーをしていた頃の右腕的存在。前作でジゼルが死亡してから2人の夢だった東京に移り、ヤクザの組長の甥と手を組みながらクラブと自動車整備工場を営んでいたがデッカードによって交通事故に見せかけ殺害される[7]
ジゼル・ヤシャール
ハンの恋人でありドミニクらのファミリーのメンバーだった女性。


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