ローマ
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2014年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス人材文化政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第32位の都市と評価されており、イタリアの都市では第1位であった[5]

観光都市としての側面もあり、2012年には7,800,000人の観光客が訪れた[6]。後述の「観光」、「聖地として」も参照。

ラツィオ州政府(Via Rosa Raimondi Garibaldi, 7)

ローマの旧市街

ローマの新都心であるエウローパ

紋章

ローマ市の盾形の紋章に書いてある「SPQR」の文字は、ラテン語で「元老院とローマの市民」の略称で、ローマ帝国時代には、領域内のあらゆる地で公共物に刻んだ。

今でも、ローマ市内に残るローマ帝国時代の遺跡や当時の建造物の他、現在のローマ市の盾形の紋章に使用されていることから、ローマ市内を走るバスタクシーマンホールの蓋にも紋章が入れられている。
地理
地勢

ティレニア海にそそぐテヴェレ川河口から25kmほどさかのぼった位置にあるイタリアの首都で、ラツィオ州の州都でありローマ県の県都。伝説によれば、ローマは紀元前753年、テヴェレ川東岸の「ローマの七丘」のひとつ、パラティーノの丘に建設されたという。七丘とは、パラティーノアヴェンティーノカピトリーノクイリナーレヴィミナーレエスクイリーノチェリオの丘をさしていた。しかし考古学的には、紀元前1000年にはすでに人が定住していたことが証明されている。歴史的に由緒のある地区は意外に狭く、そのほとんどがテヴェレ川東岸にある。ローマの過去の栄光をしめす記念建造物の大部分はこの地区にある。
気候

ケッペンの気候区分では地中海性気候に属し、夏は高温で乾燥しており、冬に降水が集中する。2023年7月18日に最高気温42.9℃を記録した[7]

ローマ(1991?2020)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)22.1
(71.8)22.1
(71.8)25.0
(77)29.8
(85.6)33.1
(91.6)36.6
(97.9)38.1
(100.6)39.0
(102.2)37.0
(98.6)31.0
(87.8)26.5
(79.7)22.3
(72.1)39
(102.2)
平均最高気温 °C (°F)13.1
(55.6)13.6
(56.5)16.0
(60.8)18.7
(65.7)22.9
(73.2)26.8
(80.2)29.4
(84.9)30.0
(86)26.2
(79.2)22.4
(72.3)17.8
(64)14.0
(57.2)20.91
(69.63)
日平均気温 °C (°F)8.4
(47.1)8.8
(47.8)11.1
(52)13.8
(56.8)17.8
(64)21.9
(71.4)24.5
(76.1)24.9
(76.8)21.2
(70.2)17.4
(63.3)13.2
(55.8)9.4
(48.9)16.03
(60.85)
平均最低気温 °C (°F)4.4
(39.9)4.4
(39.9)6.3
(43.3)8.7
(47.7)12.5
(54.5)16.3
(61.3)18.7
(65.7)19.4
(66.9)16.4
(61.5)13.0
(55.4)9.3
(48.7)5.7
(42.3)11.26
(52.26)
最低気温記録 °C (°F)?7.4
(18.7)?6.9
(19.6)?6.5
(20.3)?2.4
(27.7)1.8
(35.2)5.6
(42.1)9.9
(49.8)9.3
(48.7)4.0
(39.2)0.0
(32)?4.8
(23.4)?5.6
(21.9)?7.4
(18.7)
降水量 mm (inch)64.3
(2.531)65.6
(2.583)56.5
(2.224)59.6
(2.346)47.3
(1.862)23.5
(0.925)14.1
(0.555)25.9
(1.02)69.3
(2.728)90.2
(3.551)120.9
(4.76)84.1
(3.311)721.3
(28.396)
[要出典]

地域ローマのムニチーピオローマのリオーネ(黄色)
ローマのクアルティエーレ(黄色の外側)アウグストゥス帝によるローマの14行政区(赤文字)とアウレリアヌス城壁(赤色線)

ローマはイタリア全土にあるコムーネのうちの一つで、都市規模・人口ともに最大である。市長および市議会がコムーネを管理しており、ローマにおける歴史的な政庁所在地であるカンピドリオに市庁舎は設置されている。また市庁舎の置かれる地名から、ローマ市政は「カンピドリオ」と通例呼ばれる。
行政区画

行政区分では19のムニチーピオという地域に区分される。この区分は中心部への集中を分散化することを目的として創設され、各ムニチーピオは区長、および5年おきに選挙で選出される4人の議員が運営する。この行政区分は、伝統的な非行政区域の境界線を越えることがある。この歴史的な区分、リオーネは22の区域に分割され、一部を除いてアウレリアヌス城壁内の地域をさす。またローマは郊外区域、および52の農業区域を公式に指定しているが、後者は開発の対象となりやすいのが実情である。
歴史

ローマに初めて行政区を創設したのはローマ帝国初代皇帝アウグストゥスで、紀元前7年のことである。それまで首都の境界線(ポメリウム)の内外程度しか区分けがなかったものを、14の行政区に分割し行政上の責任を明確にしようとした[8]。それぞれの区には任期1年の政務官(護民官、法務官と造営官)が選出された。各区はウィクス(町)に分割され、それぞれのウィクスには解放奴隷階級の中より4名の町役人(ウィコマギステル)が選出され、主に治安と防火の責任を負った。記録によれば74年時点ではローマ全市で265ウィクスあり、帝政末期のディオクレティアヌス帝の時代には304ないし306ウィクスに増えていた[8]
ローマのムニチーピオ

ムニチーピオ(it)は、19の行政区に分けられる。「ローマのムニチーピオ(Municipi di Roma)」も参照「Suddivisioni di Roma(Suddivisioni di Roma)」も参照

Municipio Roma I(1) (Centro Storico)

Municipio Roma II(2) (Parioli)

Municipio Roma III(3) (Nomentano - San Lorenzo)

Municipio Roma IV(4) (Monte Sacro)

Municipio Roma V(5) (Tiburtina)

Municipio Roma VI(6) (Prenestino)

Municipio Roma VII(7) (Centocelle)

Municipio Roma VIII(8) (delle Torri)

Municipio Roma IX(9) (San Giovanni)

Municipio Roma X(10) (Cinecitta)

Municipio Roma XI(11) (Appia Antica)

Municipio Roma XII(12) (EUR)

Municipio Roma XIII(13) (Ostia)

Municipio Roma XV(14) (Arvalia Portuense)

Municipio Roma XVI(15) (Monte Verde)

Municipio Roma XVII(16) (Prati)

Municipio Roma XVIII(17) (Aurelia)

Municipio Roma XIX(18) (Monte Mario)

Municipio Roma XX(19) (Cassia Flaminia)

ローマのリオーネ

リオーネ(it)は、以下の22の行政区に分けられる。「ローマのリオーネ(Rioni di Roma)」も参照

R.I(1)モンティ(Monti)

R.II(2)トレヴィ (Trevi)

R.III(3)コロンナ (Colonna)

R.IV(4)カンポ・マルツィオ (Campo Marzio)

R.V(5)ポンテ (Ponte)

R.VI(6)パリオネ (Parione)

R.VII(7)レーゴラ (Regola)

R.VIII(8)サンテウスタキオ (Sant'Eustachio)

R.IX(9)ピニャ (Pigna)

R.X(10)カンピテッリ (Campitelli)

R.XI(11)サンタンジェロ (Sant'Angelo)

R.XII(12)リパ (Ripa)

R.XIII(13)トラステヴェレ (Trastevere)

R.XIV(14)ボルゴ (Borgo)

R.XV(15)エスクイリーノ (ローマ) (Esquilino)

R.XVI(16)ルドヴィージ (Ludovisi)

R.XVII(17)サッルスティアーノ (Sallustiano)

R.XVIII(18)カストロ・プレトーリオ (Castro Pretorio)

R.XIX(19)チェリオ (Celio)

R.XX(20)テスタッチョ (Testaccio)

R.XXI(21)サン・サバ (San Saba)

R.XXII(22)プラティ (Prati)

ローマのクアルティエーレ(近隣住区)

クアルティエーレ(it)は、以下の35に分けられる。「ローマのクアルティエーレ」も参照


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