レジオンドヌール佩綬者の圧倒的大多数は男性である。
女性初のシュヴァリエ:1851年、ブリュロン未亡人マリー・アンジェリク・デュシュマン[7]
女性初のオフィシエ:1895年、ローザ・ボヌール[7]
女性初のコマンドゥール:1931年、アンナ・ド・ノアイユ
女性初のグラントフィシエ:1953年、シドニー=ガブリエル・コレット(作家)
女性初のグランクロワ:1998年、ジュヌヴィエーヴ・ド・ゴール=アントニオーズ[7]
2008年12月31日、イヴェット・ファルヌー
(フランス語版)が8人目のグランクロワ佩綬者となった[8]。レジオンドヌールは都市に授与されることもあり、2007年までに、フランスの64の都市と他国の6都市(下表)に授与されている。
都市国授与日
リエージュベルギー1914年8月7日
ベオグラードセルビア1920年12月28日
ルクセンブルクルクセンブルク1957年6月18日
ヴォルゴグラードロシア1974年12月20日
アルジェアルジェリア2004年8月15日
ブラザヴィルコンゴ2006年9月27日
ロンドン[9]イギリス2020年6月18日
全都市の一覧はフランス語版「fr:Villes decorees de la Legion d'honneur
」を参照。レジオンドヌール勲章はまた連隊、教育機関、共同体、企業(フランス国鉄など)、結社(フランス赤十字社(フランス語版))などにも授与される。
高等教育機関としてはパリ国立高等鉱業学校[10]、サンテティエンヌ国立高等鉱業学校[11]、エコール・サントラル・パリ[12]、エコール・ポリテクニーク、パリ国立工芸学校(現在のParisTech)、ドゥエー高等工業学校(フランス語版)[13]、フランス国立古文書学校、ナンシー大学(現・ロレーヌ大学)など、中等教育機関としてはブール=カン=ブレスのリセ・ラランド エクス=アン=プロヴァンスの軍事リセ[14]、ラ・フレーシュの国立軍事幼年学校(フランス語版)などが受章している。
授けられた軍部隊の隊員は、礼装でフラジェール(Fourragere)と呼ばれる飾緒状の記章を着用することが出来る。色は赤。パリ警視庁は、第二次世界大戦末期の1944年8月19日にシテ島の本部で警官の一団が起こした蜂起(パリの解放の一端。一週間後、親独ヴィシー政権は倒れた)のためにシャルル・ド・ゴール将軍によって1944年10月12日にレジオンドヌールを叙勲された。パリ警視庁の警察官が礼装の左肩に赤い飾緒を着けるのはこのためである。 レジオンドヌールはフランス国民だけでなく、外国の元首、首相、政府の構成員、外交官、実業家、フランスに来訪した芸術家、その他フランスの利益に貢献した人物にも(定数外で)授与される。例えば、1999年2月19日には共和国大統領ジャック・シラクが第一次世界大戦でフランスのために戦ったアメリカ合衆国元軍人たちに徽章を贈っている。2006年にロシアのウラジーミル・プーチン大統領にグランクロワが叙勲された際には論争が巻き起こった。 2005年までに約1500人の外国籍の叙勲者があり、その内の約1割が日本人である[6]。
レジオンドヌール受章部隊フラジェールを着用した第1猟兵落下傘連隊の隊員
外国人への授与