ローマ暦
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9月22日:10月のカレンダエの9日前 ante diem decimum Kalend?s Oct?br?s/-?s

9月23日:10月のカレンダエの 8日前 ante diem n?num Kalend?s Oct?br?s/-?s

9月24日:10月のカレンダエの 7日前 ante diem oct?vum Kalend?s Oct?br?s/-?s

9月25日:10月のカレンダエの 6日前 ante diem septimum Kalend?s Oct?br?s/-?s

9月26日:10月のカレンダエの 5日前 ante diem sextum Kalend?s Oct?br?s/-?s

9月27日:10月のカレンダエの 4日前 ante diem qu?ntum Kalend?s Oct?br?s/-?s

9月28日:10月のカレンダエの 3日前 ante diem qu?rtum Kalend?s Oct?br?s/-?s

9月29日:10月のカレンダエの 2日前 ante diem tertium Kalend?s Oct?br?s/-?s

9月30日:10月のカレンダエの 前日 pr?di? Kalend?s Oct?br?s/-?s

10月1日:10月のカレンダエ Kalend?s Oct?bribus

ローマ人は基準日を1(1オリジン)として日数を数えたので、「10月のカレンダエの3日前」は直訳すると「10月のカレンダエの4日前」になる。基準日の前日は、今の「クリスマス」における「イブ」のような特別な名前 (pr?di?) で呼んだ。したがって「1日前 ante diem secundum」という表現がない。このようにローマ暦が逆算式だったのは、各月のカレンダエ、ノーナエ、イードゥースの日に市が立ったり祭事その他の催しがあったりしたので、「次の基準日まで何日」という数え方のほうが使いやすかったからである。前日が特別な呼ばれ方をしたのは、祭事の準備などを行う特別な日だったからと考えられる。
末期のローマ暦

紀元前46年まで使われていた最終期のローマ暦は、1年は12か月、355日だった。年始は1月1日であった。1月から順にそれぞれの月の日数は次のとおり。

29,28,31,29,31,29,31,29,31,29,29,29

平年の1年の長さは355日で、2年に1度、2月23日と2月24日の間に22日間または23日間の閏日を挿入した。閏年の1年の長さは377日または378日になる。閏日が2月23日の翌日におかれるのは、初期のローマ暦が閏年の2月の日数を23日に減じたことに由来する。なお、最終期のこの暦法もヌマ暦と呼ばれている。

閏日の挿入は最高神祇官の職責であったが、この官職の職務は軽視されがちであり[注 2]、規則どおり閏日を入れないことがしばしばあった。政治的な理由で、1年の長さを恣意的に操作するため、閏日を挿入したりしなかったりすることもあった。そのため、暦の上の日付と季節がまったく合致しなくなった。末期には、1月(Ianuarius)が秋に来る異常事態となった。このため、当時の執政官ガイウス・ユリウス・カエサルは抜本的な改暦を決意し、紀元前46年の暦に、閏月を都合3回合計90日挿入した[注 3]上で、翌紀元前45年のIanuariusのKalendae[注 4]より1年を365.25日とする太陽暦に移行させ、閏月挿入に伴う暦法上の混乱を収束させた。これがユリウス暦である。記録に残る限り、最も1年の日数が長い年はこのローマ暦紀元前46年である。カエサルはこの年をultimus annus confusionis(最後の混乱の年)と呼んで自らの功績を誇ったが、ローマ人達は単にannus confusionis(混乱の年)と呼んで皮肉ったという。
曜日の名

ヌンディナエ(英語版)で8日ごとに市を開き、市の日には貴族などが休みとする1週間を8日とする制度(英語版)が使われていた[1]。途中から併用が見られていたが最終的に七曜日もローマ暦の途中から使用されるようになった。7つの曜日の名は次のとおり。

曜日の名と由来曜日ラテン語表記読み由来同一視される惑星
日曜日Di?s S?lisディエース・ソーリス太陽の日[注 5]
月曜日Di?s Lunaeディエース・ルナエの日[注 5]
火曜日Di?s Martisディエース・マルティスマルスの日火星
水曜日Di?s Mercuri?ディエース・メルクリイーメルクリウスの日水星
木曜日Di?s Iovisディエース・イオウィスユピテルの日木星
金曜日Di?s Venerisディエース・ウェネリスウェヌスの日金星
土曜日Di?s Saturn?ディエース・サトゥルニーサトゥルヌスの日土星

マルス、メルクリウス、ユピテル、ウェヌス、サトゥルヌスはすべてローマ神話の神の名で、それぞれ火星水星木星金星土星と同一視される。
ローマ暦での年の数え方

最初のころはそれぞれの年に番号をつけることはしなかった。必要なときは、毎年年初に就任する2名の執政官の名前を並べて呼んだ。執政官は共和政における最高の役職であり、共和政ローマの元首でもあった。

紀元前205年」を古代ローマの記述法に則って書くと、「執政官プブリウス・コルネリウス・スキピオ・アフリカヌスとプブリウス・リキニウス・クラッススが治めた年」。

共和政末期になってから、紀元前753年のローマ建設からの通算年である、A.V.C.という年号が使われた。当時はUとVは同じ音価を持っていたので、A.U.C.と書かれていることもある。

さらに後、ユリウス暦時代になってから、皇帝ディオクレティアヌス284年即位)からの紀元である「A.D.」が使われた(ディオクレティアヌス紀元)。A.D. は、我らの主の年、という意味の略語である。この「A.D.」は現在のキリスト紀元の「A.D.」とは別のものであることに注意する必要がある。
インディクティオ

またディオクレティアヌスは、同時に297年9月から始まる会計年度「インディクティオ」を導入した。これは第15インディクティオまで進んで、15年後には、また第1インディクティオに戻るものである。
「西暦」の誕生と東ローマ帝国の暦法

6世紀ディオニュシウスは、キリスト教を迫害したディオクレティアヌスを起源とする暦年法は問題があるという理由で、A.D. の1年をキリストの生まれた西暦1年に変更した。しかしこれが一般に使われるようになるには時間がかかった。また、ディオニュシウスの計算は誤っており、A.D. 1年はキリスト生誕の年でないことにも注意する必要がある(今日では、キリスト生誕は紀元前6年から紀元前4年の間と考えられている)。紀元前を表す B.C. の記号は、17世紀になってから始まった。

なお、宗教上の配慮から、A.D. を C.E. (Common Era, Christian Era) 、B.C. を B.C.E. (Before C.E.) と書くこともある。C.E. 1年は西暦1年と同義で、B.C.E. 1年は紀元前1年と同義である。(ちなみに、0年は今も当時も存在しない)

一方、東ローマ帝国では、6世紀まで執政官で年代を記していたが、541年には執政官制度が廃止されてしまった。このため、前述のインディクティオを用いるようにしたが、インディクティオは15年で一周するために、ただ「第3インディクティオ」といっても複数あって、長期に効力を発する法律や勅令、行政文書などには向かなかった。やがて皇帝の在位年数で数えるようになったが、結局これも定着せず、10世紀の皇帝レオーン6世の時代になると世界創造紀元(紀元前5509年に当たる年を神が天地を創造した年とし、これを元年とするもの)が採用されるようになり、インディクティオと併用されるようになった。世界創造紀元はロシアなどの正教会諸国でも近代に至るまで使用されていた。
ローマ暦の使用

古代ローマの建設年については、半ば伝説であることに注意する必要がある。また、古代ローマは都市国家であり、この暦は当初ローマ市内だけで使われた。ローマから遠い他のギリシャ諸国などでは独自の暦法を用いていたところもあり、ローマに征服され、ユリウス暦の時代になってもしばらくはそのままだった。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ a b c d -berは*-m?mbris/*-m?nsris(mens:月の略)
^ 当時のローマの神祇官は専門の神官ではなく、選挙で選ばれる一種の名誉職であった。
^ 通常の355日に90日が足され445日とされた。具体的には通常の閏2月を挿入した上で、更にintercalaris prior(前の閏月)・intercalaris posterior(後の閏月)を加えた。現在ではこの2つの月はUndecimber(またはUndecember、13月の意味)とDuodecember(14月の意味)と呼ぶ。
^ 冬至の数日後のほぼ朔の日にあたる。中国暦では初元3年11月29日。
^ a b 中世以前は地球が宇宙の中心・土台であるとされ、太陽と月も天球上を動く惑星と考えられていた。

出典^ “暦Wiki/要素/1週間とは? - 国立天文台暦計算室”. eco.mtk.nao.ac.jp. 2023年5月16日閲覧。











広範使用・暦法

天文学的紀年法

中国暦

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ISO 8601

仏滅紀元


暦の種類: 太陰太陽暦


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