ロボテック
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これにより「マクロス」の世界的展開が可能となり、「ロボテック」実写映画の日本公開にビックウエストが反対しないことが確認され、「ロボテック」における「マクロス」のキャラクターとメカのハーモニーゴールド USAによる日本国以外での独占的許諾が承認される[25]。「マクロスシリーズ」も参照
シリーズ一覧

「ロボテック・シリーズ」のタイトルには固定化した定訳の日本語はないが、本項目では便宜上用いている。

2002年にハーモニーゴールド USA社により再起動・書き換えが行われた、現行の「新・ロボテック公式年表」を記す。

物語の年代題名概要日本の原作発表年
1999年 -
2014年 (1)ロボテック:マクロス・サーガ
Robotech: The Macross Saga地球に墜落した謎の宇宙戦艦「SDF-1 マクロス」 に積まれた超エネルギー「プロトカルチャー」(: Protoculture)の「マトリクス」を奪還するため来襲した巨人族ゼントラーディ(Zentraedi)と、地球の United Earth Forces(UEF)の戦い。SDF-1 マクロスの乗員は敵の ブリタイ(Breetai)艦隊と共闘し、歌手リン・ミンメイの歌に導かれてドルザ(Dolza)の大艦隊と決戦を行う。(第一次ロボテック戦争、: First Robotech War)超時空要塞マクロス1985年
2022年 -ロボテック II : センチネル†
Robotech II: The SentinelsZentraedi の創造主であるゾル人のロボテック・マスターズ(Robotech Masters)の母星 ティロル: Tirol)へ向け、遠征艦隊軍(UEEF)がSDF-3(: SDF-3)パイオニア(: Pioneer)で出発。その途上、さまざまな異星人種(センチネル)と遭遇する。なし(米国独自製作の新作)1986年
2027年ロボテック:ザ・ムービー -語られざる物語-
Robotech the Movie: The Untold StorySDF-1マクロスのメインコンピューターであるE.V.E システムを悪用するゾル人の策謀によって第一次ロボテック戦争が隠匿された東京を舞台に、親友から新型機MODAT-5を託された若者マーク・ランドリーの戦いを描く。一度はゾル人に入れ替わられたアンドリュース大佐の前にマークは敗北しMODAT-5も破壊されるが、E.V.E システムによって導かれ、地下に秘匿されていた試作機を強奪して再起する。真実を告発しようとする科学者のエンブリー父娘を守り抜き、アンドリュース大佐の陰謀を打ち砕く。詳細は後述の「ロボテック・ザ・ムービー -語られざる物語-」のほか、「メガゾーン23#ロボテック版」の記載参照。メガゾーン23PART I のみ)1986年
2029年 -
2030年 (2)ロボテック:マスターズ
Robotech: The Masters謎の超エネルギー「プロトカルチャー」を求めて、ロボテック・マスターズが地球に来襲。ダーナ・スターリング(Dana Starling)[注 3]をはじめとするサザンクロス軍 (: Army of the Southern Cross、ASC) が防衛戦を展開する。(第二次ロボテック戦争、: Second Robotech War)超時空騎団サザンクロス1985年
2031年 - 2044年 (3)ロボテック:ニュー・ジェネレーション
Robotech: The New Generationロボテック・マスターズの宿敵であるインビッド: Invid)が襲来し、地球を制圧占拠。
月や火星、そして木星の衛星基地に追いやられた人類は、遠征艦隊軍: United-Earth Expeditionary Force、UEEF)による地球奪還作戦を試み、敵拠点レフレックス・ポイント(Reflex Point)を目指す。(第三次ロボテック戦争、Third Robotech War)機甲創世記モスピーダ1985年
2044年 (4) -ロボテック:シャドウ・クロニクル
Robotech: The Shadow Chroniclesインビッド打倒のために人類と秘密友好条約(同盟)を結び、無償で「影次元・先進技術」(: shadow technology)を提供していたハイドニット(: Haydonites)が、女王リージスに率いられてインビッドが地球を退去する戦争の終結を契機として突如として裏切り、技術供与された機械に潜むトロイの木馬: Trojan Horse)の暴走による人類側兵器の損害や艦船の自爆損失を利用して攻撃を仕掛けてくる。(ハイドニット事変、: Haydonites incident)なし(米国独自製作の新作)2005年

†印を付されたものは二次的な連続性を持つ作品である。
拡張世界、二次的連続性

これらの作品の出来事は「ロボテック」と連続性を持つが、テレビ・シリーズ全3部と、「主要な連続性作品」と定義される『ロボテック:シャドウ・クロニクル』を加えた全4部のカノン(Canon)[注 7]と矛盾する場合は、その出来事や事項は無視される[要出典]。「メタフィクション」、英語版「Expanded Universe(拡張世界 / 二次的連続性)」の記載も参照。

2002年、当時DCコミックス子会社であった[26] ワイルドストーム(WildStorm)社の出版開始に伴い、ハーモニーゴールド USA 社は、「ロボテック」世界の後付け設定を公式に決定した。

同社はこれを「シリーズの再起動」と定義し、日本国の「ガンダムシリーズ」などにもみられる、21世紀のファンダムを含めた情況に合わせた設定の更新(アップデート)によって「公式設定そのものの書き換え」が行われた。

これによってたとえば、2002年の書換え以前は「Robotech Expeditional Force」(REF)という制式名称であった遠征艦隊軍が新たにその名称を「United-Earth Expeditionary Force」(UEEF)とされるなどの大幅な変更が加えられ、以下の作品が「二次的な連続性を持つ作品」へと左遷された。
二次的連続性作品の一覧

センチネル関連で作品化したものすべて(映像・漫画・小説)。

ロボテック:ザ・ムービー(厳密にはテレビシリーズの続編ではない)。

コミコ社、エターニティ社、アカデミー社、南極出版社(Comico, Eternity, Academy, Antarctic Press)社のすべての漫画。

パラディウム・ブックス(Palladium Books
)社のロールプレイングゲームテーブルトークRPG関連出版物のすべて。

ジャック・マッキーニ(Jack McKinney)の小説。End of the Circle (円環の終わり)が有名。

これらの作品は「ロボテック」本編との繋がりを残しているが、アニメシリーズ全85話の公式の出来事に従属するかたちとなる。特にジャック・マッキーニ両名による小説は、『センチネル』編の展開が進むにつれて、本筋から大きく外れ、神秘主義に傾いていった。
完成作
Robotech UN Public Service Announcement (2005)

2005年に製作された。

スコット・バーナード(Scott Bernard)およびアリエル(Ariel)の対話と、かつてインビッドからの地球解放を目指す「地球奪還降下作戦」や、衛星ティロル(Tirol)の解放作戦に使われた、強襲降下用装甲艇「ホリゾン(ト)-V」が、今度は、遠征艦隊軍国際連合暗喩する)の難民に対する国際救援物資の輸送(地球なのか、衛星 Tirol なのかは不明)に使われる場面を特色とする国連の60周年記念の60秒単位で揃い踏みされた公共サービス公報は、『シャドウ・クロニクル』のアニメーション製作作業の合間を縫って製作された。オリジナルの声優を使用せず、対話は公報フィルムの限界上、キャラクター性が多少不足していたが、それにもかかわらず長年にわたり未完成企画の連続であった「ロボテック」の米国独自新作アニメーション製作において、最初の完全に完了されたフィルム・フィート数として記録された[27]
Robotech: The Shadow Chronicles (2007)

2002年、トミー・ユン(Tommy Yune)が新作の展開を発表した。この作品は2004年に『ロボテック:シャドウ・フォース』(Robotech: Shadow Force)と名付けられた。タイトルはすぐに変更され、『ロボテック:シャドウ(シャダウ)・クロニクル』(Robotech: The Shadow Chronicles)となった。

ハーモニーゴールド USA 社の代表は、アメリカ、カナダ各地の、アニメコンベンションSFコンベンション会場に展示パネルを設け、プロダクション・アートやパイロット版のCGアニメを展示した。

2005年のアニメエキスポコミック・コンの会場において制作中の作品の予告編が上映され、これはウェブサイトでも観ることができる。

「ロボテック」20周年となる2005年の完成を目指したが、実際は遅れ、北米で2007年2月6日(オーストラリアは2007年3月7日)にDVDが発売された。

物語構成は、最初の30分が The New Generation(『機甲創世記モスピーダ』)の最終回のリメイク版とでもいうべき展開で、前述のように、その一話手前の24話で名前だけ登場したリック・ハンター(Rick Hunter、一条輝)提督が行方不明になるエピソードも加えられている。

その後の1時間は新展開となり、新たな敵でインビッド女王が「影の子供たち」あるいは「シャドウの子ら」(The children of shadow)と呼ぶハイドニット種族(Haydonites)の企みと、彼らとの遠征艦隊軍(EF)の戦いが描かれる。

旧シリーズからは

スコット・バーナード(Scott Bernard、スティック・バーナードに相当)

アリエル(発音上は「エリアル」 Ariel、アイシャに相当)

インビッド女王リージス(Regis, Regiss、レフレスに相当)


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