ロボテック
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テキサス州に本社を置くソーラーフレアー・ゲームズ(Solarflare games)社は、「ロボテック」の第一世代編『マクロス・サーガ』第27話 “Force of arms ”(原作『超時空要塞マクロス』第27話「愛は流れる」)のドルザ基幹艦隊(原作のボドルザー基幹艦隊に相当)との最終決戦を再現するボードゲームを、2018年6月に発売予定であること[16]、引き続き、第二世代編『マスターズ』(原作『超時空騎団サザンクロス』)より Crisis point(危機的状況)のボードゲームを発売に向けて開発・改良中であることを告知した[17]

ジャパンアニメゲームズ社は、2018年3月14日(米国東部時間)、『マクロス・サーガ』をもとにした Robotech: Ace Pilot(エースパイロット)、 Robotech: Attack On The SDF-1(SDF-1 艦上への攻撃)、 Robotech: Brace for Impact(衝撃に備えよ)の三種のボードゲームを2018年6月から夏季にかけて順次発売することを発表するとともに[18]、さらに公式商品ウェブページを開設した[19]

また、香港島を拠点とするキッズロジック・トイズ(Kids Logic)社は、宮武一貴によるテレビシリーズ版のデザインを忠実に再現した 1/1200 縮尺(強攻型)「SDF-1 マクロス」、 1/6 縮尺 「VF-1J バルキリー」操縦席・再現模型(リック・ハンター〈原作の一条輝に相当〉専用機塗装、マックス専用機塗装)、1/4 縮尺「スコット・バーナード」着用ベリテックサイクロン 「VR-052F バトラー」のバトロイド形態(原作における スティック・バーナード着用「VR-052F モスピーダ」ライドアーマー形態)の豪華な大型模型を矢継ぎ早に開発発表するとともに予約受注販売をしている[20]。その子会社である「キッズコンセプト」(Kitz Concept)社もまた、より低年齢層を意識したBluetooth通信による複数人形間でのグループ歌唱機能を有した4種類の塗装派生商品を選択可能な「踊るリン・ミンメイ人形」(Dancing Linn Minmei doll)を発売中である[21]

このように、2017年以降に米国の権利企業(2018年3月1日時点ではハーモニーゴールド USA社のみ)から新たに商標権を取得して商品化を行った前記の新興ライセンス取得企業群は、2021年3月後半までには日本側にライセンスが返還されることを熟知したうえでの商品開発であり、「ロボテック」のライセンスがふたたび適切な企業に再交付されることを見越しているかのような商品展開を行っている[要出典]。

その一方で TRPG 原版(1986年 - 2001年)さらには TRPG 改訂版 (2008年 - 2018年2月28日) にて長年「ロボテック」のテーブルトーク・ロールプレイング・ゲームに関わってきたケビン・シエンヴィーダ(英語版)(Kevin Siembieda)を中核とする、パラディウム・ブックス(英語版)(Palladium Books)社の商品群は、「ドライブスルーRPG」(DriveThruRPG)[22] というオンラインストレージ: online storage)にアップロードされている PDF かつ 光学文字認識(OCR)化された既存の「ロボテック」RPGタクティクス用の無料の資料本のみならず、1986年に発売され32年間にわたり利用されてきた、最初の「ロボテック」RPGシリーズの実体書籍と、そのPDF版(2017年に電子化されて間もない)を含めて、

ハーモニーゴールドUSA社が2018年3月末日までの「ロボテック・シリーズ」商標権付与を「更新しない」ことによるライセンス失効

3Dプリンターによる原型ミニチュア模型を金型起こしする際のアンダーカット(アンダーテーパー)に起因する部品数の細分化による金型増加による予算超過

アメリカ合衆国における国内郵便および生産地域である中国からのパラディウム社までの製品移送に伴う国際郵便がいずれも、これまでの重量区分による郵便料金に加えて寸法による従量加算に移行したこと(輸送費用が出資者たちから収集した資金の10%からという当初の見積もりから、回収された資金の125%に急上昇したこと)による劇的な送料の増加による第二弾に対する資金不足

を理由として、2018年3月末日をもって廃版となる。

このことは、パラディウム・ブックス社が「ロボテック・シリーズ」の商品化企画を中途で放棄することと同義であり、すでに「キックスターター」(Kickstarter)のクラウド・ファンディングに参加し、第二弾(wave-2)の商品代金を予約に入金した出資者(大半が一般のボードゲームファン)の間で失望と予約金の返還を含めた不満を巻き起こすことになった[23][24]
ビックウエスト、スタジオぬえとの合意締結

2021年4月9日、日本国内で『超時空要塞マクロス』の続編として展開された「マクロスシリーズ」の権利を有するビックウエストスタジオぬえとハーモニーゴールド USAとのあいだで、同年3月1日付をもって世界的な権利に関する合意を締結したことが発表された[25]。これにより「マクロス」の世界的展開が可能となり、「ロボテック」実写映画の日本公開にビックウエストが反対しないことが確認され、「ロボテック」における「マクロス」のキャラクターとメカのハーモニーゴールド USAによる日本国以外での独占的許諾が承認される[25]。「マクロスシリーズ」も参照
シリーズ一覧

「ロボテック・シリーズ」のタイトルには固定化した定訳の日本語はないが、本項目では便宜上用いている。

2002年にハーモニーゴールド USA社により再起動・書き換えが行われた、現行の「新・ロボテック公式年表」を記す。

物語の年代題名概要日本の原作発表年
1999年 -
2014年 (1)ロボテック:マクロス・サーガ
Robotech: The Macross Saga地球に墜落した謎の宇宙戦艦「SDF-1 マクロス」 に積まれた超エネルギー「プロトカルチャー」(: Protoculture)の「マトリクス」を奪還するため来襲した巨人族ゼントラーディ(Zentraedi)と、地球の United Earth Forces(UEF)の戦い。SDF-1 マクロスの乗員は敵の ブリタイ(Breetai)艦隊と共闘し、歌手リン・ミンメイの歌に導かれてドルザ(Dolza)の大艦隊と決戦を行う。(第一次ロボテック戦争、: First Robotech War)超時空要塞マクロス1985年
2022年 -ロボテック II : センチネル†
Robotech II: The SentinelsZentraedi の創造主であるゾル人のロボテック・マスターズ(Robotech Masters)の母星 ティロル: Tirol)へ向け、遠征艦隊軍(UEEF)がSDF-3(: SDF-3)パイオニア(: Pioneer)で出発。その途上、さまざまな異星人種(センチネル)と遭遇する。なし(米国独自製作の新作)1986年
2027年ロボテック:ザ・ムービー -語られざる物語-
Robotech the Movie: The Untold StorySDF-1マクロスのメインコンピューターであるE.V.E システムを悪用するゾル人の策謀によって第一次ロボテック戦争が隠匿された東京を舞台に、親友から新型機MODAT-5を託された若者マーク・ランドリーの戦いを描く。一度はゾル人に入れ替わられたアンドリュース大佐の前にマークは敗北しMODAT-5も破壊されるが、E.V.E システムによって導かれ、地下に秘匿されていた試作機を強奪して再起する。真実を告発しようとする科学者のエンブリー父娘を守り抜き、アンドリュース大佐の陰謀を打ち砕く。詳細は後述の「ロボテック・ザ・ムービー -語られざる物語-」のほか、「メガゾーン23#ロボテック版」の記載参照。メガゾーン23PART I のみ)1986年
2029年 -
2030年 (2)ロボテック:マスターズ
Robotech: The Masters謎の超エネルギー「プロトカルチャー」を求めて、ロボテック・マスターズが地球に来襲。ダーナ・スターリング(Dana Starling)[注 3]をはじめとするサザンクロス軍 (: Army of the Southern Cross、ASC) が防衛戦を展開する。(第二次ロボテック戦争、: Second Robotech War)超時空騎団サザンクロス1985年
2031年 - 2044年 (3)ロボテック:ニュー・ジェネレーション
Robotech: The New Generationロボテック・マスターズの宿敵であるインビッド: Invid)が襲来し、地球を制圧占拠。
月や火星、そして木星の衛星基地に追いやられた人類は、遠征艦隊軍: United-Earth Expeditionary Force、UEEF)による地球奪還作戦を試み、敵拠点レフレックス・ポイント(Reflex Point)を目指す。(第三次ロボテック戦争、Third Robotech War)機甲創世記モスピーダ1985年
2044年 (4) -ロボテック:シャドウ・クロニクル
Robotech: The Shadow Chroniclesインビッド打倒のために人類と秘密友好条約(同盟)を結び、無償で「影次元・先進技術」(: shadow technology)を提供していたハイドニット(: Haydonites)が、女王リージスに率いられてインビッドが地球を退去する戦争の終結を契機として突如として裏切り、技術供与された機械に潜むトロイの木馬: Trojan Horse)の暴走による人類側兵器の損害や艦船の自爆損失を利用して攻撃を仕掛けてくる。(ハイドニット事変、: Haydonites incident)なし(米国独自製作の新作)2005年

†印を付されたものは二次的な連続性を持つ作品である。
拡張世界、二次的連続性

これらの作品の出来事は「ロボテック」と連続性を持つが、テレビ・シリーズ全3部と、「主要な連続性作品」と定義される『ロボテック:シャドウ・クロニクル』を加えた全4部のカノン(Canon)[注 7]と矛盾する場合は、その出来事や事項は無視される[要出典]。


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