ロサンゼルス
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また全人口のうち41.7%[25]がスペイン語話者であり、英語の42.2%とほぼ同数であるなど、全米一のスペイン語人口を抱える都市としてヒスパニック文化の中心地となっている。
治安ロサンゼルス暴動では4,000人を超える連邦軍(陸軍、および海兵隊)部隊までが投入された。ワッツ暴動で燃える建物ストリートギャングクリップス」のタギング

かつて犯罪件数がアメリカの都市の中でも上位に位置していたが、過去最悪であったロサンゼルス暴動の時期と比較すると、警察官の増員、治安部隊であるジョイント・タスク・フォースの導入などもあって犯罪発生件数が激減している。2014年現在、CQプレス社における安全な街ランキングでは、全米5位にランキングされている。(安全な50万人以上の街ランキング[26])日本では治安がよいというイメージをもたれているサンフランシスコよりもランキングが上であり、一部のスラム地域を除いて、そこまで危険ではない。

オフィスビルが占めるダウンタウン西側および市庁舎からリトルトーキョー一帯は90年代は空き地が多く、治安がよいとはいえなかったが、ダウンタウン南エリアでステイプルズ・センターをはじめとする大規模な再開発が始まり、治安状況が大きく向上、夜間でも安全に歩けるような場所へと生まれかわった。また、リトルトーキョー近辺ではコンドミニアムの新築が目立ち、出店ラッシュに沸いたラーメン店などの人気もあって、深夜でも多くのアメリカ人の客が見られるなど、以前とは一変したにぎわいを見せている。

リトル・トーキョーの南側にあるスキッド・ロウなどは、かつてスラム街であったが、現在は路上生活者など極度な低所得者の一時的な滞在地になっており、多いときで数千人の路上生活者が滞在している。これはスキッド・ロウ地区に路上生活者支援の施設があるためである。スキッド・ロウは、問屋市場であるファッション・ディストリクト地区と隣接しているため、夕方以降のファッションディストリクト地区はスキッド・ロウからあふれ出た多くの路上生活者が一時的に滞在している。
ギャング

ロサンゼルス市警察によると、45,000人ものストリートギャングメンバーが存在し、450のギャング組織がロサンゼルスを本拠地としている。その中でも最も有名な、アフリカ系アメリカ人クリップスブラッズはサウス・ロサンゼルスを本拠地としている。ラテン系ではメキシカンギャングのスレーニョスがロサンゼルスを発祥としている。そのため、ロサンゼルスは「アメリカにおけるギャングの首都」と呼ばれている。
暴動

ロサンゼルスでは何度も大規模な暴動が発生している。有名なものでは1965年のワッツ暴動では死者34人・負傷者1,032人、逮捕者は約4,000名を出し、1992年のロサンゼルス暴動では、被害は死者58人、負傷者約2,000人を出し、放火件数は3,600件、崩壊した建物は1,100件にも達した。
経済ロサンゼルスの夜景ダウンタウンのスカイライン
第一次産業
農業

古くから機能していた農業(農産物)の加工、集散地としての機能はフレズノベーカーズフィールドなど、他の都市に移転している傾向が見られる。
第二次産業
工業
石油化学工業

1892年、実業家のエドワード・L・ドヒーニーが現在のダウンタウン近隣で石油を発見[27]、以後石油産業が発展し、石油精製工場、化学薬品工場が相次いで建てられた。今ではメキシコ湾岸の都市が豊富な産出量を誇っており、産油地としてのカリフォルニアの地位は低下しているが、今もなお健在で、近年は内陸の都市でも油田採掘が行われている。
航空宇宙産業

ロッキードボーイング(旧マクドネル・ダグラス)などの航空産業や宇宙産業半導体などの最先端工業である。これは特に第二次世界大戦中の各種軍用機の需要とともに飛躍的に発展、戦後は数多くの旅客機も造られた(現在はロッキードは旅客機製造を行っていない)。また、その技術は多方面に利用され、自動車組立工業やタイヤ、チューブ製造などの関連工業などに派生していった。さらに戦後にはスプートニク・ショックによる宇宙開発産業の促進やシリコンバレーから飛び火してきた電子機器、半導体産業があり、シリコンバレーにならって、テックコーストという俗称がある。
第三次産業
観光業
エンターテイメント産業

ハリウッドに代表される映画などのエンターテイメント産業や観光産業である。初期の映画撮影では高い光度が必要であり、曇天・雨天や室内撮影では多くの照明が必要であったが、ロサンゼルスの夏季に降雨が少ない気候は戸外撮影には最適の地であった。そのため、ニューヨークから逃れたユダヤ系の映画会社が当地で撮影を行うようになり、ワーナー・ブラザースRKOパラマウントなど多くの映画製作会社が誕生、市の経済を支える一つとなった。また、郊外におけるユニバーサルスタジオ建設やディズニーランド進出などのレジャー観光都市としての発展を促し、今日ではリゾートや保養都市としての性格も強いほか、コンベンションなどの誘致も盛んである。
商業

特に商業金融業である。工業、娯楽産業の発展が同市に与えた影響は大きいが、サンフランシスコとともにアメリカ西海岸における商業の中枢である。さらに前述したように海運、貿易の拠点としての重要性も高い。金融センターとしての台頭も目覚ましく、イギリスのシンクタンクが発表した指標では世界7位の競争力をもつ金融センターと評価された[19]
サービス業

5つ目はサービス業で、ファッションや宝飾などのデザイン業は特に進んでいる。今日ではニューヨークとならぶファッション最先端基地として知られており、高度な技術をもった専門家の移住が多い。特にユダヤ系白人が多くの職に就いている。

また、地の利のよさなどから、日本企業や韓国企業などアジアの大企業の多くがアメリカにおける本社機能をロサンゼルス近郊に置いており、これらの企業による雇用の創出や税収が地域経済を大きく潤している。
情報・通信
マスメディア
放送局
テレビ

テレビ局では24時間放送の「ユナイテッド・テレビジョン・ブロードキャスティング・システム」(UTB) 18.2チャンネルがある。
新聞社

ロサンゼルスの主要な日刊新聞は「ロサンゼルス・タイムズ」(LA Times) である。主要なスペイン語新聞として「ラ・オピニオン」(La Opinion) がある。また、日本語新聞としては「羅府新報
教育南カリフォルニア大学カリフォルニア大学ロサンゼルス校


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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