作動機構
砲尾: 水平鎖栓式閉鎖機
※M68は垂直鎖栓式
反動: 油圧緩衝器(後座長 290mm)
砲架: 車載砲
性能
薬室圧力: 511 MPa (74,100 psi)
※L64A4 APFSDS-T弾使用時
初速: 1,490m/s
※L64A4 APFSDS-T弾使用時
発射速度: 10発/分(最大)
砲弾・装薬
弾薬: 完全弾薬筒; STANAG 4458(105x607mmR ないし 105x617mmR)
砲弾: 下記のような各弾種
装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)
装弾筒付徹甲弾(APDS)
対人曳光弾(APERS-T、Anti-personnel-tracer)
榴弾(HE)
対戦車榴弾(HEAT)
粘着榴弾(HESH)
白燐焼夷弾(WP)
空包(Blank)
演習弾(TP)
装弾筒付演習弾(TPDS)
キャニスター弾
詳細は「105×617mmR弾(英語版)」を参照
L7とその派生型は、以下の戦車に搭載されている。 アメリカ合衆国
派生型
L7A1
イギリスにおける標準量産型。
L7A3
西ドイツ(当時)のレオパルト1戦車用に開発された。俯角を取る際に閉鎖機上部の角が砲塔の上部に当たらないように改設計されている。
LRF
L7A3を元に開発された低反動砲。LRFは、Low-Recoil Forceのアクロニムである。1982年-1983年にかけて、ロイヤル・オードナンス社がプライベート・ベンチャーとして開発した。現在、アメリカ合衆国のキャデラック・ゲージ社が輸出用として開発したスティングレイ軽戦車のみが採用している。
L74
スウェーデンのStrv.103戦車用で、62口径長(6.51m)の砲身と自動装填装置を持つ。
M68
アメリカのM60パットン戦車用に開発された。垂直鎖栓式の丸い閉鎖機と、オリジナルのL7とは設計の異なる排煙器を採用している。
M68A1E2
M1エイブラムス戦車用。
M68A2(M68A1E4)
ストライカーMGSに搭載されており、主に火力支援に使用される。駐退機の改良による反動の低減、自動装填装置に対応するため砲尾部を上下反転させる等の改修がなされている。
79式/81式/83式
中国がイギリスからライセンス生産権を購入し、製造したもの。
互換性がある砲
M35 105mm戦車砲(英語版)
アメリカ、M8 AGS軽戦車の主砲として開発された軽量低反動105mm砲。自動装填装置も併せて開発されている。AGSの計画中止でお蔵入りとなっていたが、MPF(英語版)計画で開発されたM10ブッカー(グリフィンU)で再び採用された。
16式機動戦闘車
日本国産。砲単体の形式は不詳だが多孔型マズルブレーキがつき、砲身長も52口径と若干増している。
LTA2(Rh-105)
ドイツ、ラインメタル製。アルゼンチンのTAM中戦車に採用。
CN 105 F1
フランス製。AMX-30戦車に採用。L7よりライフリング旋転度が緩い。[注 1]
IMI 120mm戦車砲
イスラエル製、第3世代標準の120mm滑腔砲だが、小型軽量化が図られL7用砲塔に架装可能。
採用国
M48A5
M60A1/A3
M1/M1IP
スティングレイ軽戦車
M8 AGS
M1128 ストライカーMGS