レッドリスト
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「 」内はIUCN日本委員会が訳した「 ⇒IUCNレッドリスト2000年(1994年レッドリストカテゴリーとその基準)」で示されている訳語。

( )は、環境省レッドリストの対応用語。
このカテゴリーと基準を海産魚類に適用したことをきっかけに、経済的な取引の対象となる生物への適用が議論となった[4]
2001年版 (ver. 3.1)[12][13]
2015年5月現在採用されているカテゴリーと基準。2000年2月に、2001年版 (Ver. 3.1) カテゴリーと基準が採択された。2001年1月以降の評価はこの基準に従って行われている。しかし、1994年版に従ってすでに行われた全分類を2001年版に従って見直すことは、即時にできることではない。そのため、1994年版と2001年版が併用されており、"ver. 2.3 (1994)" あるいは "ver. 3.1 (2001)" と表示し、どのカテゴリーに従った評価なのかがわかるようになっている。2001年版 (Ver. 3.1) によるカテゴリーは下記の通りである。Lower Risk以下が変化している。

Evaluated - 「評価済み」

Adequate data - 「十分なデータあり」

Extinct (EX) - 「絶滅」<絶滅種>(絶滅)

Extinct in the Wild (EW) - 「野生絶滅」<野生絶滅種>(野生絶滅)

Threatened - 「絶滅危惧」<絶滅危機種>(絶滅危惧、絶滅のおそれのある種)

Critically Endangered (CR) - 「深刻な危機」<近絶滅種>(絶滅危惧IA類)

Endangered (EN) - 「危機」<絶滅危惧種>(絶滅危惧IB類)

Vulnerable (VU) - 「危急」<危急種>(絶滅危惧II類)


Near Threatened (NT) - 「準絶滅危惧」<近危急種>(準絶滅危惧)

Least Concern (LC) - 「低懸念」<低危険種>


Data Deficient (DD) - 「データ不足」<情報不足種>(情報不足)


Not Evaluated (NE) - 「未評価」
※凡例
「 」は内矢原・金子が訳した『 ⇒IUCNレッドリストカテゴリーと基準 3.1版』で示されている訳語[13]

( )は、環境省レッドリストの対応用語。

<>はWWF-Jの訳語[15][16]

レッドリストの変遷.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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1966年
ルーズリーフ形式で発表された[4]
1986年
初めて本の形式で発表された[4]
1988年版

1990年版

1994年版

1996年版
1996年10月に「1996 絶滅危惧動物に関するIUCNレッドリスト」("1996 IUCN Red List of Threatened Animals" (Baillie and Groombridge 1996)) が発表された。1994年版 (Ver. 2.3) のカテゴリーに従って発表された最初のレッドリストである。
2000年版
インターネットによる情報提供がはじまる[4][15]
2004年版

2006年版
2006年5月8日に「2006 絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト」(2006 IUCN Red List of Threatened Species) が発表された[17]。調査対象の40,168種のうち、絶滅のおそれのある種 (Threatened) は16,118種、絶滅 (Extinct) が784種、野生絶滅 (Extinct in the Wild) が65種になった。カテゴリー基準は2001年版 (Ver. 3.1) と1994年版 (Ver. 2.3) が混在している。この年以降、毎年更新されている[15]
2007年版
2007年9月12日に「2007 絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト」(2007 IUCN Red List of Threatened Species) が発表された[18]。絶滅のおそれのある種 (Threatened) は16,306種で、2006年版よりも188種が増加した。
2008年版
2008年10月6日に「2008 絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト」(2008 IUCN Red List of Threatened Species) が発表された[19]。絶滅のおそれのある種 (Threatened) は16,928種で、2007年版よりも622種が増加した。
2009年版
2009年11月3日に「2009 絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト」(2009 IUCN Red List of Threatened Species) が発表された[20]。絶滅のおそれのある種 (Threatened) は17,291種で、2008年版よりも363種が増加した。
2010年版
2010年10月27日に「2010 絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト」(2010 IUCN Red List of Threatened Species) が発表された[21]。絶滅のおそれのある種 (Threatened) は1万8,351種で、2009年版よりも1,060種が増加した。
2011年版

2012年版

2013年版

2014年版
2014年11月17日に 2014 IUCN Red List of Threatened Species が発表された[22]クロマグロアメリカウナギなどの海産資源種がレッドリストに掲載された。
2015年版
2015年11月19日に "2015 IUCN Red List of Threatened Species" が発表され、アユモドキ[23]マンボウ[24]を含む2万3,250種が絶滅のおそれのある種(Threatened)と評価された[25]
2016年版
2016年7月5日に 2016 IUCN Red List of Threatened Species が発表された[26]
2019年版
2019年12月10日に "The IUCN Red List of Threatened SpeciesTM 更新版 (IUCNレッドリスト2019-3) が発表され[27]、掲載する絶滅危惧種3万178種、掲載種の総計は11万2,432種である[28][29]
2022年版

IUCN以外のレッドリスト

IUCNのレッドリスト発表後、各国の所管政府機関などによって、同様のリストが独自に作成されてきた。これらの多くは、IUCNのカテゴリーに準拠したものもある。
日本におけるレッドリスト

日本では環境省により作成されているほか、水産庁や地方公共団体、学術団体などにより作成されている。

日本においてはレッドリストやレッドデータブックに掲載された生物に対する法令等の規制はないが、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)における希少野生動植物種の指定や環境アセスメントなどの野生生物の保護・保全における基礎資料として用いられる。
環境省
レッドリストとレッドデータブックの違い

環境省では、レッドリストとレッドデータブックという2つの資料を作成・公表する。レッドリストは絶滅のおそれのある野生生物の名称(学名和名等現地名)、カテゴリー等の最低限の情報のみをリストするものであり、レッドデータブックよりも短期間で作成することができる。一方レッドデータブックには、レッドリストの内容に加え、形態、繁殖・採餌等の生態、分布、生育・生息環境、生育・生息状況、絶滅の要因、保全対策などのより詳細な情報が盛り込まれており、掲載種の基本的な情報を得ることができるようになっている。しかしながら、最新の知見を収集し、それらを取りまとめるため、作成に時間がかかるという欠点もある。例えば、環境省ではレッドリストの公表からレッドデータブックの作成までの期間を見ると、最も短い両生類爬虫類で2年半、最も時間が掛かった昆虫類で6年以上経過している。絶滅の危機に瀕している野生生物の状況は短期間で悪化することもある。そのため、いち早くレッドリストを確定・公表し、その後詳細な情報をとりまとめたレッドデータブックを作成するという2段階の作業をとっている。


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