ロマン・ポランスキー(Roman Polanski、1933年8月18日 - )は、フランス出身の映画監督である。 ユダヤ教徒のポーランド人の父親と、カトリック教徒でロシア生まれのポーランド人の母親の間に、パリ11区で生まれる[1][2][3][4]。出生時の名前はライムント・ロマン・リープリンク(Rajmund Roman Liebling)。3歳のとき一家はポーランドのクラクフに引っ越し、そこで幼少期を過ごした。 第二次世界大戦時は、ドイツがクラクフに作ったユダヤ人ゲットーに押し込められた。ゲットーのユダヤ人が一斉に強制連行される直前、父親はゲットーの有刺鉄線を切って穴を作り、ポランスキーはその穴から脱出に成功したが、両親はそのまま強制収容所へと送られた。その後、母親はアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で虐殺された。母親はこの時妊娠していたとポランスキーは証言している。父親はナチスにより採石場で強制労働をさせられていたが、終戦まで生き残った。 またポランスキー自身も、ドイツに占領されたフランスのヴィシー政権下における「ユダヤ人狩り」から逃れるため、各地を転々と逃亡した。この体験がポランスキーの作品に深く影響を与えることとなった。
経歴
生い立ち
俳優