ローゼンメイデン
[Wikipedia|▼Menu]
蒼星石は主の心を解き放つべく、彼の「心の影」を打ち壊すが、力尽きる。そしてローザミスティカ4を翠星石に差し出すが、そこを水銀燈に横取りされる。パワーアップした水銀燈は、そのまま全員を倒してしまおうとする。彼女の蛮行に、ジュンが勇気で抗うと、鳥籠が開き、右腕が真紅に戻る。真紅は絆の力として、右腕で水銀燈の顔を殴る。水銀燈は撤退、蒼星石はリタイヤ、ジュンたちは薔薇屋敷から帰還する。
ドールズの日常(Phase22-31)
第2ドール金糸雀が登場、桜田家をこっそりと付け狙うも、ドジで失敗するというコメディ。水銀燈はローザミスティカ4を奪って力を得たが、大きな副作用に苦しむ。傷がうまく癒えず、翼が肥大化したせいで鞄で眠ることができない。人目を避けて廃礼拝堂に潜みつつ、彼女はねじを巻いた人物との出会いを回想する。それは柿崎めぐという、心臓に病を抱えた少女。水銀燈が「私は契約しなくても力を奪えるし、契約すれば根こそぎ力を奪える、死んじゃっても関係ない」と脅しても、逆に喜ぶという、常識の通じないイカれた子。さらに真紅からは、先の戦いで水銀燈をジャンク呼ばわりしたことを謝られるという、想定外の話をされて困惑する。廃礼拝堂が取り壊されたことで、水銀燈は寝床を失い、鞄を抱えたまま森の中で倒れる。桜田家を梅岡先生が来訪する。彼の善意が裏目に出て、ジュンは心をえぐられ、深い眠りに落ちる。ジュンは夢の中で蒼星石の魂に会い、さらに自分は幼少時にローゼンと出会っていたという記憶を思い出す。夢のジュンは、夢の水銀燈と邂逅する。彼女は泣きながら、ジュンをお父様と誤認して抱き着いてくる。「無意識の海」の記憶の濁流に、ジュンと水銀燈は流される。ジュンは真紅の声で目覚める。めぐは水銀燈を病室に匿う。彼彼女たちを、夢や鏡の中から監視する、未知の白いドールの姿があった。
白薔薇の謀略(Phase32-43)
第7ドール雪華綺晶――実体を持たない幻のドールが、nのフィールドから現実世界のドールズを侵略すべく準備を進める。真紅は、数々の情報から、第7ドールが目覚めていることを確信する。雛苺が姿を消して、第7ドールの罠に落ち、ボディを奪い取られる。ローザミスティカ6と人工精霊6は真紅へと託される。真紅は、雛苺のリタイヤをジュンに伏せる。水銀燈は、めぐの命を危険にさらす契約を、本当にすべきか、葛藤する。そんなとき、第7ドール雪華綺晶が、ボディ6を用いて、鏡の中からめぐの病室に出現する。長女は末妹を煽るも、末妹は動じず、逆に取引を持ち掛ける。「私のローザミスティカ7を差し上げる。全姉妹のローザミスティカも差し上げる。代わりにめぐをください」。雪華綺晶が去った後、水銀燈はめぐと指輪の契約を結ぶ。桜田家を、金糸雀のマスターであるみっちゃんが来訪し、ジュンの裁縫の才能を評価する。ジュンは復学を目指して努力を始める。真紅は、ジュン自身の戦いをしている彼を、ドールズの争いに巻き込みたくないと考える。巴はジュンに協力するも、彼を「自分のことだけで身近な人たちのことが見えなくなっている」と責める。翠星石が結菱邸を訪れると、蒼星石のボディが消えており、結菱老人が昏睡状態に陥っていた。真紅と翠星石は、白薔薇はマスターを標的にするということを理解し、ジュンから離れてはならないと結論する。だが雪華綺晶は、彼女らを出し抜く。雛苺のボディ6で、水銀燈の隙を狙ってめぐを鏡の中に引きずり込む。蒼星石のボディ4を操り、翠星石を罠にかける。さらに真紅をも捕まえる。拘束された真紅は、ジュンを守るために、指輪の契約を解除する。人工精霊5・6は、真紅から離れて救援を呼びに行く。人工精霊6は金糸雀と合流して桜田家のジュンのもとへ。ジュンが目覚めたとき、契約の指輪が消えていた。ジュンは雛苺の死と、ドールズのピンチを知らされ、彼女たちを助けに行くことを決意する。ラプラスの魔は、ジュンの前に扉を出現させて問う。「開けますか?開けませんか?」ジュンは扉を開ける。
ローゼンメイデン(2部)
1部-2部幕間
nのフィールド入りしたジュンの目的は、真紅を救って再び契約を結ぶこと。だが逆に雪華綺晶に狙われてもいるため、金糸雀のサポートのもと、謎の空間に隠れる。自由な身動きはできないものの、幸いにもパソコンが使える。ジュンはラプラスの魔の手引きで、真紅を救援すべく、「まかなかった世界」の自分に『少女のつくり方』を郵送し、アクセスを試みる。真紅のボディは囚われたままである。人工精霊5がローザミスティカ5を「まかなかった世界」に送り、人工精霊6とローザミスティカ6がオリジナルのボディを守る。攫われためぐを探す水銀燈もまた、イレギュラーな扉から「まかなかった世界」に転移する。
少女のつくり方(TALE1-7)
「まきません」を選んだ桜田ジュンは、後に外に出ることを決意した。高校に行かず
大検に合格してアパートで一人暮らしを始めたが、大学の学生達とは馴染めず、アルバイト先でも店長から嫌がらせを受け、自分の居場所を感じられない日々。「時間を戻してやり直せたらよいのに」。そんな折に、彼は『少女のつくり方』という雑誌と出会う。パーツ付きの分冊雑誌が、自分の部屋に勝手に郵送されてくるという不可思議な状況であったが、人形作りに夢中になる。そして完成間近で、中学時代の自分から助けを求めるメールが届く。組立てたボディは真紅のレプリカで、まだ頭部が届いていない。大ジュンは夢で真紅の頭部を入手して、ゼンマイを巻いて彼女を動かす。真紅は彼を仮下僕とする。レプリカ真紅に許された時間は限られている。時が来ればレプリカは崩れ去り、真紅はアリスゲームを脱落することになるだろう。水銀燈もやって来て、大ジュンの部屋で真紅とケンカを始める。大ジュンは斉藤さんの劇団を手伝う。大ジュンは「人生をやり直したい」と思っており、「ジュン(過去の自分)を助けることに成功すれば、過去が変わって自分の周りの世界が一変するだろう」と望みを抱く。だが真紅から、そんなことはないと否定される。また大ジュンは、真紅に必要なのはジュンであって大ジュンではないのだと、諦念する。どうして自分のドールがいないのかと思った頃、『新・少女のつくり方』と、新たなメールが送られてくる。大ジュンは誘惑にかられ、真紅に隠れて2人目のドールを組み立てる。雪華綺晶の罠に、水銀燈は勘付く。
どの乙女を選びますか?(TALE8-17)
真紅のレプリカボディの限界日は、斉藤さんの劇団の公演日であった。真紅の狙いは、nのフィールドに扉が繋がる瞬間。真紅は舞台用の小道具になりかわって演壇に上がる。水銀燈は雪華綺晶をおびきよせるために、客席に大ジュンが隠れて作っていたドールのボディを持ち込む。そして舞台公演が始まる。舞台道具の大時計が動き出し、大ジュンとドールズ以外の時間が止まる。雪華綺晶が、蒼星石のボディ4を依代に実体化を果たし、「初めまして、マスター」と挨拶する。3ドールの戦いの余波で、舞台は時間が止まったまま、メチャクチャに壊されてしまう。続いて翠星石が乱入。翠星石は、蒼星石のボディ4を攻撃しないでほしいと言い、事態はさらにややこしくなる。どうすれば打破できるか、大ジュンは真紅に「僕に契約させてくれ」と頼む。4ドールが対峙している現状では、大ジュンと契約できた者が優位性を確立できる。紅銀翠雪「どの乙女を選びますか?」雪華綺晶は「貴方の望むままに世界を作り変えてあげましょう」と誘惑する。大ジュンは真紅を選ぼうとするが、雪華綺晶は横取りを迫る。この賭けは、翠星石の奇策が成功する。大ジュンが契約したのは、翠星石が持ってきた、蒼星石の指輪4。契約に反応し、蒼星石のボディ4は雪華綺晶のローザミスティカ7を反発してはじき出す。また水銀燈の体内のローザミスティカ4も反応を起こし、水銀燈もダメージを受ける。だが「存在しないはずの薔薇乙女と、契約までした」度を超えたイレギュラーに、大ジュンと薔薇乙女達は全員「まかなかった世界」から追放される。大ジュンが放り出された「第0世界」にいたのは、中学生の自分と金糸雀。まいたジュンと、まかなかったジュンの、2人のジュンが邂逅を果たす。大ジュンはジュンと対話することで、自らの蒙を啓く。大ジュンが精神的成長を果たしたことで、暗闇の第0世界は砕け、白く明るい空間に変わる。2人のジュンは、自分のやるべきことをやるために、別れる。
元の世界に戻るには(TALE18-25)
ダメージを受けた雪華綺晶は、自分のフィールドに姉たちを引き込み足止めする。翠星石が自らのローザミスティカ3を、蒼星石に与え、妹を蘇らせて自分は物言わぬ人形になる。そこに金糸雀と大ジュンが合流する。皆が元の世界に戻る条件は「止まった時間に戻る」こと。蘇った蒼星石は大ジュンをマスターと呼ぶ。鍵となるのは舞台の大時計であり、止まっている大時計を動かせば、元の世界に戻れるはずである。「双子」なら、それができる。蒼星石は水銀燈に取引を持ち掛ける。水銀燈はローザミスティカ4を蒼星石に一時返却し、蒼星石はローザミスティカ3を翠星石に返却する。大ジュンが双子に命令する願いは、舞台を元通りにすること。木製の大時計に、如雨露で樹木が宿り、蔓を鋏で剪定すると、振り子が動き出す。雪華綺晶は悪あがきを図るが、大ジュンは雪華綺晶を拒絶する。選ばれなかった雪華綺晶は、絶望して逃げ去る。双子のガーデニングは完成し、時計は動いた。それゆえに、時間を動かしてしまったことで、真紅のタイムリミットが来てしまい、レプリカボディが崩壊する。真紅の生首を抱え、大ジュンは後悔の涙を流す。そこにジュンが本物の真紅のボディを持って駆けつける。大ジュンが頭部と胴体をつなぎ、ローザミスティカを入れ、「まかず」、ゼンマイを託されたジュンが「まき」、真紅が目を覚ます。大時計から伸びた2本の枝が「まいた世界」「まかなかった世界」に繋がるという。大ジュンは、蒼星石との契約指輪をジュンへと譲渡する。皆と別れ、大ジュンはただ一人で「まかなかった世界」への道を行く。彼の手元には、「薔薇のゼンマイ」と、紅ではなく「白の人形」が残された。
次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:209 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef