ロンドン警視庁
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SO14は以前は王室警護群(Royalty Protection Group)と称されており[24]、王室警護群には英陸軍特殊部隊(SAS)で訓練を受けた185人の警護官が所属し、グロック17のほか、無線機、救急用具を装備していた[25]
地方組織

地域部(Territorial Policing)は外勤・交通警察部門である。

北部方面管区

南部方面管区

東部方面管区

西部方面管区

刑事司法・交通警察隊(Criminal Justice & Roads Policing)

地域活動隊(Community Engagement)

ロンドン警視庁の管轄する区域は首都警察管区(英語版)(Metropolitan Police District, MPD)として知られている。当初は、グレーター・ロンドンを中心に、エセックスハートフォードシャーサリーの一部を加えた地域が、8個の方面管轄区域(geographical command area)に区分されていた。その後、方面管轄区域は1994-5年度より5個に再編された[26]。また2000年には、上記のロンドン広域自治体創設を受けた警察再編の一環として、管轄区域はグレーター・ロンドンと合うように縮小された[27]

一般警察活動の基本単位として、自治区ごとに自治区活動指揮部署(BOCU)が設置されている。またこの他、2015年には、路線バスタクシーなどの公共交通機関を担当する道路・輸送機関警察指令部(RTPC)が設置された[28]

なお、ロンドン中枢部のシティは、歴史的な独立性や特殊性を考慮して、専任の市警察が設置されていることから、警視庁の管轄からは外されている。また国防省施設(国防省警察(英語版))や鉄道施設(鉄道警察)についても、それぞれ専任の特別警察が設置されている。グレーター・ロンドン内の王立公園の警察業務を管轄していた王立公園警察は、2004年4月1日にロンドン警視庁に吸収合併された[29]キュー王立植物園の警備にあたるキュー警察など、数少ないながらも条例により公園警察を残しているバラ(特別区)も幾つか存在するが、それらの公園警察は警察法により定められた警察官を有しないため、公園内で万一の凶悪犯罪や重大な事件が発生した場合は、ロンドン警視庁がそれらの事件に対処する。
警察署

ニュー・スコットランドヤード本部に加えて、ロンドン市内には140の警察署が置かれている[30]。これらの警察署は、24時間警察官が常駐する大規模警察署から、一般的な勤務時間の間あるいは一週間のうち決まった曜日のみ応対する小規模警察署まで様々である。多くの警察署の前には伝統的な青い街灯が設置されている。この写真はボウ・ストリート警察署のもの。

ほとんどの警察署は入口前に設置された一つまたは複数の青い街灯によって簡単に見分けることができる。この街灯は1861年に導入された。

1881年にボウ・ストリートに設置された最も歴史のある警察署は1992年に閉署し、2006年7月14日に最後の訴訟を処理したボウ・ストリート治安判事裁判所の隣接地に移転した。[31]現在まで運用を続けている最古の警察署はワッピングにあり、1908年に開署した。テムズ川の警備を司るロンドン警視庁海上保安部(旧・テムズ局)の本部もここに置かれている。また、霊安室やテムズ川警察博物館も併設している。

パディントン・グリーン警察署は地下にテロ容疑者の収容施設をもつことで世間から多くの注目を集める警察署である。ワッピングに本部を置くロンドン警視庁海上保安部

ロンドン警視庁の警察署は様々な役割を担っており、そこには多くの警察職員の階級が存在する。

制服警察官および特別巡査は緊急通報を受理する責任を持つ。

近隣防犯チーム(SNTs)を構成する制服警察官および特別巡査は特定の地域を保安する。

地域住民警察支援担当官は地域全般に駐在する責務を負い、保安義務を補佐する。

ロンドン警視庁に雇用される交通監視員は人々に駐車規制を遵守させることを職務とする。

非警察職員の警察署の受付職員または地域住民警察支援担当官は総合管理部門に従って警察署の受付に入ってくる人々に接する責務を負う。

非警察職員の指紋および身分証明に関わる職員は犯罪の身分証明アーカイブのメンテナンスを責務とする。

警察官候補生は警察官と地域住民警察支援担当官、また他の警察職員を補佐する。

犯罪捜査局の刑事は犯罪捜査に関係する。

ほとんどの警察署には逮捕者を一時的に勾留するための独房がある。

2004年には公共政策研究所から、警察権力とより広いコミュニティの間の関係を改善する助けとなる、より想像力に富んだ警察署の構想が提示された。[32]
人員・装備
所属警察官

(2011年10月末現在)

常勤警察官:31,478人
[33]

地域住民警察支援担当官(PCSO; 補助警察官):3,832人[33]

特別巡査(MSC):5,479人[33]

騎馬隊:騎手140人超および騎馬120頭[34]

その他警察職員:13,351人[33]

警察官人員数の変遷

2010年 - 33,260人(非常勤労働の3,125人の特別巡査を除く)
[35]

2009年 - 32,543人(非常勤労働の2,622人の特別巡査を除く)[36]

2004年 - 約31,000人[37]

2003年 - 約28,000人[37]

2001年 - 約25,000人[注釈 2][38]

1996年 - 27,834人[注釈 3][39]

1984年 - 約27,000人[40]

1965年 - 18,016人[41]

1952年 - 16,400人[注釈 4][42]

1912年 - 20,529人[注釈 5][43]

所有装備

ロンドン警視庁は8,000以上[44]の車両・船舶等を管理・維持しており、幅広い任務で使用している[45]

地域車両:パトロールや追跡

事故反応車両 (IRV):パトロールや緊急時反応

交通部隊:幹線道のパトロール、交通違反の摘発、道路安全の促進

保護輸送車両:公共秩序維持

抑制部隊:事故処理、制圧目的

多目的装甲車両:公共秩序維持、空港任務

一般用車両:一般的な支援、警官または装備の輸送

教習用車両:警察車両運転者養成用

その他車両:馬匹運搬車、トレーラー等

ロンドン警視庁の最前線で用いられている車両の一覧はこちら。[45]

大多数の車両は3年から5年の運用寿命で、毎年およそ800台から1,000台の間で置き換え、更新が進んでいる。

また、航空支援隊は3台のヘリコプターユーロコプター EC 145を所有しており、India 97、India 98、India 99、のコールサインを使用している。これらのヘリコプターはロンドン警視庁向けの塗装が施され、幅広い任務に使用されている。各々の運用経費は520万ポンドで、運用寿命は10年とされており、2017年に更新される予定である。[45]

ロンドン警視庁海上保安部はロンドン東部ドックランズのワッピング地区を拠点に、計22隻の船舶を運用している。
階級

常勤警察官の階級
階級Commissioner of Police of the Metropolis
(警視総監)Deputy Commissioner of Police of the Metropolis
(副総監)Assistant Commissioner of Police of the Metropolis
(総監補)Deputy assistant commissioner
(副総監補)Commander
(警視長)Chief superintendent
(警視正)Superintendent
(警視)Chief inspector
(警部)Inspector
(警部補)Sergeant
(巡査部長)Constable
(巡査)


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