レインボーシックスシリーズ
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また小説ではクラークの発案により、報道規制が容易にできて訓練施設 (SAS) や飛行機移動の便に困らないという理由でイギリスヘレフォード英陸軍基地内に本部が設置されている(レインボーシックス ベガスシリーズでも踏襲)。

レインボーは小説『レインボーシックス』だけではなく、ジャック・ライアンシリーズの『米中開戦』などにも登場している。
コンピュータゲーム版

作品によって設定は異なるが、基本的に特殊部隊の隊員となり、テロリストの撲滅や人質の解放を目指す。レインボーはNATOではなく国連の部隊という設定になっており、NATO加盟諸国以外の国の隊員も登場する。1作目のゲームシナリオは「無差別生物兵器テロ」を題材としている点だけは小説と同じだがそれ以外はほぼ別物で、以後のシリーズは完全に小説から乖離している。原則としてファーストパーソン・シューティングゲーム (FPS) だが、銃撃戦だけでなく隠密行動や作戦立案など戦術面も重視されている点が特徴である[1][3]

最初の作品 Tom Clancy's Rainbow Six はトム・クランシーが設立したレッドストームエンターテイメント(英語版)社によって、1998年PC向けに発売された(同社は後にユービーアイソフト社に買収され、シリーズも引き継がれた)[1]

初期の作品(初代 Rainbow Six および Rainbow Six : Rogue Spear)では、作戦開始前のブリーフィングが導入されており、プレイヤーは最大8人の隊員を最大4つのチームに分けて編成し装備を決め、敵や人質などの予想位置が表記されたマップを見ながら、突入経路や合図があるまでの待機位置、閃光手榴弾の使用地点や射撃ポイントなどを設定するという作戦立案がゲームの中に含まれていた[1][3](激しい銃声を聞いただけでテロリストは人質を射殺してしまうため、多方向同時突入やスナイパーとの連携などが求められた)。

作戦を決定するとFPSとなり、プレイヤーは突入チームのうちのひとつのリーダーを操作する。他のチームは立案した作戦に従って自動的に動く(ゲーム中に操作する部隊を変更することも可能)。このFPSパートでは当時のFPSとしては珍しく、全てのキャラクターの耐久力が非常に低く設定されており、一瞬の判断の遅れが死亡に繋がった(例えば、最低難易度のPvEでも頭部に被弾すると即死亡)[1][3]。部位ダメージも取り入れられており、足を撃たれれば足を引きずる、腕に被弾すれば射撃の命中率が大きく低下するなどの演出がされた。また、隊員が死亡すると以後のマップでは使用できない(死亡者が出なくなるまで同じマップをリプレイすることは可能)。Rainbow Six は決してグラフィックが優れたゲームでは無かったが、こうした独特のシステムとリアリティが評価された[1][3]。このシステムは『ゴーストリコン』にも受け継がれている。

『レインボーシックス』シリーズはプレイステーションなどの家庭用ゲーム機向けにも移植されたが、PC版同様のシビアな難易度と判り辛いシステムだったため成功しなかった。このため Rainbow Six 3: Raven Shield では、Xboxなどの家庭用ゲーム機向けを中心に製作され、家庭用ゲーム機版においてはシステムの簡易化、難易度の低下、グラフィックの大幅な向上などを図ってシステムが一新された[1]。具体的にはブリーフィングの廃止、耐久値の上昇、爆風や銃撃音など演出・エフェクトの強化が施されたが、本来このシリーズが持っていた特徴が少なからず失われる結果となった[1]
登場人物
ジョン・クラーク
レインボーの指揮官。コードナンバーはR-6。本名はジョン・テレンス・ケリー。『
クレムリンの枢機卿』からの、小説ジャック・ライアン・シリーズの登場人物。
ドミンゴ・シャベス
突入隊員のうちのひとり。『いま、そこにある危機』からの、小説ジャック・ライアン・シリーズの登場人物。

他にも小説版『レインボーシックス』と同名の突入隊員が登場する。ジョン・クラークらが登場するのは『レインボーシックス3 レイブンシールド』までで、それ以降は登場しない。
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