ロゴス
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

in principio erat Verbum et Verbum erat apud Deum et Deus erat Verbum. ? Biblia Sacra Vulgata (Stuttgartensia)/Ioannes[5]

アウグスティヌスはこの一節を踏まえ、父なる神のロゴス(verbum、言)である子(=イエス)と、ロゴス(verbum、言)が担う愛としての聖霊についての説を展開し、父と子から聖霊が発出するというフィリオクェの教説を擁護した。(キリスト理解としてのロゴス論については、イエス・キリストを参照)

キリストとしての神の本性が、ロゴスすなわち論理と解されたことによって、西ヨーロッパにおける哲学のひとつの流れである、論理思弁を重んじる風潮、さらには論理言語によって神を把握しようとする積極神学の道が拓かれた。このような背景もあり、今日哲学の分野で「ロゴス」といわれるときには、程度の差はあれ、単なる構造としての論理ではなく、“語られる力ある言”という“人格的な、かつ神的なロゴス”理解の影響があることが一般的である。
論理学としての流れ

その一方で、思考の論理としてのロゴスの学としての論理学の流れがある。アリストテレスによって綜合された古代のロゴスの学(ロギケー)は、ラテン語では logica と呼ばれた。これはヨーロッパ中世において神学の予備学である自由七科のひとつとされた。論理学は、幾何学など数学とともに教えられた。現代哲学において、あるいは数学において、論理学は重要な分野のひとつであり、ある種非認証の論理の厳密な追求が行われている。古代のロゴス理解とは同一ではないが、世界の構成原理としてのロゴスはこのような形でも追求されているのである。
脚注^ 出典は広辞苑
^ 林達夫・野田文夫・久野収・山崎正一・串田孫一監修、1971『哲学事典(改訂新版)』平凡社.
^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロゴス」
^  Καιν? Διαθ?κη (ギリシア語), Κατ?_Ιω?ννην, ウィキソースより閲覧。 
^  Ioannes (ラテン語), Biblia_Sacra_Vulgata_(Stuttgartensia)/Ioannes, ウィキソースより閲覧。 

関連項目

イエス・キリスト

アレクサンドリアのフィロン

-logy

ミュトス










キリスト教
宗教 - Portal:キリスト教 - プロジェクト:キリスト教
聖書

旧約聖書 - 新約聖書聖書の登場人物の一覧 - 聖書に登場する地名一覧)- 聖書正典 - 外典
教会教派

東方教会正教会 - 東方諸教会)、西方教会カトリック - 聖公会 - プロテスタント - アナバプテスト)、その他(キリスト教系新宗教
称号・役職

聖職司祭 - 神父 - 修道士)、正教会(神品 - 教衆)、カトリック(教皇 - 枢機卿 - 司教)、プロテスタントの教職者牧師 - 伝道者 - 宣教師
施設

教会堂 - 修道院
祭日礼拝

主日 - 復活祭/復活大祭 - ペンテコステ - クリスマス - ミサ/聖体礼儀 - イコン - 聖歌/賛美歌 - 音楽 - 礼拝・典礼・奉神礼 - 年中行事
秘跡/機密

洗礼 - 聖体 - 聖餐 - 堅信/傅膏 - 告解/痛悔 - 叙階/神品 - 病者の塗油/聖傅 - 婚姻/婚配
歴史

聖伝 - 通史 - 年表 - 原始キリスト教 - 初期キリスト教 - 初代教会 - 古代末期のキリスト教 - 中世ヨーロッパにおける教会と国家 - 教皇領 - 東西教会の分裂 - 叙任権闘争 - 教会改革 - 宗教改革 - ヨーロッパにおける政教分離の歴史 - アメリカ合衆国における政教分離の歴史 - 政教分離


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:20 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef