レインボー戦隊ロビン
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単行本は大都社から全1巻が出版されたが、すぐに絶版。後に『石ノ森章太郎萬画大全集』に収録された。

アニメ放映中のタイアップとして秋田書店の『冒険王』に漫画版『レインボー戦隊ロビン』11話が連載された[注釈 1]

また、アニメ版の放送終了から6年後に石ノ森が一人で執筆した『たのしい幼稚園』版も存在する。
ストーリー

パルタ星(原作コミックではパルダ星)人と地球人の間に生まれた少年ロビンと6体のロボットたち・レインボー戦隊が主役。第1話「怪星人現わる」から第26話「パルタ星最後の日」までの、彼らがパルタ星人の地球侵略に立ち向かうシリーズと、パルタ星との戦い以降の第27話から第48話までの、一話完結でのサスペンス・コメディ・活劇などのバラエティに富んだ内容とに分かれる。

逆銀河系にあるパルタ星は爆発四散する運命にあることが判り、パルタ皇帝は地球を武力で征服して移住しようとし、まずスパイとして科学者のポルトを送り込んだ。彼は地球人に正体を知られ、追われて負傷するが、敵味方の区別無く助けてくれた地球人すみ子の優しさに触れ、パルタ星を裏切った。そのためすみ子と共にパルタ星に連行されて監禁されるが、その前に彼は、地球防衛のために密かに6体のロボットを作り、すみ子との間に生まれた男の子をロボットたちに託していた。男の子はロボットたちに、中でもすみ子の優しさを体現させた看護婦ロボットのリリに大切に育てられ、正義感の強さと優しさを併せ持つ少年に成長する。そしてパルタ星のXデーが2年後に迫った12歳の時、己の使命を知った少年は6体のロボットを率いてパルタ星の侵略から地球を守るために戦う。この少年がロビンであり、彼と6体のロボットがレインボー戦隊である。

ロビンとレインボー戦隊の苦しい戦いの末、パルタ皇帝は倒され、罪の無い多くのパルタ星人は別の星に平和的に移住し、ロビンの父母も無事に救出されて大団円となった。

しかし、地球と宇宙の平和を乱す者は後を絶たず、レインボー戦隊はその後も様々な事件に立ち向かっていく。
キャスト
レインボー戦隊
ロビン
- 里見京子キャラクターデザイン - 石森章太郎レインボー戦隊の隊長で、正義を愛する勇敢な少年。レイガンの達人で、パイロットとしての技量は地球防衛軍のエースパイロット・タイガーを凌ぐほど。必殺技は胸の星型マークから強力な破壊光線を放つミラクルノヴァで、一度使うと寿命が3年縮む。父はパルタ星人ポルト、母は地球人のすみ子。ポルトの作った6体のロボットに育てられた。年齢は放送スタート時は12歳だが、「パルタ星最後の日」以降14歳と設定される。企画段階ではヒカルという名前であり[3]、漫画版ではその設定を受け継ぎ、星ヒカルとなっている。
リリ
声 - 新道乃里子キャラクターデザイン - 石森章太郎看護婦ロボット。手の先から出る復元光線によって、生体の治療のほか、メカの修理もできる。ロビンの育ての母親代わりだった。心優しく、敵兵士とのロマンスもあったりするが、ややお転婆。意外と嫉妬深い面もある。
ペガサス
声 - 関根信昭キャラクターデザイン - 藤子不二雄藤本弘ロビンが乗るロケット型ロボット。ロビンが搭乗する際は、万能戦闘機に変形する。状況に応じて陸上や水中でも行動できる。大気圏内での最高速度はマッハ18で、宇宙では恒星間飛行も可能。レイガン、空対空ミサイルなどを搭載。
ベル
声 - 中村恵子キャラクターデザイン - 東映動画人間の3000倍の高感度の感覚器を持つ猫型のレーダーロボット。性格はそそっかしく短気で、教授と共にギャグの立ち回りが多い。スタジオ・ゼロの原案では「レーダー」という名の藤本がデザインしたロボットで、猫型ではない機械的なデザインだったが、「年齢層に合わない」という理由で変更された[4]
教授
声 - 八木光生キャラクターデザイン - 石森章太郎レインボー戦隊の頭脳役をつとめる老人型ロボット。小さな体で卓越した知能と判断力を持つが、ベル同様そそっかしく、ギャグの立ち回りが多い。
ウルフ
声 - 桜井英一キャラクターデザイン - 藤子不二雄安孫子素雄ニヒルな戦闘ロボット。感情をというチャンネルを持たないとされているが、実際には喜怒哀楽を見せている。ロビンが危険に晒されると即戦闘態勢になる機能を持つ。変身能力もあり、一般人の姿になって行動することもある。
ベンケイ
声 - 篠田節夫キャラクターデザイン - 藤子不二雄安孫子素雄巨大で心優しい怪力ロボット。気弱な面があり、力しか取り柄がない自分に自信喪失して、精神を病んだこともある。腹部に教授らを収納できる。
ポルト博士
声 - 篠田節夫ロビンの父で、レインボー戦隊のロボットたちを作った人物。元はパルタ星の科学者で、地球人に変身して地球の軍備を調査していた。スパイ活動の最中に負傷し、偶然出会ったすみ子に助けられ、地球人の優しさを知ってパルタ星の侵略を阻止する決意を固めた。レインボー戦隊完成後にパルタ星に拉致され、監禁されて研究を強要される日々を送るが、後にパルタ星の平和勢力を陰から支援する。
すみ子
声 - 新道乃里子ロビンの母で日本人。ポルト博士が地球人の味方になるきっかけを作った女性で、音楽を愛し、優しさと芯の強さを兼ね備えた女性。夫と共に、ロビンを残してパルタ星に拉致されるが、離れていてもロビンへの愛情は変わることはなく、パルタ皇帝の息子・シーザーの心にも地球人と同じ優しさを芽生えさせた。
地球防衛軍
世界連邦長官
地球防衛軍の責任者で、レインボー戦隊との信頼関係は固い。一方で、レインボー戦隊に頼りすぎる状況を潔しとせず、パルタ星決戦ではレインボー戦隊にも極秘で支援部隊を派遣した。戦争終結後も様々な事件でレインボー戦隊に協力を依頼している。
タイガー
声 -
三田松五郎地球防衛軍のエースパイロット。第11話で空母RX20所属のパイロットとしてロビンと出会う。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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