レストラン
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別の食事のフォーマルな形式はウェイターがテーブルの周りを料理の大皿を運ぶもので、Service a la russeとして知られている。この時間差フルコースは1810年帝政ロシアの皇太子に仕えた政治家・外交官アレクサンドル・クラーキンによりフランスに紹介されたと言われる。これが急速にイギリスを越えて広まった。食事が既に配置されている皿が客に供される普通のパターンのサービスはアメリカ由来でないことは確かであるが、「アメリカン・サービス」と呼ばれている。
日本昭和初期創業の雲仙観光ホテルのレストラン

英語圏北米などにおいては料理・飲料類を提供する業種を指す名称として"restaurant"の言葉が使用され、西洋料理以外の店鋪でも"restaurant"と称する。日本では明治時代から昭和初期にかけて高級ホテルが開業し、集客の目玉として各国の料理を提供する西洋料理レストランが日本に導入された。以降、日本の食材と西洋料理の技法と掛け合わせた料理法が開発され日本独自にアレンジされた「洋食」を提供する場として「レストラン」が各地に作られていった。また、洋風の店舗で和食を提供する料理店は「和風レストラン」と名乗ったり、様々な個性的なレストランが増えている。
レストランの形式一軒家のイタリアンレストラン(日本)

レストランは普段の昼食や職場の近くの食事場所など普通の環境での安価で質素な料理から、フォーマルな環境で洗練された料理とワインが供される高価な料理店まで幅広い。特に高級レストランは「グランメゾン」と呼ばれる。

レストランは特定の種類の料理の専門店か、または統一したあるいは歓待するテーマを提示することもある。例えばシーフードレストラン、ベジタリアンレストラン、エスニックレストランがある。

欧米のレストラン(特に高級店)では、子供の入店を禁じている。ファミリーレストランは、子供の入店を禁じないカジュアルな店という事で、特にこのようにネーミングされたのが由来である。
形式による業態区分

クイックサービスレストラン、カジュアルダイニングレストラン、ダイニングレストランといった分類がある[12]

クイックサービスレストラン

ファーストフードにおけるレストランをクイックサービスレストランという[12]


カジュアルダイニングレストラン

中間的な形態で北米ではクイックサービスレストランとともに特に人気がある[12]


ダイニングレストラン

フォーマルな形式のレストランをダイニングレストランという[12]


日本の統計上の区分

農林水産省「外食産業に関する基本調査結果」の業態区分では、ファーストフードファミリーレストランカジュアルレストラン、ディナーレストラン、その他(喫茶店など)に分類している[13]

ファーストフード

来客1人あたりの消費金額が700円未満で料理提供時間がおおよそ3分未満のもの[13]


ファミリーレストラン

来客1人あたりの消費金額が700円以上1500円未満で料理提供時間がおおよそ3分から10分のもの[13]


カジュアルレストラン

来客1人あたりの消費金額が1500円以上2000円未満で料理提供時間がおおよそ3分から10分のもの[13]


ディナーレストラン

来客1人あたりの消費金額が2000円以上で料理提供時間がおおよそ10分以上のもの[13]

ファミリーレストランは、一般的にはチェーンストアとして展開している、家族連れを主な対象としている、メニューに和洋中の料理を広く含むといった特徴があるものをいう[14]。旧商業統計には、ファミリーレストランの定義について客単価が500円?2000円、料理提供時間が3分以上で、客席は80席以上あることという定義があった[14]。旧商業統計の分類によるとファミリーレストランは客単価はディナーレストランよりも低いがファーストフードよりは高く、ファーストフードよりも料理提供時間が長いものをいい、ファミリーレストランはカジュアルレストランとほぼ同じものをいうとされていた[14]
レストランの規則
米国の規則

油と動物性油脂の論争のため米国のレストランは油が動物性油脂なしであるか、あるいは含まれることをメニューに記述することが合衆国法で定められている。またある料理に同じ油と動物性油脂を揚げ物等に使用するレストランについて、ある物質や料理の他の成分のアレルギー反応に関するケースによる話もある。ほとんどのレストランは法によりこれを強制されることはないが、メニューに記載する必要がある。[要出典]

地域の慣習および制度により、レストランがを供することができるか否かが決定される。レストランでは、食事なしで酒を販売することがアルコール販売法で禁じられる。このような販売はバーの業務と考えられ、バーにはより厳しい制限がある。レストランには、酒の販売の認可(「完全認可」)と客によるアルコールの「持ち込み」(BYOまたはBYOB)の許可がある。ある場所ではレストランの認可はビール販売、またはワインとビールの制限がされることがある。
日本の飲食業の法規

レストランとは、食品衛生法第3条でいう「食品等事業者(食品もしくは添加物を採取し、製造し、輸入し、加工し、調理し、貯蔵し、運搬し、もしくは販売することもしくは器具もしくは容器包装を製造し、輸入し、もしくは販売することを営む人もしくは法人または学校、病院その他の施設において継続的に不特定もしくは多数の者に食品を供与する人もしくは法人をいう。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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