ワイシャツ
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そして、現在の日本でもワイシャツは中衣に分類されている[2][3][4]

ヨーロッパの男性は1930年代ブリーフトランクスができるまで下着はcombination(裾の長いワイシャツ)やユニオンスーツ[:en]のみであり、その当時は長い裾で股間を覆っていたという。ワイシャツの両脇が短く、前と後ろだけが長く垂れていて、一番下のボタンが余っているのはこの名残である(一番下のボタンは、後の裾のボタン穴に填めるための物だった。現在はボタンを紛失したときの予備として使うことが多い)。

一方、胸にパッチポケットが付いているのは、アウターとして着られるようになったためである[5]

かつてはカフススタッドボタンによって付け外しすることが出来、洗濯や外見を変えることが出来た。ウィングカラーやクレリックカラー、セパレートカラー、スタンドカラーなどは関連が深い。現在でも伝統的に作っているところがある。

袖のボタンは「剣ボロ」と言って腕捲りをした時に袖をボタンで止めておくための物である。
種類

ドレスシャツは、部位のスタイル毎にいくつかの種類に分類することができる。ボタンダウンシャツやクレリックシャツなどがその一例である。
素材

通常、ドレスシャツには織布を用いる。最も一般的なのは、綿ポリエステル、ポリエステルブレンドなどで、が用いられたりもする。フォーマルなシャツの生地としては、ブロード織りオックスフォード織りやポプリンといった綿織物が用いられる(他には、ローンシャンブレーツイル、エンドオンエンド、オックスフォード、ドビー、ジャガード等)。フォーマルでないラフなシャツの生地には、綿織物毛織物平織り綾織りコーデュロイフランネル、綿織物で綾織りデニムダンガリーが用いられる。

綿は一年中使える素材で水に強く通気性や放熱性が高いが皺になりやすい、麻は通気性が良いが皺になりやすい、ポリエステルは皺になりにくいが通気性や放熱性が悪い、という特徴がある。皺のなりやすさは形状安定・形状記憶・イージーケア等と呼ばれる加工で変わってくる。
形状安定

形状記憶繊維は綿やポリエステル混紡のワイシャツに使われ、皺になりにくいように加工されている。主にホルムアルデヒド等の薬品を吹き付けてある。綿100%より、ポリエステルの割合が多い方が皺になりにくいが伸縮や通気性が悪くなる欠点もある。昔は形状安定は綿100%でも伸縮や通気性が悪いと言われてきたが、近年は改良により形状安定でも通気性が良い製品が出てきた。通気性に拘り形状安定を使用しない人も少なくない。
ボタンの大きさ

ボタンダウンの衿先には9mm。

前身頃および手口には10mm。

カフス、カフリンクス、スタッドボタンには11.5mm。

開衿シャツ(オープンシャツ)やイタリアンカラーシャツの前身頃には11.5mm。

既製品には同じサイズで統一されることもある。

ボタンの厚さは2mm?4mm程。

ワイシャツの色と柄

ワイシャツは通常、衿とボタンが付いた白いシャツを指すが、これを基調にしたチェック・縞柄や、生成色オフホワイトクリーム色(薄い色に限る)、アイボリー(薄い色に限る)、水色、サックスブルーの薄い色も含めて使われることが多い。それ以外の色はクール・ビズやビジネスカジュアルとして使われることがある濃い色のクリーム色アイボリーの二色やベージュ灰色茶色ピンクなどはドレスシャツやカッターシャツの定義に含まれるがワイシャツとは呼ばない。

色の割合については背広ブラウスネクタイポケットチーフも参考にされたい。

無地 - 無難で最も正装に相応しい。

チェック - タータンギンガム[:en]、市松模様千鳥格子[:en]がある。

ドット

ストライプ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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