2020年代
2021年 - 『ルパン三世』アニメ化50周年。
10月10日、テレビアニメ第6シリーズ『ルパン三世 PART6』放送[71]。この作品の初回放送(0話)をもって、次元大介役を長年演じ続けた小林清志が50周年の節目もあり勇退。以降の放送より大塚明夫に交代することが事前に発表された[72]。
2022年-『ルパン三世』連載開始55周年。
7月30日 初代次元大介の小林清志が死去。
作品解説
主人公のルパン三世はモーリス・ルブランの小説の主人公・アルセーヌ・ルパンの孫という設定であり、銭形幸一(銭形警部)の設定も野村胡堂による小説『銭形平次捕物控』の主人公・銭形平次の子孫としている(所謂、パスティーシュ作品である)。
本作は「アルセーヌ・ルパン」シリーズの著作権が有効な頃に始まっているが[73]、ルブランの遺族には編集部の判断で許可を得ていなかった。その為、海外ではエドガー(Edgar)やヴィドック(Vidoqc)などと名前が変えられていた[73]。2012年に著作権が消滅し[73]、2019年1月には正式にフランスで劇場版アニメ第2作(宮崎駿の初監督作品)『ルパン三世 カリオストロの城』が公開された[73]。
ルパン三世のアニメの原型は『トムとジェリー』。モンキー・パンチはトムとジェリーの掛け合いが好きで、そのままルパン三世の世界として採用しており、銭形警部はトム、ルパン三世はジェリーをモデルにしている[74]。トムとジェリーが心の底から好きだったため、原作者であるジョセフ・バーベラに会いに渡米したことがある[75]。そして実際に会うことができ、作者であるバーベラからルパン三世をモチーフにしたイラストを色紙に書いてもらった[76]。
次元は、ルパンを変装させているうちにできあがった[74]。
受賞歴
第49回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞(2020年9月18日)[77]。
パロディ・オマージュ
漫画家の叶バンチョウが『ヌスット』というタイトルでルパン三世のパロディ作品を週刊少年ジャンプで連載していた。連載期間は1970年の4・5号から同年38号まで。単行本化はされていない。
同じモンキー・パンチ原作、トムス・エンタテインメント制作のアニメ『緊急発進セイバーキッズ』(1991年、テレビ東京)第37話に、大泥棒アルセーヌ・パルンというルパン三世をモデルにしたキャラクターが登場する。主人公の一人ケンがルパンにそっくりなことから誤認逮捕される描写も含めて、ルパン三世のセルフパロディ回となっている。
サザンオールスターズが1997年に発表した楽曲「01MESSENGER ?電子狂の詩?」のミュージック・ビデオでは、ボーカルの桑田佳祐がルパン三世、俳優の杉本哲太が銭形警部を想起させるキャラクターに扮するシーンが含まれている[78]。