レモン
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また、ビタミンCのほかクエン酸も多く含んでいる[2]
果皮カプリピゥ社のリモンチェッロ

レモンの皮には他の柑橘類の皮と同じくペクチンが多量に含まれるため、マーマレードに加工することが可能である。また、実をくりぬいたレモンの皮の中にゼリーなどを流し込み菓子とすることもよく行われる。

レモンピールレモンの皮を砂糖で煮つけ、グラニュー糖をまぶしたものはレモンピールと呼ばれ、ケーキなどの洋菓子に使用される製菓材料となる。また、カクテルに風味をつけるため、すりおろしたレモンの皮を絞りかけることも同じくレモンピールと呼ばれる。ただし、輸入されたレモンには輸出時に発癌性のあるポストハーベスト農薬をかけられる。

リモンチェッロレモンの皮を使ったリキュールで、レモンの果皮を純アルコールに浸漬したあと取り出し、砂糖水を加えて1週間から1か月ほど置く製法が一般的である。色はレモンの黄色である。

調味料として用いられることがある。広東料理蛇スープでは定番の薬味となっている。
理科実験に利用

非食用の用途として、レモンの果実に亜鉛などの電極を差し込んで簡易な電池にする「レモン電池」という理科実験がある。他の食品でも実験が可能だが、レモンが用いられることが多い。
成分利用
果汁

レモンには大量のクエン酸(4%から8%[29])が含まれており、これを利用して水垢や汚れを落とすことができるため、家庭で掃除に用いられることがある。また、リンゴなどの切り口が褐色に変色しやすいものにレモン汁をかければ、変色を抑えることができる[30]

酸性を示すことと、還元作用のあるビタミンCを多く含むことから美白、美顔用の材料にも用いられることがあるが、効果は不明である。むしろ、皮膚炎を起こすリスクもある。
リモネン

レモンの皮にはd-リモネン (limonene) というテルペン系炭化水素が含まれており、レモンの香りの重要な成分となっている。レモン以外にも、温州みかんオレンジなど他の柑橘類の皮からもとることができ、香料や天然物由来の溶剤として利用されている。具体的には、油汚れを落とすための洗浄剤や、ガム剥がし用の溶剤の成分として使用されるほか、発泡スチロールをよく溶かすため、発泡スチロールのリサイクルに利用される。
精油

果皮を低温圧搾、または水蒸気蒸留することで精油を抽出する。抽出法によって成分組成は異なる[31]。低温圧搾法で得られる精油の香りは、非常に短時間しか持続しない。精油は、芳香アンモニアスピリットや合成オレンジスピリットのような湿布薬や、咳止め薬の成分として利用されている[31]。レモン油、脱テルペン処理がされたレモン油は、食品、飲料に香料として添加される。市販品は非常に偽和が多く、組成、活性(効能)は大きな差があり、偽和の横行で感作性も高まっている。圧搾法の精油にはフロクマリンを含有し、感作性、光毒性の可能性があり、皮膚への使用は推奨されない。香りだけを楽しむのであれば有害作用はなく、リラクゼーション作用があることが脳波で示されている。非常に多くの薬効が喧伝されているが、レモンのハーブとしての効能やレモンジュースに関する情報が混同されており、喧伝される多くの症状を軽減させる作用がレモン油にあるとは考えにくい[31]
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上述のように、ビタミンCを多量に含んだ食品としてのイメージがあるため、食物のビタミンC含有量を宣伝する際に「レモン○個分」と表示されることがある。

レモンの果皮の鮮明な黄色から、この色はレモン色(レモンイエロー)として名づけられている。ただし、ブラジルのように緑色のレモンを主に使用する国も存在し、全ての国のレモンが黄色でイメージされるというわけではない。

アメリカ英語でのイメージには否定的なものがあり、「無価値」「不完全」を示す言葉になっている。一方、イギリス英語においてはそうした否定的用法はない[32]


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