3月2日に前日に録音した4つのトラックをピンポン録音して、テイク8を作成。なお、この時に録音のスピードを通常の49サイクルより僅かに遅く設定された[6]。これにより、ジョージ・ハリスンのアコースティック・ギターにはフェージング効果が大量にかけられ、音色が大幅に変化することとなった[6]。その後トラック4にマッカートニーのベースとハリスンのリードギターが録音された[6]。
その後、トラック2とトラック3にダブルトラッキングされたレノンのボーカルと、マッカートニーのハーモニーが録音された。なお、レノンのボーカルは、テープレコーダーの回転速度を45サイクルに落とし、マッカートニーのハーモニーは、48.5サイクルで回して録音された[6]。これにより、後のモノラル・ミックスやステレオ・ミックス作成時に通常のスピードで再生すると、録音時よりもテンポが少し速くなり、キーも少し高く聴こえるようになった[6]。
本作のモノラル・ミックスは3月2日に11パターンも制作されたが、最終的に3月3日に制作されたモノラル・ミックスが採用された。なお、ステレオ・ミックスは4月7日に制作された[14]。
レコーディング・セッション時のアウトテイクが正式にリリースされており、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』にはテイク6、7、8を組み合わせた音源が収録され[6]、2017年に発売された『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド -50周年記念エディション-〈6枚組スーパー・デラックス〉』にはテイク5と1967年3月2日に制作された初期段階のモノラル・ミックスが収録された[6]。 「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」は、1967年6月1日にパーロフォンより発売されたオリジナル・アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のA面3曲目に収録され、解散後の1973年に発売されたコンピレーション・アルバム『ザ・ビートルズ1967年?1970年』にも収録された。 1968年に公開されたアニメ映画『イエロー・サブマリン』で使用されており、1999年に発表された『イエロー・サブマリン ?ソングトラック?』には、リミックスが施された音源が収録された。同作に収録されたミックスでは、オリジナルで左寄りに定位していたスネアドラムが中央に定位していて、サビでの低音のコーラスが強調されている[15]。 2006年にシルク・ドゥ・ソレイユのショーのサウンドトラック・アルバムとして発売された『LOVE』には、「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」のドラムロール、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のブラス、「トゥモロー・ネバー・ノウズ」のサウンドエフェクトが加えられた音源が収録された[16]。
リリース・評価