また、実写映画シリーズの『マクロス・サーガ』以降の続編として予定していた第2作『ロボテック:マスターズ』(原作は『超時空騎団サザンクロス』)、第3作『ロボテック:ニュー・ジェネレーション』(原作は『機甲創世記モスピーダ』)、米国独自の物語構成と脚本であるロボテックシリーズ第四作『ロボテック:シャドウ・クロニクル』もまた、原作である基本3作と米国独自の派生作品の創作元である『機甲創世記モスピーダ』を核とする3作品の原作の設定の利用権ならびに翻案権を包括的に喪失するため、権利喪失後はタツノコ・プロダクションよりライセンスの再許諾を獲得しない限り、期限切れにより実質的に実写特撮映画の制作は不可能となる[6][7][8]。
なお、タツノコ・プロダクション側が「ロボテック・シリーズ」のライセンス回収に際して日本円換算で1億円に届く多額の回収費用を支払ってまで実行した真の動機と理由、回収費用の調達先は明らかにされていない。 2019年7月5日(米国東部時間)、Den of Geek の記者、シャムス・ケリー(Shamus Kelley)は独占記事として2021年3月14日に期限切れになることが米国での公知の認識となっていた「ロボテック・シリーズ」(初代テレビシリーズ『超時空要塞マクロス』を含む)のライセンスが、少なくとも2021年以降に延長されたことを正式に確認したと報道した[14][15]。 ハーモニーゴールド USA社のアニメーション担当責任者であるトミー・ユン(Tommy Yune)は「多くの元の日本の協定、それらは多かれ少なかれ非常に短かい単なるメモであり契約文書の体を成していなかった。[要出典]」と述べた。 また、同社のニューメディア担当副社長、スティーブン・ユン(Steven Yune)は「彼らは当時どのような事業が行われるのか、そして地域の権利と共にライセンスがどれほど重要かを知らずに当時それらの契約を書いた。[要出典]」と述べた。 同社のマーケティング担当副社長のケヴィン・マッキーヴァ(Kevin McKeever)は、「タツノコとのライセンス契約更新が合意された時期は開示しないが2017年から2019年7月5日現在までの間に発生し、延長期間を明らかにすることはできないが(ただし、ケヴィンは別会場で非公式に2054年3月14日までの延長期限について言及している)、2019年7月5日に行われたアニメ・エキスポ(Anime Expo , 略称 “AX” )における会場発表で『マクロス』、『サザンクロス』、『モスピーダ』に対する同社の国際頒布権は将来にわたって十分に有効である。これは新契約ではなく2017年に公表された『1984年9月11日の原初のライセンスが香港のハーモニーゴールド支社で締結された現行の全ての協定』の延長であり、更新は実際にはより良い用語がないための表現で実態は『拡張』であり、更新の一環として契約を延長することにした。[要出典]」と述べた。 これは基本的にハーモニーゴールドとタツノコが以前と同じ合意を更新して延長したことを意味する。 特に「ロボテック」実写映画を制作しているソニー・ピクチャーズ エンタテインメントに関係するすべてのスタッフに対して有益であり、新しい拡張機能「ロボテック知的財産権(Robotech IP)を使ってソニー・ピクチャーズがやりたいことをできるようにする」と説明している[要出典]。 ライセンスが更新されたことで、ソニー側は「ロボテック」のフランチャイズを最大限に活用可能となり、ハーモニーゴールド側とのパートナーシップは今後18か月にわたって拡大する予定である。 ケヴィン・マッキーヴァによると、ソニー側は「ロボテック・シリーズ」を「ハリー・ポッターシリーズ流儀のフランチャイズ」と考えているため、あらゆる分野でそれを最大限に活用することになり、現在[いつ?]は実写映画、ビデオゲームなどが机上にある。 実写映画だけではなく更新が確保されたことで、ハーモニーゴールド側は「ロボテック・シリーズ」のメディア・フランチャイズでより多くのことが実行可能となり、新製品ライセンスであろうと新しいアニメーションであろうと自由にサードパーティーの企業やプロダクション発注できるようになると発言した[要出典]。 また、トミー・ユンはハーモニーゴールド側が「ロボテック・シリーズ」日本語版のいかなるバージョンも隠そうとしていないことを保証した[要出典]。 実際、過去においてハーモニーゴールド USAのみが発売された様々な商品にクレジットされていたのに対して、今後は将来の製品に関してより多くの信用がタツノコに与えられることになると説明した[要出典]。 「我々は問題を解決しており、ハーモニーゴールドとタツノコは、今後は更新された協定の全てに関してパートナーになり、取り組んでいる将来の製品のために、知的財産権は両社によって共同で共有される予定である。[要出典]」と述べた。 ハーモニーゴールド会長のフランク・アグラマ (Frank Agrama) は、「ロボテック・シリーズ」に関して「世界級のビジネスパートナーとなるタツノコとの今後35年間の共同作業を楽しみにしている」と述べた[14]。 前記のとおり、ハーモニーゴールド USA 社から日本国内の権利企業へのライセンス返還期日が約3年後にまで切迫しているにもかかわらず、各々の第三者企業体の商品化の動きは逆に活発化した。 テキサス州に本社を置くソーラーフレアー・ゲームズ(Solarflare games)社は、「ロボテック」の第一世代編『マクロス・サーガ』第27話 “Force of arms ”(原作『超時空要塞マクロス』第27話「愛は流れる」)のドルザ基幹艦隊(原作のボドルザー基幹艦隊に相当)との最終決戦を再現するボードゲームを、2018年6月に発売予定であること[16]、引き続き、第二世代編『マスターズ』(原作『超時空騎団サザンクロス』)より Crisis point(危機的状況)のボードゲームを発売に向けて開発・改良中であることを告知した[17]。 ジャパンアニメゲームズ社は、2018年3月14日(米国東部時間)、『マクロス・サーガ』をもとにした Robotech: Ace Pilot(エースパイロット)、 Robotech: Attack On The SDF-1(SDF-1 艦上への攻撃)、 Robotech: Brace for Impact(衝撃に備えよ)の三種のボードゲームを2018年6月から夏季にかけて順次発売することを発表するとともに[18]、さらに公式商品ウェブページを開設した[19]。 また、香港島を拠点とするキッズロジック・トイズ(Kids Logic)社は、宮武一貴によるテレビシリーズ版のデザインを忠実に再現した 1/1200 縮尺(強攻型)「SDF-1 マクロス」、 1/6 縮尺 「VF-1J バルキリー」操縦席・再現模型(リック・ハンター〈原作の一条輝に相当〉専用機塗装、マックス専用機塗装)、1/4 縮尺「スコット・バーナード」着用ベリテック・サイクロン 「VR-052F バトラー」のバトロイド形態(原作における スティック・バーナード着用「VR-052F モスピーダ」ライドアーマー形態)の豪華な大型模型を矢継ぎ早に開発発表するとともに予約受注販売をしている[20]。その子会社である「キッズコンセプト」(Kitz Concept)社もまた、より低年齢層を意識したBluetooth通信による複数人形間でのグループ歌唱機能を有した4種類の塗装派生商品を選択可能な「踊るリン・ミンメイ人形」(Dancing Linn Minmei doll)を発売中である[21]。 このように、2017年以降に米国の権利企業(2018年3月1日時点ではハーモニーゴールド USA社のみ)から新たに商標権を取得して商品化を行った前記の新興ライセンス取得企業群は、2021年3月後半までには日本側にライセンスが返還されることを熟知したうえでの商品開発であり、「ロボテック」のライセンスがふたたび適切な企業に再交付されることを見越しているかのような商品展開を行っている[要出典]。 その一方で TRPG 原版(1986年 - 2001年)さらには TRPG 改訂版 (2008年 - 2018年2月28日) にて長年「ロボテック」のテーブルトーク・ロールプレイング・ゲームに関わってきたケビン・シエンヴィーダ
ライセンス返還の撤回と知的財産権の協同管理への拡張
ライセンスの動向を見越した各社の商品展開
ハーモニーゴールドUSA社が2018年3月末日までの「ロボテック・シリーズ」商標権付与を「更新しない」ことによるライセンス失効
3Dプリンターによる原型ミニチュア模型を金型起こしする際のアンダーカット(アンダーテーパー)に起因する部品数の細分化による金型増加による予算超過
アメリカ合衆国における国内郵便および生産地域である中国からのパラディウム社までの製品移送に伴う国際郵便がいずれも、これまでの重量区分による郵便料金に加えて寸法による従量加算に移行したこと(輸送費用が出資者たちから収集した資金の10%からという当初の見積もりから、回収された資金の125%に急上昇したこと)による劇的な送料の増加による第二弾に対する資金不足
を理由として、2018年3月末日をもって廃版となる。