ルーカスフィルム・リミテッド(Lucasfilm Ltd. LLC)は、映画監督のジョージ・ルーカスが1971年にカリフォルニア州サンラファエルで設立されたアメリカ合衆国の映画・テレビ制作会社である。2012年からはウォルト・ディズニー・スタジオの子会社となり、『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』シリーズの制作・プロデュースや、映画の特殊撮影・視覚効果、音響、コンピューター・アニメーションの制作におけるリーダーシップで知られている。
同社の映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)は、いずれも歴代興行収入50位以内に入っており、『フォースの覚醒』は米国とカナダで最も興行収入の高い映画となった。2012年10月30日、ディズニーはルーカスフィルムを現金40億5000万ドル、株式18億5500万ドルで買収した[1][2][3][4]。 1977年公開の『スター・ウォーズ』に、それまでの映画で見られなかった特撮を取り込みたいとルーカスは考えていた。しかし、配給会社である20世紀フォックスの特撮部門は当時閉鎖していたので、プロデューサーのゲイリー・カーツと協力し、独自のチームを作ることになった。まず、ダグラス・トランブルのアシスタントだったジョン・ダイクストラを招き、彼を通じて、大学生やエンジニアなどを集めた。そのメンバーは、インダストリアル・ライト&マジック(略称:ILM)と名付けられた。『スター・ウォーズ』の公開後にチームは解散したが、1978年に新しいILMが開設された。1979年には、ニューヨーク工科大学よりエドウィン・キャットマルをヘッドハントし、コンピューター・アニメーション部門が設立された[5]。後にCG部門は独立しピクサーとなる。「ピクサー・アニメーション・スタジオ#ルーカスフィルムの1部門として」も参照 その後もILMはルーカスフィルムの映画制作を通して、CGI、デジタル合成、デジタルリムーバル、モーフィングなど、昨今の大作映画に欠かせない映像技術の研究と開発に大きく貢献した。長年、サン・ラファエルに置かれていたが、2005年にマーケティング、オンライン、ライセンシング部門と共にレターマン・デジタル・アーツセンターに移動した。 ディズニーのアトラクション『キャプテンEO』の映像製作をルーカスフィルムが務めたことで、両社の繋がりが生まれた。1987年に『スター・ツアーズ』、1995年に『インディ・ジョーンズ・アドベンチャー』がディズニーパークにオープンした。2012年10月31日、ウォルト・ディズニー・カンパニーは現金と株式40億5000万ドル相当でルーカスフィルムを買収した[6][7][8][9]。
歴史
映像技術
ディズニーとの関係