ロングアイランド鉄道
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ペン・ステーション(Penn Station)の愛称でも親しまれる。同駅はアムトラックの長距離列車が発着し、またニューヨーク市地下鉄との乗り換え駅でもある。


アトランティック・ターミナル駅(Atlantic Terminal) - ブルックリンの繁華街に位置するターミナル駅。ニューヨーク市地下鉄の駅とも近く、地下鉄に乗ればマンハッタンへのアクセスも便利である。


ロングアイランドシティ駅(Long Island City)、ハンターズポイント・アベニュー駅(Hunterspoint Avenue) - これらの駅からも地下鉄に乗り換えることでマンハッタンへとアクセスできる。

将来的にはマンハッタンにあるグランド・セントラル駅(Grand Central Terminal)への乗り入れも予定されており、新たなターミナル駅となる予定である。(後述のイースト・サイド・アクセスを参照)
優等列車

現在では通勤列車の運転ばかりであるLIRRだが、かつては多くの特別列車を走らせていた。その中には一等車だけで構成され、アルコールも提供する高級列車もあった。これらの多くは第二次世界大戦ごろには廃止された。現在も残るのはザ・キャノンボール号(The Cannonball)のみとなっている。

ザ・キャノンボール号(The Cannonball) - 現在、運転されている唯一の名前付き列車。3月から10月までの金曜日の夕方に限り、ロングアイランドシティ駅からモントーク駅まで運転される。一部の車両は完全予約制のパーラーカー(Palor Car)でアルコールなどが供される。

過去の優等列車

フィッシャーマンズ・スペシャル号(Fishermans Special) -

シェルターアイランド・エクスプレス号(Shelter Island Express) -

サンライズ・スペシャル号(Sunrise Special) -

鉄道車両

電化区間用に電車(EMU)、非電化区間用にディーゼル機関車と客車を使用する。ディーゼル機関車はアメリカでは一般的なディーゼルエレクトリック式であるが、ディーゼルエンジンと発電機、主電動機(駆動用モーター)の他に集電装置を持つものが一部にある。このタイプは電化区間ではエンジンを止めて電気機関車として運用することが可能で、排ガス規制のある都心部の地下駅への乗り入れを可能としている。このうち、電車についてはLIRRと同じくMTA傘下のメトロノース鉄道と概ね共通しており、カラーリングや内装に一部違いがみられるだけとなっている。[2]
現有車両
電車

電車は以下の3形式がある。いずれも2両1編成となっており、最短で3編成つなげた6両編成、最長で6編成つなげた12両編成で運用されている。2019年、M9の運用が始まり、M3は順次廃車となっている。製造は川崎重工が担当している。

M3型

M7型

M9型


M3型

M7型

M9型

機関車


EMD DM30AC型 - 電気機関車としても運用可能な電気式ディーゼル機関車。

EMD DE30AC型


DM30AC型

客車


C3型


C3型

過去の車両
電車


M1型

機関車

客車


C1型

乗車券と運賃制度

LIRRの運賃制度はいくつかの駅を1つにまとめたゾーン制で、同じゾーン内の移動は距離にかかわらず均一、ゾーンを跨ぐごとに運賃が高くなっていく仕組みとなっている[3]。LIRRには8個のゾーンがあり、ゾーン1はジャマイカ駅以西のニューヨーク・マンハッタンの各駅、ゾーン3はファーロックウェイ駅を除くジャマイカ駅以東のニューヨーク市内。ゾーン4と7にはナッソー郡内の全駅。ゾーン9,10,12と14はサフォーク郡内の全駅となっている。

乗車券は乗車前に駅の窓口か、自動券売機(Ticket Vending Machines, TVMs)で購入できる。LIRRの自動券売機は4種類あり、現金の他にもクレジットカードやATMのカードで購入が出来るが、青い券売機は現金での支払いには対応していない。この他に乗車まで余裕がある場合にはオンライン予約を利用することもできる。オンライン予約で発券すると若干安くなるが、この場合郵便物として自宅に届くため手元に来るのは2,3日後となってしまう。なお、送料は無料である。乗車券の種類はワンウェイチケット(One way Ticket、片道切符)とラウンドトリップチケット(Round Trip Ticket、往復切符)を基本とする。これらはいずれも発売日から14日間有効と日本の切符に比べ有効期間がかなり長い。

各駅には改札口はなく、列車内で車掌が検札にくる。この時乗車券を持っていないと車掌がその場で発券するが、その場合、支払いは現金のみでやや高い運賃を払わされる。なお、この罰則規定は高齢の地元住民、身体障害者、及び券売機が設置されていない一部の無人駅からの乗車客には適用されない。

平日通勤時間帯の運賃はピークフェア(Peak Fare)と呼ばれ、それ以外の運賃に比べて若干高めに設定されている。具体的にはニューヨーク側のターミナル駅に朝6時から10時までに到着する列車と、同ターミナル駅を夕方4時から8時までに発車する全列車に対して適用される。これらの時間帯に列車を利用する時にオフピークチケットしかもっていなかった場合は罰金を車内で払うことになる。子供運賃の設定もあり、5歳以下は時間帯にかかわらず無料。5歳から11歳までは時間帯に合わせた大人運賃の半額、ないしは後述のファミリーフェア(Family Fare)を適用する。

この他に以下のように割引乗車券・制度が充実している。
シティチケット(City Ticket)

土曜日と日曜日に発売されLIRRのニューヨーク市内(ゾーン1とゾーン3)が1日乗り放題となる乗車券で、値段は3ドル75セント。使用当日に駅員か券売機で購入するのが条件で、車内での購入はできない。また、他の割引乗車券・制度との併用はできない。
ファミリーフェア(Family Fare)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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