ロラックスおじさんの秘密の種
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

興行収入$214,030,500[1]
$348,840,316[1]
6億9000万円[2]
テンプレートを表示

『ロラックスおじさんの秘密の種』(ロラックスおじさんのひみつのたね、原題:Dr. Seuss' The Lorax)は、 イルミネーション・エンターテインメントが制作し、ユニバーサルピクチャーズが配給したクリス・ルノーカイル・バルダ監督による2012年3月2日よりアメリカ合衆国が公開された3Dアニメーション映画。児童文学作家ドクター・スースの1971年の児童書『The Lorax』を原作とする映画作品。プロデューサーは『怪盗グルーの月泥棒 3D』を担当するクリス・メレダンドリ

日本では同年10月6日TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー。主人公の「ロラックスおじさん」の日本語吹き替えを映画吹き替え初挑戦となるコメディアンの志村けんが担当している[3][4]
ストーリー

本物の木が1本も生えないほど環境破壊が進んだ世界。人々は全てが人工物で出来た街に籠り、大富豪・オヘアから清浄な空気を買って暮らしていた。多くの人は現状の暮らしに満足しており、本物の自然があった時代を知る者はほとんどおらず、オヘアによるプロパガンダの影響で正しい知識を持つ者も少なく、植物を汚物として毛嫌いする者が大半であった。

ある日、本物の木を見てみたいと語る女子高生・オードリーの夢を叶えるため、少年・テッドは祖母の紹介を得て、街に緑が生え茂っていた時代を知る謎の老人・ワンスラーのもとを訪れる。さびれた土地にひとりで住むワンスラー。彼はテッドに興味を覚え、この地に木が1本も生えなくなった理由…若き日の自分が犯した罪を語り出す。

ミュージシャン志望の青年・ワンスラーは、あらゆる部位の衣装として使え、吸水性に優れ掃除道具にもなる万能アイテム「スニード」を考えつく。家族の嘲笑を受けながらも、材料を探す旅に出る。長く辛い旅の末に材料となる葉を持つ木・トラッフラの森を見つけたワンスラーは早速木を切り倒すが、その切り株から森の番人・ロラックスが出現。ワンスラーを叱りつけるが聞く耳を持たなかったため、ワンスラーが寝ている間にベッドごと滝に落としてしまおうと目論む。しかし彼のベッドで子熊が一緒に寝ているのに気付き、子熊を助ける際に図らずもワンスラーまで救ってしまう。ロラックスを命の恩人と勘違いしたワンスラーは「もう二度と木を切らない」と約束し、ロラックスもこれを認めて共同生活が始まった。

その後スニードを完成させたワンスラー。街に売りに出ると初めは笑いものにされるが、偶然近くにいた女性の帽子になったのをきっかけに大当たり。やがて立ち木から葉を採集するだけでは供給が追い付かなくなり、ワンスラーは約束を破って木の伐採を始めてしまう。スニード増産により瞬く間に大富豪になったワンスラーはロラックスの忠告を無視して見境なく木を伐採、工場を増設して更なる増産に努め、その結果スモッグや工業排水で環境は急激に汚染されていった。遂に最後の一本を切り倒してしまい、スニードを作れなくなったワンスラーは貧乏に逆戻り。ロラックスは天へと消え、共に暮らしていた動物たちや金目当てで身を寄せていた家族も彼のもとを去り、一人ぼっちになってしまった。その後、汚染された環境下で清浄な空気を売る事を考え付き成功したのがオヘアである。

初めはオードリーの気を引きたい一心だったテッドだが、話を全て聞き、木の大切さを身に染みて理解する。そんなテッドにワンスラーは唯一残されたトラッフラの種を託し、街の一番目立つ所に植えるよう頼む。テッドは種を持ち帰り家族やオードリーに見せるが、テッドの行動全てを監視していたオヘアが種を奪うため追っ手を放つ。植物は光合成により清浄な空気をタダで作ってしまうため、空気を商品とするオヘアにとって木はあってはならないのである。家族の手助けで街の広場まで辿り着き、種を植えようとするテッドとオードリーだったが、オヘアのプロパガンダを信じる街の住民に妨害される。そこに追っ手とオヘアも加わって追い回される中、街の壁が崩壊。壁の向こうにあったのは、かつてワンスラーが滅ぼしたトラッフラの森の跡だった。真実を知った住民達は種を植え育てることで一致団結、なおも木は不要と主張するオヘアを追い出した。

その後、街に戻りトラッフラの若木の世話をしていたワンスラーの前でロラックスが天から舞い戻る。「よくやった」と労うロラックスを、ワンスラーはしっかりと抱きしめるのだった。
キャスト(声の出演)

役名原語版声優日本語吹き替え
ロラックスおじさん
ダニー・デヴィート志村けん
ワンスラーエド・ヘルムズトータス松本
オードリーテイラー・スウィフト能年玲奈
テッド・ウィギンスザック・エフロン宮野真守
アロイシウス・ オヘアロブ・リグル山寺宏一
ノーマおばあちゃんベティ・ホワイト京田尚子
テッドのママジェニー・スレイトLiLiCo
配達員サイフレッチャー・シャーダン国本武春
マリークレイラ・ティットマンしずくちゃん
ワンスラーの母ネジム・ペドラッド雨蘭咲木子
グリゼルダおばさんエマリー・ウェンデルくじら
アブおじさんスティーヴン・トボロウスキー稲葉実
ブレットダニー・コックジー青山穣
チェット
ビジネスマン遠藤純一
佐藤せつじ


その他:長谷川俊介 / 武田幸史 / 安永亜季 / 嶋村侑 / 下山田綾華 / 西村太佑

スタッフ

原作 -
ドクター・スース

監督 - クリス・ルノー

脚本 - ケン・ダウリオ、シンコ・ポール

製作 - クリス・メレダンドリジャネット・ヒーリー

製作総指揮 - オードリー・ガイゼル、ケン・ダウリオ、シンコ・ポール

音楽 - ジョン・パウエル

評価

2012年10月6、7日の初日2日間で動員19万5,644人、興収2億5,792万3,000円になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第6位となった。またぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)でも第1位となっている。
脚注[脚注の使い方]^ a b c “Dr. Seuss' The Lorax”. Box Office Mojo. 2012年7月10日閲覧。
^キネマ旬報」2013年2月下旬決算特別号 215頁
^ “志村けんがアニメ『ロラックスおじさん』吹替えでハリウッドデビュー”. 朝日新聞デジタル. (2012年5月30日). ⇒オリジナルの2012年6月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120607011219/https://www.asahi.com/showbiz/pia/AUT201205300108.html 2012年6月6日閲覧。 
^ “映画『ロラックスおじさんの秘密の種』志村けんがハリウッド映画吹き替え声優に初挑戦!”. 最新アニメ情報 (2012年5月30日). 2012年11月13日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2012年6月6日閲覧。

外部リンク

公式サイト
- archive.today(2012年12月10日アーカイブ分)(英語)

ロラックスおじさんの秘密の種 - 映画.com

ロラックスおじさんの秘密の種 - allcinema

ロラックスおじさんの秘密の種 - KINENOTE

Dr. Seuss' The Lorax - オールムービー(英語)

Dr. Seuss' The Lorax - IMDb(英語)





次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:26 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef