ハリーは片腕を切り落とされた状態で、サラはハリーとテレビで共演する夢を見ながら、マリオンは凌辱プレイの報酬で得たヘロインを握りしめ、タイロンも懲罰による強制労働で疲弊した状態でそれぞれ床に臥す生涯を送る羽目になっていた。 ※括弧内は日本語吹替
キャスト
ハリー・ゴールドファーブ - ジャレッド・レト(佐久田修)
サラ・ゴールドファーブ - エレン・バースティン(久保田民絵)
マリオン・シルヴァー - ジェニファー・コネリー(湯屋敦子)
タイロン・ラヴ - マーロン・ウェイアンズ(乃村健次)
タフィー・ティボンズ - クリストファー・マクドナルド
Mr. Rabinowitz - マーク・マーゴリス
エイダ - ルイーズ・ラサー
Rae - マーシャ・ジーン・カーツ
アーノルド - ショーン・ガレット(英語版)
ビッグ・ティム - キース・デイヴィッド
医師 - ディラン・ベイカー
Mailman - アジェイ・ナイデュ
Dr. Spencer - ベン・シェンクマン(英語版)
Laughing guard - ヒューバート・セルビー・ジュニア
Visitor - ダーレン・アロノフスキー(クレジットなし)
日本語版演出:市来満 音楽はクリント・マンセルが作曲を手掛け、クロノス・クァルテットが演奏した。部分的にヒップホップを取り入れたミニマルな曲調で、登場人物の人生が崩壊する終盤にかけて観客を圧倒するような音量になってゆく。 サウンドトラックの中でも『Lux Aeterna』は他の映画の予告編やテレビ番組のBGMなどによく使われる曲である。特に『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の予告編のためにフル・オーケストラに編曲し直されたバージョン(『Requiem for a Tower』)が頻繁に使われている。 レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは137件のレビューで支持率は79%、平均点は7.40/10となった[3]。Metacriticでは32件のレビューを基に加重平均値が68/100となった[4]。 「鬱映画」とされる映画では、本作は必ず上位に名の挙がる傑作とされる。例えば、イギリスの映画雑誌『エンパイア』が2009年に発表した「落ち込む映画」ランキングでは本作が第1位となっており、2016年にアメリカのWebサイト『Taste of Cinema』が公開した「心がつぶれそうになる傑作映画20本(20 Great Soul-Crushing Films That Are Worth Your Time)」でも本作が第1位を獲得している[5]。 本作は、日本のアニメ監督である今敏の『パーフェクトブルー』の影響を受けており、マリオン(ジェニファー・コネリー)が浴槽に顔を沈めて水中で叫ぶ場面があるが、これは『パーフェクトブルー』で、アイドルユニットを卒業した主人公が、望まぬ仕事が続き、浴槽の湯船のなかで叫ぶシーンと符合しており、どちらも「本意ではないことを続けているが、いまさら後戻りは出来ない」という精神的に追い詰められた気持ちを水中に向けて放っている[6]。また、ダーレン・アロノフスキーは来日時に今敏と対談している。
音楽
評価
オマージュ
脚注^ “Requiem for a Dream (2000)