『2』や『3』にも登場するが、『2』では機動性を改善されないまま故障する、『3』では簡単なクラッキングによってコントロールを失うといった、相変わらず不完全さを示すシーンが盛り込まれている。 あまりに激しい暴力描写のため、ヨーロッパでの公開では『映画のレイティングシステム』に合わせて、シーン削除が行なわれた。劇場公開版が102分に対し、ドイツでは78分というデータもある。 一方で上映禁止指定を回避するため、劇場版ではカットされた以下のような場面を含む、ディレクターズ・カット版が存在する。 初出は米ヴォイジャー社のクライテリオン・コレクションLD。日本においてこのディレクターズ・カット版は、2007年8月発売のDVD『新生アルティメット・エディション』にてようやく視聴可能となった。2007年12月にはBDでも発売されたが、劇場公開版との2枚組であったDVD版とは異なり、ディレクターズ・カット版のみの収録となっている。 テレビ放送用に撮影された別カット版も存在する。卑語、流血シーンに再編集が加えられている。 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
ディレクターズ・カット
模型の上に倒れ込んでなお、ED-209の銃撃を受けるキニー。
ショットガンでマーフィの右上腕部が吹き飛ばされる。
クラレンスに頭部を拳銃で撃たれる直前に起き上がろうとするマーフィ(頭を吹き飛ばされるまで、ダミーを使用したワンカットで映される)。
瀕死のマーフィを目の前にして泣くルイス。
刺された首を押さえるクラレンスがクローズアップ。
キニーがED-209から銃撃を受けるシーンでは、流血は一切しない。
クラレンスにショットガンで手を吹き飛ばされるマーフィは、映らないように別カット、頭部を銃撃するシーンのカット。
銃撃シーンでは不自然なクローズアップになる。
猥談カット、トイレの便器越しのシーンは別カット。
命乞いのシーンが短くなっている。
ロボコップに逮捕されるクラレンスの流血、血を吐くシーンの血の量が控えめに、書類に血を吐くシーンではチューインガムに変更。
廃液で溶けたエミールは顔が映らない、クラレンスはエミールを撥ねずに避けていく。
クラレンスのロボコップへの殴打がカットされ、すぐに刺すように返り血と流血はカット。
評価・評判
出典検索?: "ロボコップ"
公開当時、一見ヒーロー映画にも関わらず、激しい暴力描写でR指定を受けた[14]ことなどが話題になった。また、純粋な娯楽作品に見える本作の秀逸な設定に、多くのSFファンが唸った[要出典]。それは“主人公のロボコップ=マーフィー巡査が「法医学的に死体の状態で機械的に復活した人間」である”というものである。当時は、サイバーパンク系のSF作品が流行しており、それらのファンから“「死を克服したヒーロー」ではなく「死んだ状態で生前の意識を持ち、葛藤しながら闘うヒーロー」という設定が、非常に明快なサイバーパンク的描写である”と評価された。[要出典]劇中においても、主人公は機械的に「蘇生」したわけではなく、単に「死体の状態での細胞死を迎えていない新鮮な生体部分を、ロボットの部品として利用されている存在に過ぎない」「彼は法的には死体であり、人権はない」と描写されている。
劇中に何度か挿入されるニュース番組やCMは、近未来という舞台設定を踏まえた事件・事故・商品を報じているが単なる未来予測ではなく、「代表する車」としてCMで宣伝されている車がその直後に悪役の車として登場する、子供っぽい単純な応酬で簡単に核戦争へと拡大するシミュレーションゲーム、など、ブラックユーモアを内包したものも多い。同様のシーンは、同じく未来を舞台とする他のバーホーベン作品にも確認できる。
劇中、ロボコップ起動時のメッセージにMS-DOSの「COMMAND.COM」や「CONFIG.SYS」という表示が見えるため、「ロボコップはMS-DOSで動いているらしい」とパソコン雑誌などで話題になった。
アカデミー賞
1987年第60回アカデミー賞
編集賞 ノミネート
音響賞 ノミネート
特別業績賞(音響編集)受賞
続編映画
ロボコップ2(1990年公開)
ロボコップ3(1993年公開)
2018年1月、続編の制作に関する情報が公開され、2作目以降は考慮せずに1作目と直接繋がる内容となることなどが公表された。[15]
タイトルは「RoboCop Returns」、監督は「第9地区」のニール・ブロムカンプが務める。[16]
リメイク詳細は「ロボコップ (2014年の映画)」を参照
当初、2010年公開予定でダーレン・アロノフスキー監督による3D映画としてのリメイクが企画されていたが、製作スタジオのMGMの財政難(2010年11月に連邦倒産法第11章適用)によって絶望的となった[17]。しかし、その後にソニー・ピクチャーズ配給、ジョゼ・パジーリャ監督、ヨエル・キナマン主演によって製作されることが決定した。こちらは2013年8月9日に公開予定であったが、2012年10月19日には2014年2月7日に公開予定へと延期された[18]。なお、世界各国にてIMAXでも同時公開予定である[19]。
2013年11月8日には、日本での公開開始日が2014年3月14日に決定した旨が報じられた[20]。ロボコップのデザインは『ターミネーター』シリーズや『アイアンマン』シリーズなどのプロダクトデザインを担当したスタッフによって改訂され、黒を基調とした配色となっている[20]。 『ロボコップ THE ANIMATION』(原題:Robocop)のタイトルで、1988年にアメリカのみで放送された。全12話。 日本では、1989年7月28日に、玩具メーカーのタカラ(現:タカラトミー)より、3話入り日本語吹替版のビデオソフトが全4巻で発売された。テレビドラマ版と同じく、人体損壊を含む残虐シーンやロボコップが相手を射殺するシーンは皆無であるうえ、ロボコップがガルウィングドア仕様の特製スーパーカーをパトカーとして運転する、ロボコップやルイスが光線銃を使う、敵としてロボットやモンスターが登場するなど、バラエティに富むキッズアニメらしくアレンジされている。なお、ロボコップの配色は映画版と細部が異なる[21]。最後の敵は宿敵・クラレンス(映画版そっくりに描かれている)である。 その他に日本では、『コミックボンボン』増刊号にて4コマ漫画、『月刊少年ジャンプ』で映画のストーリーをアレンジしたオリジナルストーリーによる読みきり漫画が製作された。 その他アーケード版などが存在する。FC版2は、データイースト製の日本版が開発されていたが、中止になり、日本国外版の輸入となった模様[22]。 この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2011年12月) この節に雑多な内容が羅列されています。事項を箇条書きで列挙しただけの節は、本文として組み入れるか、または整理・除去する必要があります。(2011年12月)
テレビシリーズ
ロボコップ ザ・シリーズ(1994年公開)
ロボコップ・ニューバトル(1994年公開)
『ザ・シリーズ』のパイロット版として公開。日本では「新たなる挑戦」のタイトルで日本テレビ放送網の『金曜ロードショー』の枠で放映され、小倉淳と藪本雅子が出演していた。
ロボコップ プライム・ディレクティヴ(2001年公開)
テレビアニメ
声の出演
ロボコップ/アレックス・マーフィ:堀内賢雄
アン・ルイス:玉川砂記子
ヘッジコック警部補:城山知馨夫
マクナマラ博士:西川幾雄
ウォーレン・リード巡査部長:朝戸鉄也
ケイシー・ウォン:子安武人/島田敏(第7話のみ)/有本欽隆(第9話のみ)
ED-260、ED-206A:西村知道
OCP社社長:有本欽隆
タイラー博士:小宮和枝
ルーズベルト:鈴木勝美
クラレンス・ボディカー:池田勝
ナレーター:政宗一成
スタッフ
製作総指揮:マーガレット・ローシュ・スティンプソン、ジョセフ・M・タリテロ
エグゼグティブ・ストーリーエディター:スタン・リー
ストーリーエディター:リッチ・フォーゲル/マーク・セイデンバーグ
キャラクターデザイン:エドワード・ニューマイヤー/マイケル・ライナー
音楽:ハイム・サバン/シュキ・レヴィ
製作提携:AKOM
製作:マーベル・プロダクション/ニューワールド・インターナショナル
日本語版演出:田島荘三
エピソード
?迷走都市編?(規格品番:TAK-002)
再生ヴァンダルズ
核融合テススボア計画
環境汚染地域
?電脳管理局編?(規格品番:TAK-003)
ロボコップ充電不可能
最後の能力
エルサレムからの使者
?犯罪回路編?(規格品番:TAK-004)
ヘッジコックvsロボコップ
英雄は還らない
覚醒ジップ・チップ
?カウント・ゼロ編?(規格品番:TAK-005)
OCP壊滅プログラム
爆裂列車
疑似(フォールス)インフォメーション
小説
ロボコップ(エド・ナーハ/斎藤伯好訳・ハヤカワ文庫)
ロボコップ2(エド・ナーハ/鎌田三平訳・二見書房)
漫画
ロボコップ(コミック)
ロボコップVSターミネーター
ゲーム
ROBOCOP(FC)(発売:データイースト/開発:データイースト/酒田エス・エー・エス)
ROBOCOP2(FC)(発売:データイースト/開発:Ocean Software)
ロボコップVSターミネーター(発売:ヴァージンゲームズ)
ROBOCOP?新たなる危機?(発売:タイタスジャパン/開発:タイタス)
Mortal Kombat 11 (発売:Neatherrealm Studios/開発: Warner Bros. Interactive Entertainment))
RoboCop: Rogue City(発売:Nacon/開発:テヨン)
CM
日清焼そばU.F.O. - 1992年にテレビCM「正しい焼そば」篇でのイメージキャラクターに起用され、景品として「ロボコップ寝袋」がプレゼントされた。
ゴキジェット - ロボコップが同商品でゴキブリを駆除するCMが作られた。このときロボは大腿部にゴキジェットを収納している。
金星(Goldstar、現:LGエレクトロニクス) - カラーテレビ「ミラクルα」のテレビCMに起用。
備考
劇中劇として登場する『T・Jレイザー』はウイリアム・シャトナー主演の『T・Jフッカー(邦題・パトカーアダム30)』のパロディである。
ロボコップ専用の拳銃「オート9」は、巨大なスタビライザーが付いておりベースの実銃ベレッタM93Rとはかなり掛け離れた外観である。また、セミオート、3点バーストのみならずフルオートでも射撃でき[23]、マガジンの装弾数の考証等は特にされていない。