ルパン三世_カリオストロの城
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指輪の外周には今は使われていないゴート文字で「光と影、再び一つとなりて蘇らん」と彫られており、さらにこの2つの指輪を合わせると、その継ぎ目には同じくゴート文字で彫られた「光と影を結び、時告ぐる高き山羊の、日に向かいし眼に我を収めよ」という大公家に伝わる詩が浮かび上がるギミックが施されている[注釈 13]

かつてこの地には古代ローマ人が住んでいたとされ、のちに彼らがこの土地を離れる際、自分たちの住んでいた都市を水門を使って湖の中に沈め、それを大公家が代々守り続けていた。そして結婚式の翌日、湖の水が引いた後の湖底から古代ローマの壮麗な都市遺跡が良好な保存状態のままで姿を現した。
ゴート札カリオストロ公国のカリオストロ伯爵家が製造している「幻」とまで評される偽札。かつて本物以上と称えられた代物で、劇中のルパンの台詞によれば、古くはブルボン王朝を破滅させ、ナポレオン軍の軍資金となり、世界恐慌の引き金となるなど、中世以降の世界情勢の裏に常にその影を見せていたという。本作中にルパンと銭形が見つけただけでも、日本円一万円紙幣)、ドイツマルク西ドイツ[注釈 14]の千マルク紙幣)、ドルポンドルピーペソフランリラウォンの偽札を製造していた[注釈 15]。カリオストロ城の地下にある印刷工場で製造されており、現在では国営のカジノにまで出回るほどに幅広く流通しているが、一方でその造幣技術は往年に比べて落ちているらしく、完成したサンプルも伯爵から品質の低下を指摘されていた[注釈 16]。また納期とあることから、自分達で使うだけでなく、他国から各種謀略工作用に依頼されて制作されることも多い模様[注 1]
登場する乗り物・武器
乗り物
フィアット・500
ルパンたちが乗るイタリア製の小型大衆車。改造が施してあり、レバーを引くとスーパーチャージャーが作動して高速で走行できる。ナンバープレートは「R-33」[14]。カリオストロ伯爵の手先が放った手榴弾でフロントガラスやヘッドライトなどが損傷したが、エンディング前には修復されている。塗装はクリームイエロー。パンクしてタイヤ交換をするシーンがあるが、スペアタイヤは丸坊主(溝の無い状態)だった。イタリアで上映された折に、事前に申告しておけばフィアットから宣伝料が出た[注釈 17]のにと言われたが、それを聞いた宮崎は「イタリアで上映すると知っていたら別のメーカーにしただろう」と述べている。これは馴染みの無い車両の方が観客は楽しめると考えての事である。なお、劇場公開当時、大塚康生が作中に登場したものの同型車(FIAT NUOVA 500)を所有していた。
メルセデス・ベンツ・SSK
ドイツ製の高級車。ルパンがクラリスとの出会いを思い出す際の回想シーンに登場。
シトロエン・2CV
クラリスが城からの逃走に使用したフランス製の小型大衆車。塗装は小豆色。ナンバープレートは「F-73」[15]だが、シーンによっては「F-14」になっている[16]。カーチェイスの末に大破してバラバラになり、湖に落下して水没した。宮崎駿は同型車を所有している。また本作に先駆けて『TV第1シリーズ』第23話でも通常型、及びバンタイプの2CVが「だるまや弁当」の配達車として登場している。
ハンバー・スーパー・スナイプ
クラリスを追うカリオストロ伯爵の部下たちが乗るイギリス製のリムジン。ナンバープレートは「C-14」[15]。塗装は茶色。防弾仕様の特殊タイヤを履いているが、次元が撃った徹甲弾が被弾してパンクし大破した。
ダットサン・ブルーバード(410型)
銭形が乗るパトカーで、白黒塗装の日本警察仕様車。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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