同じ出版社から刊行されている清水俊二訳の『長いお別れ』と村上春樹の新訳『ロング・グッドバイ』は両方とも流通している。
出版年タイトル出版社文庫名等訳者巻末ページ数ISBNコードカバーデザイン備考 ロング・グッドバイ 1973年に監督ロバート・アルトマン、主演エリオット・グールドにより映画化された。邦題は『ロング・グッドバイ』(原題は The Long Goodbye
1958年10月長いお別れ早川書房世界探偵小説全集
(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)260清水俊二370
1972年6月レイモンド・チャンドラー早川書房世界ミステリ全集5清水俊二748清水俊二訳の
『さらば愛しき女よ』
『長いお別れ』
『プレイバック』収録
1976年
4月1日長いお別れ早川書房ハヤカワ・ミステリ文庫HM 7-1清水俊二清水俊二 「あとがきに代えて」545978-4150704513カバーフォーマット:辰巳四郎、
カバーデザイン:ハヤカワ・デザイン ほか
2007年
3月8日ロング・グッドバイ早川書房(ハードカバー単行本)村上春樹訳者あとがき584978-4152088000チップ・キッド
2009年
3月6日ロング・グッドバイ早川書房Raymond Chandler Collection
(軽装版)村上春樹訳者あとがき
準古典小説としての『ロング・グッドバイ』711978-4152090102装画 浅野隆広、
カバーデザイン 坂川栄治+田中久子
(坂川事務所)
2010年
9月9日ロング・グッドバイ早川書房ハヤカワ・ミステリ文庫HM 7-11村上春樹訳者あとがき
準古典小説としての『ロング・グッドバイ』645978-4150704612坂川栄治+田中久子
(坂川事務所)
2022年
4月28日長い別れ東京創元社創元推理文庫M-チ-1-7田口俊樹訳者あとがき
解説 杉江松恋599978-4-488-13107-4カバー装画=Edward Hopper Nighthawks(部分)
(C)Alamy/PPS通信社
カバーデザイン=岡本洋平(岡本デザイン室)
2023年
5月30日ザ・ロング・グッドバイ小鳥遊書房(四六判)市川亮平訳者あとがき460978-4-867-80018-8装幀 鳴田小夜子
(KOGUMA OFFICE)ロスアンジェルスの地図、
邸宅の見取り図等挿絵数点収録
映画
The Long Goodbye
監督ロバート・アルトマン
脚本リイ・ブラケット
原作レイモンド・チャンドラー
『長いお別れ』より
製作ジェリー・ビック
製作総指揮エリオット・カストナー
出演者エリオット・グールド
音楽ジョン・ウィリアムズ
撮影ヴィルモス・スィグモンド
編集ルー・ロンバード
配給ユナイテッド・アーティスツ
公開 1973年3月7日
1974年2月23日
上映時間112分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
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内容は1970代風にアレンジされており、エリオット・グールドが演じる探偵フィリップ・マーロウが友人テリー・レノックスの謎の死をきっかけにある事件に巻き込まれていく。 役名俳優日本語吹替
キャスト
TBS版
フィリップ・マーロウエリオット・グールド森川公也
アイリーン・ウェイドニーナ・ヴァン・パラント
※日本語吹替は2015年10月7日発売の『吹替の名盤』シリーズ 〈テレビ吹替音声収録〉HDリマスター版DVDに収録)
スタッフ(映画)
監督:ロバート・アルトマン
製作:ジェリー・ビック
製作総指揮:エリオット・カストナー
脚本:リイ・ブラケット
原作:レイモンド・チャンドラー(『長いお別れ』より)
撮影:ヴィルモス・スィグモンド
音楽:ジョン・ウィリアムズ
備考(映画)
松田優作がこの映画にインスパイアされ、TVでは『探偵物語』、映画では『ヨコハマBJブルース』を生み出したことで知られている[1]。
映画評論家の町山智浩は『ビッグ・リボウスキ』『インヒアレント・ヴァイス』『アンダー・ザ・シルバーレイク』『グッドフェローズ』『アホーマンス』なども、この映画の影響をうけているとしている[2]。
アニメ監督の渡辺信一郎は、『映画秘宝』のインタビュー本で自身のベスト10として本作『ロング・グッドバイ』を入れている[3]。
映画美術家の種田陽平は本作を、1999年に行われたキネマ旬報のオールタイムベスト企画で、自身のベスト10の一つに挙げて、コメント欄で「『ガルシアの首』や『ロング・グッドバイ』に匹敵する熱いアメリカ映画はもう見られないのか。『ファーゴ』を演出したコーエン兄弟にはその可能性があると思います」と、サム・ペキンパー『ガルシアの首』と共に本作を特別な映画と言えるコメントを出した [4]。