ロード・ムービー
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

にもかかわらず、コーハンとハークはロードムービーは1930年代からあると主張する[30]

2000年代はロードムービーの良作に恵まれた。ヴィンセント・ギャロの「ブラウン・バニー」(2003)、アレクサンダー・ペインの「サイドウェイ」(2004)、ジム・ジャームッシュの「ブロークン・フラワーズ」(2005)、ケリー・ライカートの「オールド・ジョイ」(2006)などである。ロードムービーというジャンルが注目され[31]英国映画協会は「面白い作品がまだあるはず」と2000年以降の10作品をハイライトした[32]。同協会のトップテンはアンドレア・アーノルドが素人を集めて作った「アメリカン・ハニー」[33](2016)、十代の若者が旅をするアルフォンソ・キュアロンの「天国の口、終りの楽園。」(2001)、良くも悪くもフェラチオシーンで有名な「ブラウン・バニー」(2003)、チェ・ゲバラのバイク旅行を描いたウォルター・サレスの「モーターサイクル・ダイアリーズ」(2004)、マーク・デュプラスジェイ・デュプラスによるはじめてのマンブルコア・ロードムービー「The puffy chair」(2005)、「ブロークン・フラワーズ」(2005)、フォルクスワーゲンT2マイクロバスでの家族旅行を描いたジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリスの「リトル・ミス・サンシャイン」(2006)、父と息子が旅に出るアレクサンダー・ペインネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」(2013)、旅行中にやっかいな電話を受けてしまう建設会社の現場監督を描いたスティーヴン・ナイトの「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」(2013)、奇妙な乗客を運ぶタクシー運転手を描いたジャファール・パナヒ「人生タクシー」[34](2015)である[32]。ティモシー・コリガンはポストモダンロードムービーを「何を入れてもいいゴミ箱」と呼んだ。「本物も、そうでないものも入っているが、観客には区別がついていない」と。アトキンソンはロードムービーについて「人間の欲望。テレビ番組を見ながら育った観客にとっては究極の自分捜し。」という[5]
記念碑的作品

ビング・クロスビーボブ・ホープドロシー・ラムーアの主演による古典的コメディ映画の「珍道中シリーズ」の7作品は、ロード・ムービーの記念碑的なものといえるだろう[要出典]。
珍道中シリーズ


シンガポール珍道中 Road to Singapore (1940年)

アフリカ珍道中 Road to Zanzibar (1941年)

モロッコへの道 Road to Morocco (1942年)

アラスカ珍道中 Road to Utopia (1946年)

南米珍道中 Road to Rio (1948年)

バリ島珍道中 Road to Bali (1952年)

ミサイル珍道中 Road to Hong Kong (1962年)

主な作品

La Strada (1954年、イタリア)

憎いあンちくしょう (1962年、日本)

おかしなおかしなおかしな世界 It's a Mad, Mad, Mad, Mad World (1963年、アメリカ)

マジカル・ミステリー・ツアー Magical Mystery Tour (1967年、イギリス)

イージー・ライダー Easy Rider (1968年、アメリカ)

真夜中のカーボーイ Midnight Cowboy (1969年、アメリカ)

少年 (1969年、日本)

バニシング・ポイント Vanishing Point (1970年、アメリカ)

家族 (1970年、日本)

都会のアリス Alice in den Stadten (1973年、西ドイツ)

ペーパー・ムーン Papermoon (1973年、アメリカ)

スケアクロウ Scarecrow (1973年、アメリカ)

ハリーとトント Harry and Tonto (1974年、アメリカ)

幸福の黄色いハンカチ (1977年、日本)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:74 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef