ドイツの文豪ゲーテの『若きウェルテルの悩み』のヒロイン「シャルロッテ」に因み「ロッテ」と命名[6]。シャルロッテのようにいつまでも愛される会社となる思いが込められ、カタカナのロゴは上部を波のような曲線とし軽やかな雰囲気を演出するものとした[7]。
ザ・ドリフターズの仲本工事の実母が応募した「お口の恋人 ロッテ」をキャッチコピーにしている。日経BPコンサルティングによる「コーポレート・メッセージ調査」の「想起率」ランキングで5年連続で第1位を記録している[8]。
歴史ロッテシティホテル錦糸町
1945年(昭和20年) - 重光武雄(辛格浩)が、杉並区荻窪で「ひかり特殊化学研究所」を設立して石鹸、ポマードなどの製造販売を手掛ける。
1947年(昭和22年) - チューインガムの製造を開始。
1948年(昭和23年) - 株式会社ロッテ設立。当時輸入規制の対象であった天然チクルの輸入解禁を国に働きかけ、チクルを使用したチューインガムの製造販売を始めた。社長自らリヤカーにガムを積んで移動販売し、スペアミントガムと続いて発売したグリーンガムを大量に販売した。のちに工場を東京都新宿区の新大久保駅付近に移転して後の新宿工場となる。
1956年(昭和31年)10月 - 第一次南極探検隊の携行用チューインガムを開発し贈呈。
1959年(昭和34年)5月4日 - TBSで、『ロッテ 歌のアルバム』放送開始。「一週間のご無沙汰でした。玉置宏でございます。お口の恋人、ロッテ提供、『ロッテ歌のアルバム』…」で始まる番組司会者・玉置宏が発するオープニングのセリフは流行語となり、ロッテの社名は広く知られるようになった。
1964年(昭和39年) - チョコレート技師であるマックス・ブラックの指導により、最新鋭機を導入した浦和チョコレート工場が完成。チョコレートの製造を開始しガーナミルクチョコレートを発売。
1966年(昭和41年)頃 - 韓国でロッテ製菓設立。
1969年(昭和44年) - キャンディーの製造を開始。
同年、映画会社大映の社長・永田雅一の要請を受け、永田がオーナーを務めていた毎日新聞と大映系のプロ野球団「毎日大映球団(東京オリオンズ)」と提携して冠スポンサーとなり、チーム名を「ロッテオリオンズ」に改める。
1970年(昭和45年) - キャンディへ進出。国鉄錦糸町駅前に複合商業施設・ロッテ会館がオープン。
1971年(昭和46年) - 毎日大映球団を完全買収し、子会社ロッテオリオンズ球団(現千葉ロッテマリーンズ)誕生。
1972年(昭和47年) - ロッテリアを創業し外食産業へ進出。また、「イタリアーノ」はじめ34種を一斉発売し、アイスクリーム事業へ進出。
1974年(昭和49年) - ロッテオリオンズ球団が日本シリーズで優勝し日本一になる。
1976年(昭和51年) - ビスケット技師ライアル・ハンターの指導により、最新鋭機を導入した狭山ビスケット工場が完成。
1978年(昭和53年)9月 - ロッテUSA設立。ミシガン州バトルクリークに工場を建設。
1979年(昭和54年)3月 - 韓国最大の「ロッテホテル」がソウルにオープン。
1981年(昭和56年)10月 - アイスクリームの常識を変えたヒット商品「雪見だいふく」を発売。1984年には学校給食に採用された。
1985年(昭和60年)3月 - 滋賀工場完成。アイスクリーム製造を開始。
1986年(昭和61年) - 1985年8月からの『ビックリマン』<悪魔VS天使シリーズ>が爆発的なブーム。最盛期で年間4億個を販売。
1988年(昭和63年)10月 - タイロッテ設立。
1989年(平成元年)
7月 - 韓国ソウル松坡区にロッテワールドをオープン。
10月 - ゴルフ事業に進出し、ゴルフ協会公認コース「皆吉台カントリー倶楽部」をオープン。
1991年(平成3年)11月 - 球団名をロッテオリオンズから千葉ロッテマリーンズに、本拠地を千葉マリンスタジアムに変更。
1997年(平成9年)3月 - ロッテホテル釜山オープン。韓国のホテルの中ではもっとも高い175メートル43階建て。
2004年(平成16年)10月 - 飲むアイス「クーリッシュ」が、世界ヒット商品コンクールでアジア初の最高賞「グローバルシアルドール」を受賞。
2005年(平成17年)
4月 - 台湾に台湾楽天製菓を設立。
10月 - 千葉ロッテマリーンズが日本シリーズ優勝。さらに日本、韓国、台湾、中国によるアジアシリーズで優勝。
2006年(平成18年)4月 - ロッテ電子工業株式会社と株式会社ロッテ健康機能食品事業部が統合し、ロッテ健康産業株式会社設立。現在は株式会社ロッテに統合。
2007年(平成19年) - 持株会社制移行のため「株式会社ロッテホールディングス」に商号を変更した同社から、事業を引き継いだ子会社株式会社ロッテが設立した。韓国など海外を含むグループ会社の統括業務は持株会社が担当する。
2008年(平成20年)
4月 - 株式会社ロッテアイス設立。旧ロッテ冷菓と旧ロッテスノーを合併し、アイス事業を統合。
6月 - JAXAが実施する国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の有償テーマに選定された民間企業の商品第一号として、「キシリトールネオ」が宇宙へ[9]。
12月 - メリーチョコレートカムパニーの全株を取得し子会社化。贈答用プレミアムチョコレート分野に進出。
2009年(平成21年)
1月 - フィリンピンに、ロッテコンフェクショナリー フィリピーナス設立。
7月1日 - 創業者の重光社長が代表権のある会長となり、後任社長に前ロイヤルホテルの会長・佃孝之就任した[10]。
2010年(平成22年)
4月6日 - 2007年(平成19年)に閉館した旧ロッテ会館の跡地にロッテシティホテル錦糸町(ロッテ・ホテル事業部の直営)がオープン。
7月 - 浦和工場 新工場2棟、新開発研究棟が完成。
9月 - ポーランド最大手のチョコレートメーカーE.Wedel(ウェデル)社の全株式を取得[11]。
11月 - 千葉ロッテマリーンズがレギュラーシーズン3位からの日本一を達成。
11月 - ブラジルにロッテ・ド・ブラジル設立。
2012年(平成24年)4月 - 財団法人ロッテ国際奨学財団が「公益財団法人ロッテ財団
ロッテでは以下の5冊を発行している。
ロッテの歩み(只野研究所・編)1965年発行、264ページ[14]。
ロッテのあゆみ30年(ロッテ・編)1978年6月発行、97ページ。
ロッテのあゆみ40年:そして、未来へ(ロッテ・編)1988年6月発行、127ページ。
ロッテのあゆみ50年-21世紀へ(ロッテ・編)1998年6月発行、176ページ。
LOTTE BRAND History「お口の恋人」:70年の歩み(ロッテホールディングス・編)2018年6月発行、255ページ。
また、ホームページ上で「ロッテの歩み
」を公開している。かつては米菓、メロンクリームソーダや猿王(烏龍茶)といった飲料(ソフトドリンク)も手掛けた。
類型商品名
チューインガム
グリーンガム
クールミント
ミントブルー
スペアミント
フレッシュミント
ペピーノ
ベルガモットミント
梅
ブルーベリー
マンゴー
スウィーティー