ロボテック
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アメリカにおける日本産アニメは、1960年代から、『鉄腕アトム』、『マッハGoGoGo』、『ジャングル大帝』など、多数の作品が輸出されたが、これらの作品は米国国内の事情により、暴力・死・性的描写などの日本的なアニメ描写や、日本側クレジットを削除(代わりに自分達の名前をクレジット)、放送日程に合わせて内容をつぎはぎするなど、原形をとどめない改変が行われることがしばしばあった[3]。こうやってアメリカナイズされた作品には、他にも『科学忍者隊ガッチャマン』(米国版)やStar Blazers(『宇宙戦艦ヤマト』テレビシリーズ I / II / III)などがある。

当時の米国のテレビ局では、平日の帯番組として放映するにあたり最低65話が必要とされ、1作品のみでは話数が足りないため、『超時空要塞マクロス』(全36話) + 『超時空騎団サザンクロス』(全23話) + 『機甲創世記モスピーダ』(全25話)の合計84話と『マクロス・サーガ』(『マクロス』編)第25話と『マスターズ』(『サザンクロス』編)第10話の実質的な総集編である、第37話「ダーナの物語」(Dana's Story)が追加され、全85話で放送された[要出典]。このように「ロボテック」は、本来何のつながりもない複数の作品の再構成というかたちではあったが、日本的な描写が残されて放送されたことが、前述の諸作品と異なり、現在まで続く日本アニメと、その流儀(スタイル)にならった米国の商業アニメの製作潮流と、購買層となるアニメファンダムの定着の源流となったと、米国評論界では理解されている[要出典]。

ハーモニーゴールド USA社と当時の竜の子プロダクション社とのあいだで締結された契約は通常の使用許諾契約ではなく、アジア地域・日本以外での著作権そのものをハーモニーゴールド USAへ譲渡する契約[要出典]であるため、原作となる日本側の制作関係者は作品にテロップされることはない。

シリーズタイトル「ロボテック」の語源は、オーバーテクノロジーによるロボット工学の英語表現(ROBOTECHnology)の語尾が抜け落ちた省略形である[要出典]。Robotech のブランドは、『超時空要塞マクロス』・『超時空世紀オーガス』・『太陽の牙ダグラム』のキットのランナー部を日本から輸入し、箱と説明書を英語の独自のものに入れ替え、商品名称を変更して発売していたレベル社(Revell)発売のロボットプラモデルシリーズ、「ロボテック:ディフェンダーズ」(: Robotech Defenders)に由来する。『マクロス』絡みのテレビアニメ企画を知ったレベル社が、ブランドタイアップとしてハーモニーゴールド USA 社に働きかけ、番組名に "Robotech" を冠することになった。なお、レベル社の製品名とともに Robotech Defenders の漫画の物語や設定も、本シリーズとは内容的にまったく接点および共通点を持たない、模型主導型の別の作品である。

プロ作家による正典、外典(伝)、ファンによる同人誌に至るまで、シリーズに冠するブランド名として、英語圏スペイン語圏の国々(南米)ではアニメに興味のない人々でも一応はタイトルと物語の概要を知らない人はいないほどの、日本国における「ガンダムシリーズ」に匹敵する知名度と商業的成功を収めた。

一方その後、米国とカナダで『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』がビデオ販売されるなどして、ロボテックは米国製ではなく、日本起源の原作があることが北米アニメファンの間に知られていくようになる。こうした影響でアメリカのアニメファンたちはオリジナルであることに異常にこだわるという傾向が生まれた[3]
ストーリー

強大な軍事力を持つ異星人、

Zentraedi
(日本版ではゼントラーディ人

その創造主であるRobotech Masters(日本版ではゾル人

上記2種族の宿敵であるインビッド(Invid)(日本版ではインビット

が、それぞれの時代において、神秘的な超エネルギー「プロトカルチャー」を求めて襲来する。これに対し、

最初の世代の大河ドラマである『マクロス・サーガ』(『超時空要塞マクロス』)、

同じく第二世代目の『マスターズ』(『超時空騎団サザンクロス』)、

同第三世代(新世代)目の『ニュー・ジェネレーション』(『機甲創世記モスピーダ』)

の3作品間の各3世代間における、上記超資源を求めて襲来した異星人と人類側(後にガス惑星「ファントマ」の衛星ティロル別星系人類(Tirolian)含む)の戦いとファーストコンタクトを描く。
全話リスト

米国本土では、第一部『マクロス・サーガ』最終回の第36話に続けて『マスターズ』の番外編スペシャル 第1話「ダーナの物語」 (ep. 37 “Dana's Story”) を第37話とし、第2話から最終回の第24話(『超時空騎団サザンクロス』第1話から最終回 第23話にあたる)を第38話 - 第60話、同様に『ニュー・ジェネレーション』 第1話から最終回第25話(『機甲創世記モスピーダ』第1話から最終回第25話にあたる)を 第61話 - 第85話 として、一般に通し番号として話数を表記する。詳細は「:en:List of Robotech episodes」および「:en:The Super Dimension Cavalry Southern Cross#Episode List」を参照

第二世代編『マスターズ』(原作:『超時空騎団サザンクロス』)と 第三世代編『ニュー・ジェネレーション』(原作:『機甲創世記モスピーダ』)の表中、 原作で相当する話数の右側の(数字 .)は通常用いられる、基本三部作シリーズ内の通し話数を表す。

マクロス・サーガ
The Macross Sagaマスターズ
The Mastersニュー・ジェネレーション
The New Generation

Boobytrap

Countdown

Spacefold

The Long Wait

Transformation

Blitzkrieg

Bye-Bye Mars

Sweet Sixteen

Miss Macross

Blind Game

First Contact

The Big Escape

Blue Wind

Gloval's Report

Homecoming

Battle Cry

Phantasm

Farewell, Big Brother

Bursting Point

Paradise Lost

A New Dawn

Battle Hymn

Reckless

Show Down

Wedding Bells

The Messenger

Force Of Arms

Reconstruction Blues

Robotech Masters

Viva Miriya

Khyron's Revenge

Broken Heart

A Rainy Night

Private Time

Season's Greetings

To The Stars

(37.) Dana's Story

(38.) False Start

(39.) Southern Cross

(40.) Volunteers

(41.) Half Moon

(42.) Danger Zone

(43.) Prelude To Battle

(44.) The Trap

(45.) Metal Fire

(46.) Stardust

(47.) Outsiders

(48.) Deja Vu

(49.) A New Recruit

(50.) Triumvirate

(51.) Clone Chamber

(52.) Love Song

(53.) The Hunters

(54.) Mind Game

(55.) Dana In Wonderland

(56.) Crisis Point

(57.) Day Dreamer

(58.) Final Nightmare

(59.) The Invid Connection

(60.) Catastrophe

(61.) The Invid Invasion

(62.) The Lost City

(63.) Lonely Soldier Boy

(64.) Survival

(65.) Curtain Call

(66.) Hard Times

(67.) Paper Hero

(68.) Eulogy

(69.) The Genesis Pit

(70.) Enter Marlene

(71.) The Secret Route

(72.) The Fortress

(73.) Sandstorms

(74.) Annie's Wedding

(75.) Separate Ways

(76.) Metamorphosis

(77.) The Midnight Sun

(78.) Ghost Town

(79.) Frostbite

(80.) Birthday Blues

(81.) Hired Gun

(82.) The Big Apple

(83.) Reflex Point

(84.) Dark Finale

(85.) Symphony Of Light


スタッフ

Ahmed Agrama - エグゼクティブ・プロデューサー - ハーモニーゴールド USAの設立者フランク・アグラマの息子

Jehan Agrama - アソシエイト・プロデューサー

Debbie Alba - ダイアログ・ディレクター

Robert V. Barron
- スーパーヴァイジング・ディレクター、作家、ダイアログ・ディレクター

Ardwight Chamberlain - 作家

Greg Finley - 作家、ダイアログ・ディレクター

Kent Hayes - プロダクション・マネージャー

Jason Klassi - 作家

スティーブ・クレイマー - スクリプト・エディター、作家、ダイアログ・ディレクター

カール・メイセック - プロデューサー、ストーリー・エディター

マイク・レイノルズ - 作家、ダイアログ・ディレクター

Gregory Snegoff - スクリプト・エディター、作家、ダイアログ・ディレクター

Tao Will - 作家

製作班

Jorge Allia - トランスファー(翻訳者)

Leonardo Araujo - レコーディング・エンジニア

George Bours - レコーディング・エンジニア

Guillermo Coelho - ビデオ・テープ・エンジニア

John Reiner - レコーディング・エンジニア

Bryan J. Rusenko - チーフ・エンジニア

Eduardo Torres - レコーディング・エンジニア


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