公用語はルーマニア語である。ルーマニア語はロマンス諸語の一つであり、古代ローマ帝国で話されていたラテン語の方言が変化したものである(なお、東欧ではロマンス系言語を公用語とする国家はモルドバとルーマニアだけである)。その他、ロマ語、ハンガリー語、ドイツ語、フランス語なども使われている。 ルーマニアの結婚は法的なもの、教会での結婚式、披露宴の3段階で進行されており、この流れが正式なものとなっている[36][37] 。だが、歴史上ではロマやジプシーなどの文化で少女の誘拐婚が正式な行為とされていたことから、その名残として(形骸化されつつも)現在も儀式的に児童婚が継続される問題点を持ち合わせている[38]。2020年時点でのセーブ・ザ・チルドレン・ルーマニアによる分析では、ルーマニアでは思春期の妊娠率が高いにもかかわらず、結婚している母親は殆どいなかったと述べられている。農村部の思春期の母親を対象とした調査によると、結婚している人は2%未満に止まるとのこと[39][40]。 2015年を例にとってみると、ルーマニアでは12万5,000組超の婚姻が登録された(ルーマニア国政府の統計局によるデータ)。そのうち18.2%は25 - 29歳の(の年齢帯に統計局によって分類された)男女であり、14.3%は20 - 24歳の男女である。2015年の統計では、婚姻時の女性の平均年齢は29.1歳で、男性の平均年齢は32.5歳であった(平均年齢は、この年、前年と比べてやや上昇した)[41]。 離婚数は2015年には3万1,527件であり、この年は前年比で15.9%増加した[41]。 ルーマニア政府は、ルーマニア国民がそれぞれに住む地域の市役所で行う結婚式のみを法的に認知している。したがって、多くのカップルが市役所での結婚式を終えたあとに改めて宗教的な結婚式を行うことを選ぶ[42]。 なお婚姻の際には、自己の姓を用い続ける(夫婦別姓)、相手の姓を用いる(夫婦同姓)、相手の姓を付加する、のいずれかを選択できる。「ルーマニア語の人名 2019年時点で、ルーマニアでは同性婚を新たにすることは法的には認められていない(ただし、欧州連合においてすでに同性婚をしたカップルがルーマニアで暮らす場合は、婚姻関係にあると法的に認知される。en:Recognition of same-sex unions in Romania ルーマニアは、概して言えば、LGBTなどに関しては「保守的」である。LGBTなどの人々はルーマニアでは社会的な障壁に直面することになる。ただし、2000年以降にかなりの変化も見られ、この20年ほどの間に、ホモフォビアやそれに関連するヘイトクライムを禁止する法律が成立してきている(en:LGBT rights in Romania
婚姻
統計
行政的な結婚と宗教的な結婚
同性カップルの位置づけ
宗教詳細は「ルーマニアの宗教」を参照
2011年の調査によれば、キリスト教正教会の一派ルーマニア正教会が81%、プロテスタントが6.2%、カトリックが5.1%、その他(その他のキリスト教、イスラム教
(英語版)、エホバの証人、ユダヤ教)が1.2%、無宗教が0.2%、無効データが6.2%である。7歳から14歳までの8年間の初等教育と前期中等教育が義務教育であり、無償となっている。
主な高等教育機関としては、ブカレスト大学(1864年創設)などが挙げられる。
保健詳細は「ルーマニアの保健(英語版)」を参照
ルーマニアの死亡率はヨーロッパで5番目に高く、人口10万人あたり691人であり、他のEU加盟国に比べて外的要因および感染症や寄生虫症による死亡者が多く見られる(4?5%)[43]。
2004年のルーマニアでの主な死因は心血管疾患(62%)であり、次いで悪性腫瘍(17%)、消化器疾患(6%)、事故、負傷および中毒(5%)、呼吸器疾患(5%)と続く[44]。